ながらポイ活とは?移動するだけ、眠るだけでポイントが貯まる!?
「○○するだけでポイントが貯まる!」ことを謳った、「ながらポイ活」が話題です。
歩くだけ、眠るだけ、ゲームで遊ぶだけ、レシートを撮るだけなど、ながらポイ活では、専用のアプリをインストールして特定の行動をするだけでポイントを貯めることができます。貯めたポイントはギフト券などの特典と交換できるため、世代を問わず人気となっています。
今回取り上げるのは、この「ながらポイ活」について。具体的なアプリも紹介しつつ、ユーザー数を伸ばしつつある「ながらポイ活」の現状を解説します。
この記事のポイント
ポイント1 「〇〇するだけ」でポイントを得られる「ながらポイ活」が人気
- ポイント2 ながらポイ活アプリには「移動」「レシート撮影」「睡眠」などがある
- ポイント3 マーケティングに活用できるため企業にとってもメリットがある
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日常生活で簡単にポイントGET!「ながらポイ活」とは
ポイントを貯めて特典と交換できるサービスと言えば、まず思い浮かぶのは「ポイントサイト」。貯めたポイントは現金やマイルに交換できることから、「おこづかいサイト」とも呼ばれ、世代を問わず利用されています。
他方で、同じ「ポイ活」でもここ数年で定着しつつあるのが、「○○するだけでポイントが貯まる」タイプのアプリです。一例としては、レシートを撮影したり、睡眠を記録したりするだけでポイントが貯まるアプリがあげられます。
なぜ「〇〇するだけ」で特典をもらえるの?
では、なぜ「〇〇するだけ」で特典をもらえるのでしょうか。
実際に「〇〇するだけ」系のアプリを開くとわかりますが、ポイントで交換できる特典の多くは「商品やサービスの割引」です。つまり、これは一種の広告。「ポイントを使って安く利用してもらうことで顧客の獲得に繋げる」ことを目的としており、特典を提供している企業にとってもメリットがあるわけです。
また、「歩くだけ」や「レシートを撮るだけ」などのアプリの場合、その移動情報や購買情報はマーケティングに活用できる貴重なデータとなります。たとえば、ある地方に住む一定の年代の男女が、何時頃にどこで何をどのくらい買っているか、どういうサービスを利用しているか、という行動・購買データは、次の商品開発や販売戦略に活かすことができる貴重な情報です。すべての情報が直接収益に結びつくわけではありませんが、これがアプリ提供者と企業側のメリットと言えるでしょう(※収集した情報は匿名化されているため、プライバシー上の危険性はありません)。
人気の「ながらポイ活」アプリをピックアップ
では、「ながらポイ活」のアプリにはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは代表例として、定番の「○○するだけ」アプリをジャンル別に紹介します。
レシートを撮るだけ!「ONE」
ONEは、レシートを撮影するだけでお金に変わるアプリ。この「レシート買い取り」系のアプリはほかにもあり、人気のポイ活ジャンルです。
これは、スーパーやコンビニで買い物をした際に受け取るレシートを、撮影してアップロードしてもらうというもの。レシート1枚につき1〜10円のキャッシュバックがあります。ユーザーはそのまま現金として銀行口座に入金できるほか、飲食チェーンのチケット(食事券)やAmazonギフト券などに交換することも可能です。
寝るだけ!「Somnus」
Somnusは、睡眠の質を計測し改善できる目覚ましアプリ。睡眠時間の計測やアラーム機能を兼ね備えたいわゆる「睡眠アプリ」の一種ですが、そのなかにポイント制度が実装されています。
アプリ上で計測した睡眠を、睡眠時間や眠りの深さなどの点からスコア化。その数値に応じて「睡眠ポイント」が貯まります。貯まったポイントは、アプリからアクセスできるSomnusモールでの買い物に利用可能。快眠グッズやサプリを安く購入できます。
不満を送るだけ!「不満買取センター」
不満買取センターは、日常にある不満を買い取ってくれるサービス。
企業の商品やサービスに対する不満はもちろん、日常的な不満を送信すると、AIが査定し、不満の内容に応じてポイントをもらえます。送った不満は企業や自治体の新商品の開発やサービスの改善に有効活用されます。貯まったポイントは、1ポイント1円としてAmazonギフト券と交換可能です。
パズルゲームで遊ぶだけ!「ナンプレ&スピードくじ」
ナンプレ&スピードくじは、おなじみのナンプレパズルゲームに、スピードくじ型の懸賞が付いたアプリ。
課金要素が一切ない無料アプリ。スキマ時間に遊ぶだけで、Amazonギフト券がその場で当たるスピードくじを引くことができます。イベントも不定期で開催されており、ちょっとした空き時間にゲームを楽しみながらギフト券を狙えます。
移動するだけでポイントが貯まる「トリマ」
トリマは、移動するだけでポイントが貯まるアプリ。「移動」系のアプリはながらポイ活のなかでも一番人気のジャンルですが、そのなかでもトリマは代表格。2022年8月時点で1000万ダウンロードを記録している人気アプリです。
複数の移動手段に対応しており、徒歩や車はもちろん、自転車や電車での移動でもポイントを獲得可能。通勤や通学でも自動でポイントが貯まっていくのは嬉しいですよね。さらに移動以外にも、アンケートやミニゲームでポイントを獲得することもできます。
まとめ
2022年の7~8月に行われたMMD研究所の調査によれば、「ながらポイ活アプリ」を使ったことのある人は61.3%。さらに現在も利用している人は55.5%と、半数以上の人が日常的に「ポイ活」をしていることが明らかになりました。
本記事でもふれましたが、特に「移動」「レシート撮影」系のアプリは人気で、ほかには「食事・体重記録(FiNC)」「節電(エコ電気アプリ)」などのポイ活アプリを利用している人が多いようです。
ながらポイ活はすでにジャンルとして定着していると言っても過言ではないでしょう。ポイントサイトに登録するよりも手軽に始められますので、今後はさらにユーザー層が広がることが予想されます。ポイント導入により新たな商機が得られる可能性も、一層高まるのではないでしょうか。
ポイ活ユーザーにとって重要な点は、自分がためているポイントを有効活用できるかどうかです。自社のポイント制度を十分に生かすためには、ポイント交換サービスの導入を検討してみてもよいかもしれません。
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