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ポイントでユーザーの社会貢献意欲を後押し!「TEKKON」のビジネスモデルとは?

「電柱」や「マンホール」といった社会インフラは、私たちの生活に欠かせませんが、正常な状態を維持するために莫大なコストがかかっています。この課題を解決するためにリリースされたのが、「TEKKON」というアプリです。

ゲーム感覚で電柱やマンホールの写真を撮影することにより、ユーザーには報酬として「ポイント」が付与されます。自治体やインフラ系企業は、データ収集の手間を省くことで経費カットが可能となります。

本記事では、ゲーム感覚で社会貢献できるアプリ「TEKKON」の仕組みやビジネスモデルについてご紹介します。


この記事のポイント

  • ポイント1 ユーザーにゲーム感覚で画像収集してもらうことで、インフラ維持コストを低減

  • ポイント2 TEKKON」で貯まったポイントは、暗号資産に交換することが可能 
  • ポイント3 運営団体は、インフラ系企業と提携し、自治体などにデータを販売


目次[非表示]

  1. 1.ゲーム感覚で社会貢献できるアプリ「TEKKON」とは?
    1. 1.1.「TEKKON」の仕組み・使い方
    2. 1.2.「TEKKON」のビジネスモデル
  2. 2.「TEKKON」のメリット
    1. 2.1.ユーザーにとってのメリット
    2. 2.2.自治体・インフラ系企業側にとってのメリット
  3. 3.【まとめ】
  4. 4.おすすめの資料はこちら


ゲーム感覚で社会貢献できるアプリ「TEKKON」とは?

電柱マンホールは重要な社会インフラですが、維持・管理に多大なコストがかかります。その課題を解決するためにリリースされたのが「TEKKON」というアプリです。

スマートフォンのカメラで電柱やマンホールの写真を撮影するだけで、ゲーム感覚でポイントが貯まり、すきま時間で社会に貢献できます。アプリを利用する不特定多数の「市民の力」で電柱・マンホールの劣化や異常を発見できるので、自治体やインフラ系企業の維持・管理コストを低減することが可能です。

TEKKONを開発・運営する団体「Whole Earth Foundation」は、過去にマンホールを対象とした「鉄とコンクリートの守り人」という名称のアプリをリリースし、約半年で全国90万を超えるマンホール画像を収集しています。さらにさまざまな自治体と連携して「マンホール聖戦」という名称の市民参加型イベントも開催していました。

「鉄とコンクリートの守り人」のサービスは2022年10月14日に終了していますが、その理念やユーザーデータの一部を引き継ぎ、機能もバージョンアップしてTEKKONがリリースされたという経緯があります。


「TEKKON」の仕組み・使い方

ここまでの説明だけでは、「どこで何をどうチェックしてもらうのか」をイメージしにくいかもしれないので、より具体的に「TEKKON」の仕組み・使い方をご紹介します。

以下は、ユーザーがポイントを獲得する主な方法です。

  • まだ投稿されていない電柱、マンホールの写真を撮り、投稿する(位置情報だけでも可)
  • 投稿された写真・位置情報に対して、レビューを行う

「写真なし、位置情報のみ」の投稿も認められていることは、暗くて写真を撮影しにくい夜間でもユーザーが投稿をしやすくなり、結果的に情報量の増大に結びつくでしょう。

ただし、位置情報のみの投稿では、ただちにポイントが付与されません。該当する位置に、ほかのユーザーが写真を投稿した際に、写真投稿者が通常獲得できる20%分のポイントが付与される仕組みになっています。

なお、ポイントが付与される対象は、「ほかのユーザーによって、まだ撮影されていない電柱・マンホール」です。ほかのユーザーが撮影済のインフラを撮影しても、ポイントは付与されません。このことは、「メンテナンス域の拡大」「網羅性」につながっています。

単に「写真撮影をする」「位置情報を提供する」というだけではなく、「相棒となる犬と一緒にゲームを進め、ポイントによって犬のレベルや数を増やす仕組み」があることも魅力です。犬は「NFT」であり、犬のレベルや数に応じて獲得できるポイント数が変動する仕様となっています。このように「育成ゲームとしての楽しみ」も提供されているので、ユーザーが飽きずに長期間撮影してくれることを期待できるでしょう。

ちなみに、犬には「レアキャラ」が存在し、高レベルの犬NFTをレンタルすることも可能です。また、後述するように、獲得したポイントを「暗号資産」に交換する機能もあります。

TEKKONは、前身の「鉄とコンクリートの守り人」とは異なり、海外も対象とされています。海外旅行中に世界中のインフラを撮影したり、海外のマンホール画像を見て楽しみ、レビューすることも可能です。今後の展開に注目しましょう。


