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【ポイントサービス用語集】担当者なら必ず理解しておこう

会社の意向でポイントサービスの導入・運用担当者になったものの、「仕組みが良く分からない」とお悩みの方もいらっしゃるでしょう。

全体像を把握する際の障壁となるのが「用語」です。初めて目にする用語の意味を正確に把握しておかなければ、仕組みを正しく理解することはできません。

そこで、本記事では、「ポイントサービスについて理解を深めたい」とお考えの方に向けて、知っておくべき基本用語について解説します。


この記事のポイント

  • ポイント1 ポイントサービスの運用を担当するなら、用語を正確に理解しよう

  • ポイント2 分からない場合は、一人で悩まず、上司や先輩に質問することが大切
  • ポイント3 「1日1個」でも良いので、知っている用語の数を増やしていこう!


目次[非表示]

  1. 1.「ポイントの種類・サービス形態」に関する用語
    1. 1.1.独自ポイント(自社ポイント/ハウスポイント)
    2. 1.2.共通ポイント
    3. 1.3.通常ポイント
    4. 1.4.期間限定ポイント
    5. 1.5.電子ギフト
    6. 1.6.ポイントギフト
  2. 2.「ポイントの付与(獲得)・消費(交換)」に関する用語
    1. 2.1.ポイント加算
    2. 2.2.二重取り・三重取り
    3. 2.3.ポイント減算
    4. 2.4.ポイント交換
    5. 2.5.ポイント付与率
    6. 2.6.ポイント還元率
  3. 3.ポイントサービスを運用するための仕組みに関する用語
    1. 3.1.ポイントカード
    2. 3.2.ポイントアプリ
    3. 3.3.ポイントサイト
    4. 3.4.交換プラットフォーム
  4. 4.まとめ


「ポイントの種類・サービス形態」に関する用語

ポイントの「種類」や「サービス形態」に関して知っておきたい用語は、以下の6つです。

  • 独自ポイント(自社ポイント/ハウスポイント)
  • 共通ポイント
  • 通常ポイント
  • 期間限定ポイント
  • 電子ギフト
  • ポイントギフト

それぞれについて説明します。


独自ポイント(自社ポイント/ハウスポイント)

独自ポイント自社ポイントハウスポイント)とは、自社の店舗のみで貯めたり使ったりすることが可能なポイントを指します。

他社の店舗では使うことができないため、顧客の囲い込みに有効です。ただし、自社の商品・サービスに魅力がない場合、より幅広く使えるポイント(次節で詳しく説明する「共通ポイント」など)を提供している他店舗に顧客が流出してしまうかもしれません。


共通ポイント

共通ポイントとは、特定の企業が運営する店舗に限定されず、幅広い提携企業(加盟店)で利用できるポイントを指します。一般的に共通ポイントと呼ばれているのは、以下の4種類です。

  • dポイント
  • Pontaポイント
  • Tポイント
  • 楽天ポイント

いずれも、異なる店舗で商品・サービスを購入しても、同じポイントが貯まります。ユーザーにとってポイントを増やしやすく、管理しやすいことが特長です。企業側としては、これら共通ポイントに対応することで、他店・他サービスでそのポイントを貯めているユーザーを、広く自社の顧客に取り込みやすくなります。


通常ポイント

通常ポイントとは、利用方法有効期限などが通常の規定通りであるポイントです。

企業によっては、「通常ポイント」と、次節で詳しく説明する「期間限定ポイント」の2種類を用意し、状況に応じてユーザーに付与するポイントの種類を使い分けているケースがあります。


期間限定ポイント

期間限定ポイントとは、有効期限が通常よりも短くなっているポイントです。そのため、「有効なうちに商品・サービスを購入しよう」という気持ちをユーザーに起こさせることが可能です。通常ポイントと比べると、用途も制限されていることが多いので、「特定のキャンペーンにおいて、ユーザーへのプレゼントとして進呈する」など、ある期間に集中的に特定サービスのプロモーションを行いたい場合などに活用すると良いでしょう。

なお、通常ポイントであれば他社ポイントと交換できる場合であっても、期間限定ポイントに関しては交換できない仕組みにすることで、他社への流出を防止しているケースがあります。


