【2023年最新】コミュニティマーケティング施策の事例5選|取り組むべき企業の特徴もわかりやすく解説!
初めてコミュニティマーケティングに挑戦しようとしている企業の担当者は疑問や不安でいっぱいだと思います。コストと手間をかけたのに、まったく成果が上がらなかったら大変です。
そんなときには、一定の成果をあげている事例を集めてみましょう。
どのような意図で、どのような機能がついていて、その結果としてどうなったのか。事例から学べば、初めてのコミュニティマーケティングでも成功の確率をぐっと高められるはずです。
そこで、今回は一定の成果をあげているコミュニティの事例をいくつか集めてみました。
<この記事のポイント>
✓ポイント1 コミュニティのかたちは千差万別!成功事例から学ぶといい
✓ポイント2 多くの顧客を抱える企業はコミュニティマーケティング向き
✓ポイント3 コミュニティを設立するときには、とくに「目的」を明確に
目次[非表示]
- 1.ファンコミュニティの主な種類は2つ
- 2.コミュニティマーケティング施策の事例5選
- 2.1.1.ユーザー同士で共有する勉強会コミュニティ
- 2.2.2.顧客参加型の商品開発
- 2.3.3.インスタライブによる配信
- 2.4.4.活発なユーザーの表彰
- 2.5.5.オフラインコミュニティの設置
- 3.コミュニティマーケティングに取り組むべき企業の特徴は3つ
- 4.コミュニティマーケティングの次は、ポイントマーケティングも
- 5.コミュニティマーケティングでよくある5つの質問
- 5.1.質問①そもそもコミュニティマーケティングとは?
- 5.2.質問②コミュニティマーケティングで失敗しないためのコツは?
- 5.3.質問③コミュニティマーケティングが注目される背景は?
- 5.4.質問④ブランド・コミュニティとは何?
- 5.5.質問⑤コミュニティマーケティング導入までのおおまかな手順は?
- 6.【まとめ】
- 7.おすすめの資料はこちら
ファンコミュニティの主な種類は2つ
ファンコミュニティとは特定の企業やブランド、商品などのファンが集い、主にオンライン上での交流を楽しむ場のことです。そんな、ファンコミュニティには主に二つの種類があります。
1.自社商品のユーザーを集めたコミュニティ
1つ目は、自社商品やサービスのユーザーからファンを集めたコミュニティです。
とくに自社商品に深い興味、情熱をもつユーザーのみで構成されます。コミュニティの運用しだいでは彼らの熱気を周りに波及させることができ、新たなファンの取り込みが期待できます。
一方で、このアプローチには一定数のファンの存在が不可欠です。また、ブランドとして一定の認知を得ている必要があるため、新興のブランドがいきなり実施するのは難しいでしょう。
2.自社商品の関連テーマで集めたコミュニティ
2つ目は、自社商品やサービスと関連するテーマでファンを集めたコミュニティです。
例えば、食品メーカーがファンと自社商品で新たなメニューを考える料理系コミュニティ、システム開発会社がアプリケーションの活用術をファンと共有する勉強系コミュニティなどです。
前述の自社商品のコミュニティに比べると、既存ユーザーがまだ少なくても成り立つため、新興のブランドのように十分な認知を得られていない場合にはおすすめの手法と言えます。
コミュニティマーケティング施策の事例5選
コミュニティマーケティングは商品の特徴、ユーザーの属性などによって成功のかたちが変わります。だからこそ、自社と近しい条件で成果をあげているコミュニティを調べることは重要です。
1.ユーザー同士で共有する勉強会コミュニティ
単にユーザー同士でお気に入りの商品やサービスの魅力についておしゃべりを楽しむだけでなく、新しい知識やアイデアを共有する場としてもファンコミュニティは有効な選択肢です。
例えば、業務改善クラウドサービスを提供するある会社ではいわゆる勉強系のコミュニティが活発で、全国に支部が設置されています。初心者からプロフェッショナルまで幅広いユーザーが参加して活発に稼働しています。また、ユーザーが自身の居住エリアに新しく支部を開設できる仕組みにもなっていて、ユーザー主体で勉強会やイベントを企画できるのも特徴です。
2.顧客参加型の商品開発
企業がファンコミュニティを開設する理由のひとつに、商品を使っているユーザーからのフィードバックや意見を直接収集して、商品の改善や新製品の開発に活かすというものがあります。
