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大手引っ越し業者のポイントサービスを紹介!競争が激しい業界の実態とは

さまざまな業者が熾烈な競争を繰り広げる引っ越し業界。しかしながら、「料金を他社よりも安くする」という方向の競争では共倒れになりかねません。

大切なのは、料金を大きく引き下げることなく、消費者から選んでもらうこと。それを実現する手段に、「特典(ポイント、マイルなど)を付与する施策」があります。金額的な価値はわずかであっても、「お得感」を得られるため、消費者から選ばれやすくなるでしょう。

本記事では、さまざまな引っ越し業者が実施しているポイント施策をご紹介するので、ポイントサービスの現状を把握するだけでなく、各種ポイントを受け取った消費者を自社の顧客として取り込むため、ぜひ参考にしてください。


この記事のポイント

  • ポイント1 ポイントなどの特典を付与する引っ越し業者が増加している

  • ポイント2 出費の多い引っ越しの際に、少しでも還元されるお得感をアピール
  • ポイント3 ポイントサービスの導入は、他社との差別化に有効な施策


目次[非表示]

  1. 1.大手引っ越し業者各社では、ポイントなどの特典を付与している
    1. 1.1.アーク引越センター
    2. 1.2.アート引越センター
    3. 1.3.赤帽
    4. 1.4.アリさんマークの引越社
    5. 1.5.サカイ引越センター
    6. 1.6.日本通運
    7. 1.7.ハート引越センター
    8. 1.8.ハトのマークの引越センター
    9. 1.9.ヤマトホームコンビニエンス
  2. 2.ポイントの還元は、他社との差別化を図るために有効な手段
  3. 3.まとめ


大手引っ越し業者各社では、ポイントなどの特典を付与している

競争が激しい引っ越し業界。自社のサービスを選んでもらうために、各種特典(ポイントなど)を付与する業者が増加しています。引っ越し業者を選ぶ際、消費者はさまざまな要素を比較しますが、ポイント施策の有無・内容も、依頼するかどうかを決める重要な要素となっているからです。

引っ越し費用は決して安いものではありません。具体的な金額は、荷物の量や運搬する距離、時期によって変わるので一概に言えませんが、数十万円程度かかるケースもあります。

また、引っ越し費用以外にも、「新しい家電製品の購入費」「敷金・礼金」など、転居した直後には何かとお金がかかるものです。「見積り」「料金の支払い」といったタイミングでポイントなどを付与する施策を実施すれば、「少しでも負担を軽減したい」と考えている消費者から選ばれやすくなるでしょう。

次節以降で、2022年12月時点における大手引っ越し業者各社の施策をご紹介します。


アーク引越センター

アーク引っ越しセンターに、電話で見積りを申し込むと、100ポイントの楽天ポイントを獲得できます。

なお、料金の支払方法は、「現金決済」と「クレジットカード決済」のみとなっており、スマートフォン決済サービスには対応していません。クレジットカードで支払いを行えば、そのカードのポイントを貯めることが可能です。


アート引越センター

アーク引越センターと同様に、電話で見積りを申し込むと、それだけで楽天ポイントを100ポイント獲得できます。また、実際に依頼して料金を支払うと、さまざまなポイントやマイルを獲得することが可能です。以下に、獲得できるポイントなどの代表例を示します(「楽天ペイ」「d払い」などで支払うことで獲得)。

  • 楽天ポイント
  • dポイント
  • Pontaポイント
  • PayPayポイント
  • ANAのマイル
  • JALのマイル

マイルを貯めることも選択できるので、飛行機を利用する機会が多い方に適した業者と言えるでしょう。獲得条件などの詳細については、公式サイトをご確認ください。


赤帽

赤帽とは、「全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会」に加入している引っ越し業者に対する呼称です。「赤帽首都圏軽自動車運送協同組合」など、各地域に傘下組織が存在し、そこに所属する個人事業主が引っ越しサービスを営んでいます。

なお、「赤帽」という名称を冠して営業している業者のなかには、dポイントに対応しているケースも見受けられますが、各協同組合・各業者ごとにポイントサービスへの対応が異なることにご留意ください。


アリさんマークの引越社

アリさんマークの引越社では、電話で見積りを申し込めば、楽天ポイントを100ポイント獲得することが可能です。また、引っ越し料金を支払った際に、以下に示すポイントを獲得できます。

  • 楽天ポイント
  • ANAのマイル
  • JALのマイル

たとえば楽天ポイントの場合、「楽天ポイントカード番号を作業完了報告書に記載したうえで、現場責任者に渡す」などの手続きが必要になるので、あらかじめ公式サイトで手順を確認しておきましょう。


