ポイントサービスを活用したECでの集客方法とは?具体例をご紹介!
ECサイトを運営する際に重要になるのが「集客」です。どんなに良い商品・サービスを取り揃えても、購入してくれる顧客を集めることができなければ、ビジネスとして成立しません。
集客する方法のひとつは、「ポイントサービスを導入すること」です。本記事では、自社サイトやオンラインモールなどでECビジネスを営む事業者や、これから進出する予定の事業者に向けて、「ポイントサービスを活用した集客方法」について解説します。具体的な事例もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
この記事のポイント
ポイント1 ポイントは、「独自ポイント」と「共通ポイント」に大別される
- ポイント2 ECサイトにおける集客には、ポイント施策の実施が欠かせない
- ポイント3 共通ポイントのキャンペーンを活用することも、集客に結び付く
目次[非表示]
ポイントサービスの基本的な仕組み
ポイントサービスとは、会員登録や資料請求、ショッピングなどを行った際にポイントが進呈される仕組みです。貯まったポイントは、お金と同じように買い物などで利用できるよう設定しているケースが大半を占めます。
クレジットカードや電子マネーなどで支払いを行った場合のほか、店舗のポイントカードをレジで提示した際にポイントが付与されるケースもあります。「会員ページへのログイン」や「アンケートへの回答」「ゲームのプレイ」などで貯まる場合もあり、必ずしも「商品購入がポイント付与の条件」というわけではありません。
ポイントサービスを導入するメリットは、ちょっとした「お得感」を与えることで、自店舗のリピーターや新規顧客になってもらいやすくなること。1,000円(税込)の商品を購入して10円相当のポイントが貯まったとしても、金額的な価値としては微々たるものですが、「嬉しかった経験」としてユーザーの記憶に残るでしょう。その結果、ポイント施策を実施していない店舗よりも、自店舗を選んでくれる可能性が高まります。
逆に、ポイントサービスのデメリットとしては、「システムの導入や維持管理に、知識や手間がかかること」が挙げられます。ただし、導入や維持管理を支援してくれる法人向けソリューションがさまざまな企業から提供されているので、社内にITなどに詳しい人材がいない場合は、相談してみてはいかがでしょうか。
なお、ポイントサービスは、特定の店舗のみでしか利用できない「独自ポイント」と、さまざまな加盟店で幅広く利用できる「共通ポイント」(dポイント、Pontaポイント、Tポイント、楽天ポイント)に大別されます。
独自ポイントのメリットは、自社の店舗に顧客を囲い込めること。ただし、自店舗で魅力的な商品・サービスを提供できなければ、囲い込みに失敗する場合もあるでしょう。
共通ポイントなら、「他社の店舗で貯めたポイントを使って、自社の商品を購入してくれる」というメリットを享受できます。逆に、「自店舗で貯めたポイントを、他社の店舗で消費される」というデメリットもありますが、全加盟店間において、共通ポイントを通して顧客を誘導し合えることのメリットの方が、はるかに大きいと言えるでしょう。
そのため近年では、さまざまな業種・業界でポイントを貯めているユーザーを自社の顧客として取り込むために、「共通ポイント」を導入する企業が増加しています。
ECサイトでより多くの集客を実現するためのポイント施策
以下、ECでの集客に役立つポイント施策をご紹介します。
新規入会キャンペーンや友達紹介キャンペーン
まずは、ぜひ取り入れたい初歩的な集客手段として、「新規入会キャンペーン」「友達紹介キャンペーン」を実施することを検討しましょう。例えば、楽天カードでは、新規入会したうえで、利用状況などを確認できるサービス「楽天e-NAVI」の登録を行うと2,000ポイント、初めて買い物で利用すると3,000ポイントの楽天ポイントを付与するキャンペーンを実施しています。
インセンティブとして自社の独自ポイントを進呈する以外に、会員登録を行った方や資料請求を行った方、友人を紹介した方に対して電子ポイントギフトをプレゼントすることも選択肢のひとつです。