雑貨や衣類、食品など自然派商品を中心に展開する専門店の例では、顧客参加型の商品開発に注力しています。ファンコミュニティでもユーザーの声をものづくりに活かす仕組みを強化してきました。過去には2年間で1万件以上の意見を集め、それらの声を参考に200点以上の商品をブラッシュアップしたという事例もあります。
3.インスタライブによる配信
InstagramやTwitterなど多くのユーザーを抱えていて、かつ気軽に情報を発信できるSNSとファンコミュニティの親和性は高く、上手に活用できれば強固なコミュニティを形成できます。
小柄な女性をターゲットにアイテムを展開するアパレルブランドの事例です。同社ではInstagram Live(インスタライブ)に自社商品を着こなしたモデルを登場させ、ユーザーからのコメントに答えながら、商品をプレゼンするという活動を続けてきました。この方法が功を奏し、熱心なファン獲得に成功。ブランド創業からわずか3年で月商1億円を達成しました。
4.活発なユーザーの表彰
ファンコミュニティを発展させるには、アクティブなユーザーをいかに増やすのかがポイントです。そこで、アクティブなユーザーに対して、何らかの報酬を与えるという方法があります。
顧客管理(CRM)クラウドアプリケーションなどを提供するあるソフトウェア企業では、ファンコミュニティの運営方法に特徴があります。ユーザーの疑問や質問に対して周りのユーザーが回答するという仕組みを採用し、とくにアクティブに回答するユーザーをイベントで表彰することで、発言しやすい雰囲気を作ることに成功しています。
5.オフラインコミュニティの設置
一般的にファンコミュニティというのはオンライン上に設置されるものですが、中には実店舗やイベント会場などを活用してオフラインでユーザーが交流できる場が設置されることもあります。
例えば、フィットネスクラブやスイミングスクール、ゴルフスクールなどのスポーツクラブを運営する事業者では、クラブに通うユーザー向けに実店舗を活用したオフラインのコミュニティづくりを実施しています。これはユーザーとスタッフが直接つながる機会を増やすことで、ロイヤル顧客の醸成やLTVの向上を目指したものです。
コミュニティマーケティングに取り組むべき企業の特徴は3つ
コミュニティマーケティングは必ずしもすべての企業のマーケティングに適しているものではありません。では、どのような企業が取り入れるとより大きな成果が期待できるのでしょうか。
特徴1.BtoB・BtoCともに顧客数が多い
コミュニティマーケティングはとくに大規模な顧客数をもつ企業に大きな利益をもたらすものです。具体的には、BtoB事業であれば顧客企業が100社以上、BtoC事業では顧客人数が1,000人以上いる場合に、コミュニティマーケティングの効果が最大化されます。
一方で、顧客数がまだ少ない状態でコミュニティを設立しても、メンバー間のアクティブな交流は期待できません。だからといって、顧客数が少なくても、多くても運営側の手間はそれほど変わらないことが多いので、顧客数が十分に増えてから設立するのがおすすめです。
特徴2.商品・サービスを購入するユーザーが共通の目的を持っている
多くの既存ユーザーがその企業の商品やサービスに共感していて、共通の目的をもって購入している場合にも、コミュニティマーケティングは有効な手立てとなることでしょう。
例えば、食品メーカーで「アレンジレシピを共有したい」、ソフトウェア企業で「効率的な活用法を知りたい」などユーザーの目的が似通っているほどコミュニティは活気づきます。
このことからわかるように、ユーザー間の交流、とくに知識の共有が盛んになりやすい商品やサービスを提供している企業ほど、コミュニティマーケティングに向いていると言えます。
特徴3.活用するほどメリットが増える商品・サービスがある
サブスクリプションやクラウドストレージ、会員制のお店のように使うほどメリットが増えるサービスを提供している場合も、コミュニティーマーケティングは向いていると考えられます。
使うほどメリットが増えるとすると、ユーザーが積極的にサービスを利用するようになります。そして、アクティブなユーザーが増えれば、それだけコミュニティの交流が活発になるわけです。
反対に、リピートの難しい商品やサービスから活発なコミュニティを形成することは難しいので、ファンコミュニティマーケティングとは別の施策を検討した方がいいかもしれません。
コミュニティマーケティングの次は、ポイントマーケティングも