「TEKKON」のビジネスモデル

TEKKONを開発・運営するWhole Earth Foundationは、これまでにインフラ系企業(日本鋳鉄管)や、大阪大学、自治体などと提携し、収集したデータを販売することで利益を出してきました。

ただし、2023年4月28日に日本鋳鉄管との業務提携は終了しています。今後、どのような企業と提携し、ビジネスを拡大させていくのかに注目です。


「TEKKON」のメリット

ここからは、TEKKONを利用するユーザー側にとってのメリットと、自治体・インフラ企業側にとってのメリットをご紹介します。


ユーザーにとってのメリット

ユーザーにとってのメリットとしては、まず「インセンティブとしてポイントを獲得できること」が挙げられるでしょう。アプリ内の「犬NFT」をポイントで育成する仕組みによって、ユーザーを飽きさせないよう工夫されています。上述したように「犬の育成機能」が実装されたため、「鉄とコンクリートの守り人」に比べてゲーム性が高まりました。

獲得したポイントの使いみちは、アプリ内の「犬」の育成だけではありません。「Whole Earth Coin」という暗号資産(仮想通貨)と交換することも可能です。また、2023年2月14日〜3月31日の期間限定でしたが、「LINE Pay かんたん送金サービス」を通じて、「1ポイント=1円」の価値でLINE Pay残高にも交換できました。

「社会貢献」という単語には、堅苦しいイメージがあり、一歩を踏み出しにくいかもしれません。しかし、TEKKONなら、スマートフォン用ゲームの『ポケモン GO』や『ドラゴンクエストウォーク』のように、カメラを使ってゲーム感覚で楽しみながら電柱やマンホールを撮影することで、街中を歩いている際にポイントを獲得しつつ、すきま時間に社会貢献を行えます。


自治体・インフラ系企業側にとってのメリット

自治体やインフラ系企業にとっては、「不特定多数の市民の力によって、低コストで電柱やマンホールの状態をチェックできる」という点がメリットと言えるでしょう。

専門の点検業者に依頼すると高コストになってしまいますが、多数のユーザーにゲーム感覚で楽しみながら電柱やマンホールの画像を送信してもらえれば、点検コストを抑えることが可能です。

さまざまなインフラが老朽化する一方、これから各自治体の人口減少が進み、税収が減ることが予想されるなか、設備の点検に回せる予算は限られます。「大きなコストをかけずに社会インフラを維持する」という目標を達成するためには、TEKKONのようなアイデアを活かしたアプリの活用が有効な一手となるでしょう。


【まとめ】

快適な暮らしを実現するためには、電柱マンホールといったインフラを適切に維持・管理しなければなりません。ただし、専門業者に点検を依頼すると、多大なコストがかかります。

TEKKONのような「ゲーム感覚で楽しみながら社会貢献できるアプリ」を活用すれば、不特定多数の市民の力が結集され、大きなコストをかけずにインフラの維持・管理を行うことが可能になるでしょう。

ユーザーにとっては「インセンティブとしてポイントを獲得できる」というメリットが、自治体・インフラ系企業側にとっては「点検コストを低減できる」というメリットがある、TEKKONの今後の動向に注目です。


また、「TEKKONのようなゲーム性の高いアプリを提供して、市民にインセンティブとして独自ポイントを付与し、何らかのデータを収集してもらう」という考え方は、アイデア次第で他の業界でも取り入れることが可能です。例えば、マーケティングを目的としてユーザーに位置情報を送信してもらうアプリなどもこの一種です。

ただし、その際に重要となるのは、アクティブユーザーの絶対数を増やすことにほかなりません。そのためには、活動参加に対する十分なモチベーションを提供する必要があるでしょう。

こうした展開をお考えであれば、「独自ポイントを他社ポイント(共通ポイントなど)に交換できる仕組み」を整備したほうがユーザーを増やしやすくなります。

ジー・プランのソリューションのひとつ「Gポイント交換」を導入すれば、Gポイントを経由して独自ポイントを100種類以上の銘柄に交換することが可能になるため、アプリをインストールしたり会員登録したりする動機付けになるでしょう。


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佐藤拓真
佐藤拓真
2018年頃からライターとして活動。「企業がポイントサービスを活用する方法」「ポイントを活用したビジネスのトレンド」「ポイントを活用したマーケティング手法」「ポイント制度やシステムに関する基礎知識」などについて、フラットな視点からレポートしています。私は「ポイント活動(ポイ活)」が注目されるようになる前から、さまざまなポイント(電子マネー、マイルなどを含む)を貯めてきました。自分自身の経験も踏まえて記事を執筆していくので、企業でポイント制度の導入・運用に携わっている方の参考になれば幸いです。

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