電子ギフト

電子ギフトとは、「Amazonギフト券(Eメールタイプ、チャージタイプ)」や「Apple Gift Card」のように、物理的実体(紙、プラスチックカードなど)を有さず、電磁的なデータとして付与する金券類を指します。簡単にいうと、現物ではなく、オンラインでURLやコードを送る形式です。

紙やプラスチックで作られたギフト券・ギフトカードの場合、製造・流通に一定のコストがかかりますが、電子ギフトならインターネットを経由して低コストで進呈することが可能です。


ポイントギフト

ポイントギフトとは、ポイントをギフト景品)として進呈する利用方法を指します。

「入会キャンペーン」や「友達紹介キャンペーン」などのインセンティブとしてポイントをプレゼントすれば、新規顧客を獲得しやすくなるでしょう。


「ポイントの付与(獲得)・消費(交換)」に関する用語

ポイントの付与(ユーザー側から見ると「獲得」)や、消費(または「他のポイントへの交換」)に関して知っておきたい用語は、以下の6つです。

  • ポイント加算
  • 二重取り・三重取り
  • ポイント減算
  • ポイント交換
  • ポイント付与率
  • ポイント還元率

それぞれについて説明します。


ポイント加算

ポイント加算とは、ユーザーにポイントを進呈(付与)する操作を指します。

加算する際には、通常ポイントや期間限定ポイントなど、ポイントの種類によって有効期限を変えたり、利用方法に制限(「期間限定ポイントの場合は、他社ポイントへの交換を禁止する」など)を設けたりします。


二重取り・三重取り

二重取り・三重取りとは、1回の購入で2重・3重にポイントを獲得するユーザー側のテクニックです。

具体的には、「ポイントサイト(詳細については後述)を経由したうえで、オンラインショップにアクセスして購入する」「クレジットカードでスマートフォン決済サービスや電子マネーにチャージを行ったうえで、買い物を行う」といった方法で実現されます。

前者の場合、ポイントサイトでのポイントに加えオンラインショップでもポイントが貯まります。後者の場合も、クレジットカードのポイントと、電子マネーやスマートフォン決済サービスのポイントを2重に獲得することが可能です。

さらに、「店頭でポイントカードを提示してポイントを貯める」などによって、2重を超えて3重にポイントを獲得できる場合もあります。


ポイント減算

ポイント減算とは、ユーザーが保有しているポイント数を減らす操作です。

ユーザーがポイントを使用して商品を購入したり、ポイントで寄附を行ったり、他社のポイントに交換したりした際に、この操作を実行しましょう。


ポイント交換

ポイント交換とは、貯まったポイントをプレゼントや他社ポイントに交換することを指します。

なお、プレゼントの内容は、一般的な商品だけではなく、金券類(商品券や電子ギフト)など、多種多様です。


ポイント付与率

ポイント付与率とは、購入金額に対して付与するポイントの割合のことです。例えば、「1,000円(税込)の支払いにつき、10ポイントを付与する」という場合、ポイント付与率は「1%」になります。

なお、店舗ごとに、あるいは、キャンペーンなどの実施期間だけ、ポイント付与率を変化させることも可能です。


ポイント還元率

ポイント還元率とは、「ユーザーが商品・サービスを購入した際に、どのくらいのポイントが付与され、貯まったポイントを何円相当で利用できるか」を示す数値です。

ポイント付与率と異なり、トータルで何円還元されるのかを表します。ポイント付与率が高くても、「1ポイントあたりの価値」が低ければ、ポイント還元率が低くなることを理解しておきましょう。

例えば、「ポイント付与率1%で、1ポイント=1円相当で利用できる」という場合は、ポイント還元率が「1%」になり、「ポイント付与率2%で、1ポイント=0.1円相当で利用できる」という場合、ポイント還元率は0.2%になります。

ユーザー側にとっては、ポイント還元率が高いほうがメリットがありますが、企業側としては、ポイント還元率を高くすれば顧客を増やせるものの、大幅に値引きしているのと同じなので、利益は減少することにご留意ください。