コミュニティマーケティングとの親和性が高い手法として、ポイントマーケティングがあります。いわゆる買い物やサービスの利用でポイントが付与されるというものです。
ためたポイントを次の買い物のときに使えるとするならば、ユーザーは実質的な割引を得られるので満足度が上がりますし、今後も継続してその店舗を利用したくなることでしょう。
ただ、使い勝手のいいポイントサービスを導入しようとすると手間も、コストもかかります。
そこで、おすすめしたいのがジー・プランが提供するポイント交換サービスです。
例えば、ジー・プランの「ポイント・コンセント」は、人気のポイントサービス150社と提携しており、幅広いターゲットに対してサービスを提供できるのが魅力です。
そのほかにも、ジー・プランには独自ポイントを共通ポイントに交換できる「Gポイント交換」、メールやSNSでURLを配布するだけでポイントを配れる「電子ギフト」などもあります。
ポイントサービスはユーザーのコミュニティへの依存度を高めるのに役立つものなので、コミュニティマーケティングを次の段階に進めたいときにはぜひ一度、検討してみてください。
コミュニティマーケティングでよくある5つの質問
これから初めてコミュニティを設置する企業の担当者というのは、さまざまな疑問や不安を抱えているものです。そこで、最後にコミュニティマーケティングでよくある質問に答えていきます。
質問①そもそもコミュニティマーケティングとは?
コミュニティマーケティングとは企業とユーザー、またはユーザー同士で交流できる場を用意し、そのコミュニティ内で得られた情報をもとにマーケティング活動を実施する手法です。
具体的にはコミュニティサイトを立ち上げたり、SNSのスレッドを活用したりといったオンラインのものから、店舗やイベント会場などで対面で実施するオフラインのものまであります。
質問②コミュニティマーケティングで失敗しないためのコツは?
- そのコミュニティが目指しているものを明確にする
- 新規顧客の獲得からファン化までの関係構築を重視する
- コミュニティのなかでユーザー向けに広告宣伝はしない
とくに3つ目には注意が必要で、大抵のユーザーというのは広告宣伝が苦手です。コミュニティのなかでまで執拗に広告宣伝していると、ユーザー離れの原因になる可能性があります。
質問③コミュニティマーケティングが注目される背景は?
- ここ数年でSNSが一般化して、個人の発言力が増大しているから
- サブスクリプションモデルを取り入れたサービスが増えているから
- コミュニティマーケティングもパーソナライズ化の潮流にあるから
とくにSNSの台頭により、企業発に限らず大小さまざまなコミュニティが誕生しました。ニッチな趣味や分野をテーマにしたコミュニティも多く、今後もこの波は続くと予想されます。
質問④ブランド・コミュニティとは何?
ブランド・コミュニティとは特定のブランドに共通の興味や愛着をもつファンが集まり、情報の交換や意見の共有などを通して、ブランドへのさらなる理解や信頼を深めるための場です。
技術で差別化しようとすると、多くのコストと時間がかかるものです。一方、ブランド力はファンと上手にコミュニティを盛り上げていけば、コストをそれほどかけずとも高められます。
質問⑤コミュニティマーケティング導入までのおおまかな手順は?
- コミュニティマーケティングを実施する目的を明確にする
- コミュニティを運営することを社内の関係者に周知する
- コミュニティを設置するためのツールや規模を選択する
- 運用ポリシーや禁止事項などを記したマニュアルを作成する
とくに(1)が大切です。目的が明確ではない場合、ユーザーが自由に活動できるという利点がありますが、一方でコミュニティの方向性がぶれてしまい収拾がつかなくなる恐れがあります。
【まとめ】
本記事では、コミュニティマーケティングの事例、コミュニティを設置した方がいい企業の特徴などを解説してきました。コミュニティのかたちはさまざまなだけに、一概にこうするのが正しい!とは言えません。だからこそ、一定の成果をあげている事例から学ぶことが重要です。
今回、ご紹介した事例のほかにも、特徴あるコミュニティ、成果をあげているコミュニティはいろいろとあります。これからコミュニティマーケティングに取り組もうとしている企業の担当者は、ぜひ少しでも多くの事例を集めて、自社でも使えるアイデアを検討してみてください。
おすすめの資料はこちら
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