サカイ引越センター

サカイ引越センターでも、電話で見積りを申し込むと楽天ポイントを100ポイント獲得できます。また、引っ越し料金を支払う際に、以下に示すポイント・マイルを貯めることも可能です。

  • 楽天ポイント
  • dポイント
  • Pontaポイント
  • WAONポイント
  • ANAのマイル
  • JALのマイル

詳しい獲得条件については、公式サイトをご覧ください。


日本通運

日本通運では、引っ越し料金を支払うと、以下に示すポイント・マイルを貯めることが可能です。

  • 楽天ポイント
  • dポイント
  • Pontaポイント
  • ANAのマイル
  • JALのマイル

そのほか、引っ越しを終えてアンケートに回答した方から、抽選で毎月100名に対して、電子マネーやギフト券を自由に選択できるマルチギフトサービス「選べるe-GIFT 1,000円分」が進呈されます。


ハート引越センター

ハート引越センターでは、電話で見積りの申し込みをすると、楽天ポイントを100ポイント獲得できます。

また、引っ越し料金を支払った際に、Pontaポイントdポイントを貯めることも可能です。なお、見積りの際に「dポイントクラブ会員番号を申し出る」といった手続きが必要なことにご留意ください。


ハトのマークの引越センター

ハトのマークの引越センターとは、「全国引越専門協同組合連合会」傘下の18組合に所属する引っ越し業者に対する呼称であり、全国に200の拠点が存在します。

なお、さまざまな業者が加盟する協同組合なので、支払方法が「引っ越し当日の現金払い」か「銀行振込」のみとなっている業者もあれば、クレジットカード決済に対応している業者も存在します。カード決済に対応している業者なら、カードのポイントを貯めることが可能です。


ヤマトホームコンビニエンス

ヤマトホームコンビニエンスは、大手宅配業者「ヤマト運輸」の関連会社です。スマートフォン決済サービスで引っ越し料金の支払いを行えば、それらのポイントを獲得できます。以下は、獲得できるポイントの代表例です。

  • 楽天ポイント
  • dポイント
  • PayPayポイント

クレジットカードにも対応しているので、カード決済を行えば、カードのポイントが貯まります。


ポイントの還元は、他社との差別化を図るために有効な手段

引っ越し業界では、大小さまざまな業者がひしめき合い、顧客の奪い合いが発生しています。熾烈な競争を勝ち抜いて事業規模を拡大するためには、他社よりも割安な見積り金額を提示することが大切ですが、安さだけを追求していくと売上が伸び悩び、共倒れになりかねません。

こうした背景のもと、不毛な価格競争に陥らないように、「ポイント還元」など、消費者に「お得」だと感じてもらう施策の普及が進んでいます。ポイントは、金額的にはわずかなものであっても、消費者を引き寄せる効果があります。


まとめ

少し前までは現金払いしか対応していない引越し業者も多数ありましたが、いまは見積を取るだけで楽天ポイントがもらえたり、支払いにあたって会員番号を伝えることでポイントやマイルが貯まるなど、さまざまな業者でポイントマイルの還元を実施しています。特に注目したいのは、クレジットカード払いやQRコード決済に対応することで、そのポイントも貯まるという点、引越し業者の独自ポイントではなく、汎用性の高い共通ポイントやマイルを付与するなど、広く対応している点です。こうした点からも、ポイント制度普及の現状を見て取ることができます。

また、引っ越し料金は高額なので、当然、獲得できるポイント数も多くなるでしょう。こうした高額ポイントとの連携サービスが提供できれば、引っ越しによるポイント還元を受けた消費者を自社の顧客として取り込むことも可能となります。

とはいえ多種多様なポイントサービスが存在するため、いずれかに絞り込むことは難しく、また、費用的な面から見ても、まずは自社のポイント制度を活かしたいと考える企業も少なくないでしょう。そうした場合は、ジープランの各種ソリューションを活用することも選択肢のひとつです。例えば、「Gポイント」を導入すれば、自社ポイントを100種類以上の各種ポイント・電子マネー・マイルなどと交換できるようになります。

また、自社ポイントを複数の共通ポイントや大手ポイントへ直接交換することが可能になる「ポイント・コンセント」(約150社と提携)を導入することも検討してみてはいかがでしょうか。



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佐藤拓真
佐藤拓真
2018年頃からライターとして活動。「企業がポイントサービスを活用する方法」「ポイントを活用したビジネスのトレンド」「ポイントを活用したマーケティング手法」「ポイント制度やシステムに関する基礎知識」などについて、フラットな視点からレポートしています。私は「ポイント活動(ポイ活)」が注目されるようになる前から、さまざまなポイント(電子マネー、マイルなどを含む)を貯めてきました。自分自身の経験も踏まえて記事を執筆していくので、企業でポイント制度の導入・運用に携わっている方の参考になれば幸いです。

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