特に自社のオリジナルポイントの場合、ユーザーが普段からよく利用するサイトでない限りは、獲得モチベーションにつながらない可能性もあります。しかし、電子ポイントギフトなら、さまざまな種類のなかから自由に選べるので、「入会してみよう」という気持ちになりやすいでしょう。
特定条件を満たすことで、通常よりも多くのポイントが貯まる施策
入会した顧客をつなぎとめておくためには、通年でさまざまなポイントキャンペーンを実施する必要があります。入会時にポイントが進呈されても、その後に魅力的な施策がなければ、別のECサイトに流出してしまうかもしれません。そのため、ポイント提供企業では、年間を通してさまざまなイベントやキャンペーンを行うことが一般的です。
例えば、楽天市場では、楽天経済圏(楽天カード、楽天モバイル、楽天証券など)を利用することで、ショッピングを行った際に獲得できるポイント数が増加する「スーパーポイントアッププログラム」という施策を実施しています。この施策は、楽天市場だけではなく、楽天グループ各社のサービス利用者数の増加にもつながるでしょう。
不定期開催の「お買い物マラソン」や「楽天スーパーSALE」も、集客に効果的な施策です。お買い物マラソンでは、エントリーをしたうえで楽天市場に出店している複数のショップで期間内に買い物をすると、通常よりも多くの楽天ポイントを獲得できます。
楽天スーパーSALEでは、多数の商品が割引価格で販売されるほか、ショップごとに「ポイント倍率のアップ」「割引クーポンの発行」といった特典も設定されるため、普段よりもお得になります。
こうした施策は、お買い得イメージでユーザーの購買意欲を刺激するだけでなく、どうせ入会するならこの機会に、というチャンス感にもつながるため、新規顧客の集客にも効果があるでしょう。
共通ポイントのキャンペーンを上手に活用しよう
これからポイントサービスを導入するのであれば、自社の独自ポイントではなく、共通ポイントを導入することをおすすめします。
共通ポイントなら、「共通ポイントを発行している企業が実施しているキャンペーン」を活用して集客に結び付けることが可能です。
例えば、楽天グループ各社では、以下に示すように、楽天ポイントを獲得できるキャンペーンを随時開催しています(2023年1月16日時点の情報)。
- エネオスDr.Driveで車検予約・実施で2,500ポイントキャンペーン!
- はじめての楽天×ぐるなびID連携で30万ポイント山分け
- 初めて楽天競馬会員に登録完了で1,000ポイントプレゼント
上記以外にも多種多様なキャンペーンが実施されていますが、常時実施されているものもあれば、期間限定で実施されているものもあります。
ECサイトで自動車用品を販売していたり、飲食店の予約サイトを運営していたり、オンラインで競馬関連のビジネスを展開しているのであれば、上記キャンペーンが実施されるタイミングに合わせて「割引セール」などを行うことで、獲得したポイントを自社サイトで利用してもらいやすくなるかもしれません。
まとめ
ECサイトを運営するうえで、頭を悩ませるのが「どのようにして集客を行うか」という問題です。その有効な集客方法として「ポイントサービス」の活用が挙げられます。本記事でご紹介した事例(「新規入会キャンペーン」「友達紹介キャンペーン」「通年実施のキャンペーン」「共通ポイント提供企業が実施するキャンペーンとの連携」など)を参考に、自社に適したポイント施策を打ち出しましょう。
本家連動のキャンペーンもあり、おすすめなのは「共通ポイントの導入」です。ただし、共通ポイントも複数あるため、対応幅を広げることを考えるなら、ジー・プランの各種ソリューションの導入を検討してはいかがでしょうか。例えば、「Gポイント」なら、100種類以上の各種ポイント・電子マネー・マイルなどと交換できます。
また、約150社のポイントと提携した「ポイント・コンセント」なら、自社ポイントを複数の共通ポイントや大手ポイントへ直接交換することが可能です。各種キャンペーンのプレゼントとして贈るのであれば、「Gポイントギフト」も有効な手段となるでしょう。
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