ポイントサービスを運用するための仕組みに関する用語

ポイントサービスを運用するための仕組みシステムプラットフォーム)に関して知っておきたい用語は、以下の4つです。

  • ポイントカード
  • ポイントアプリ
  • ポイントサイト
  • 交換プラットフォーム

それぞれについて説明します。


ポイントカード

「来店」や「商品購入」といったアクションをした顧客に対し、ポイントを付与するためのカードのこと。紙にスタンプを押す「スタンプ式」、券面に氏名やポイント残高などを表示できる「リライト式」、サーバーで情報を管理する「サーバー管理型」の3種類に大別されます。

一定数のポイントと引き換えに「プレゼントの進呈」「商品・サービスの割引」などを行って、自店舗への愛着を感じてもらい、販売促進に役立てましょう。


ポイントアプリ

近年、紙やプラスチックなどで作られた「物理的なカード」の代わりに、スマートフォンにインストールする「ポイントアプリ」でポイントサービスを運用するケースが増加しました。

スマートフォン1つでポイントを貯めたり、使ったりすることが可能になり、財布に大量のポイントカードを入れて持ち歩く必要がないため、ユーザーの利便性が高まります。


ポイントサイト

さまざまなオンラインショップのバナー(リンク)を設置し、バナー(リンク)を経由して購入したユーザーに「ポイント」を付与するサイトを「ポイントサイト」と呼びます。

ユーザーにとっては、直接オンラインショップにアクセスするよりも、ポイントサイトを経由して購入するほうが、ポイントが貯まる分、お得です。企業側としては、ポイントサイトと提携すれば、ポイント活動(ポイ活)に励むユーザーを自社の顧客として獲得できる可能性があります。


交換プラットフォーム

交換プラットフォームとは、さまざまポイントを、別のポイントに交換するための仕組み(Webサイト)です。具体例としては、ジー・プランの「ポイント・コンセント」などが挙げられます。

近年、多種多様なポイントが溢れていますが、それだけに、効率よく貯めるのは難しいのが現状です。同種のサービス、商品なら、「自分が貯めているポイントが付与される店を利用しよう」と考える消費者もいるでしょう。

交換プラットフォームと提携し、自社の独自ポイントを他社のポイント(共通ポイントなど)と交換できる体制を整えておけば、ユーザーが貯めたポイントが無駄になることはありません。そのため、普段他のポイントを貯めているユーザーにも、効果的にアピールすることが可能になります。


まとめ

ざまざまな用語について解説してきました。本記事でご紹介した用語以外にも覚えておくとよいことが沢山あります。1日1つでも良いのでポイントサービスに関する知識を増やしましょう。

ポイントサービスによっては、異なる用語が使用されている場合もあります。不明な点がある場合は、一人で悩み続けるのではなく、上司や先輩・同僚などに質問、確認しておきましょう。社内で解決できない場合は、サービスを提供している企業にお問い合わせください。

なお、人的リソースの問題から、「社内で、ポイントサービスの運営に専念できる人材を確保できない」とお悩みの場合は、ジー・プランの各種ソリューションを活用することも選択肢のひとつとして検討しましょう。

例えば、「ポイント・コンセント」を導入すれば、交換先ごとのシステム開発や契約、運用といった、ポイント交換にかかるさまざまなコストを大幅に削減しつつ、150種類以上のポイント・マイルなどに直接交換することが可能になります。ポイントサービスそのものをアウトソーシングして、社内のリソースを本業(コア事業)に集中してはいかがでしょうか。


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佐藤拓真
佐藤拓真
2018年頃からライターとして活動。「企業がポイントサービスを活用する方法」「ポイントを活用したビジネスのトレンド」「ポイントを活用したマーケティング手法」「ポイント制度やシステムに関する基礎知識」などについて、フラットな視点からレポートしています。私は「ポイント活動(ポイ活)」が注目されるようになる前から、さまざまなポイント(電子マネー、マイルなどを含む)を貯めてきました。自分自身の経験も踏まえて記事を執筆していくので、企業でポイント制度の導入・運用に携わっている方の参考になれば幸いです。

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