
【独自調査データ】ポイントが長期継続サービスの継続の後押しになるZ世代が7割!Z世代がポイントに求めるものとは?
ジー・プランでは、定期的に「ポイントサービスに関する市場調査」を実施しています。およそ年に一度公開している調査結果は、ポイントサービス施策者をはじめ、多くのみなさまに参考にしていただいております。
このたび、ご好評いただいている定期調査とは別に、みなさまに興味を持っていただけそうなテーマに絞って、オリジナル調査を実施いたしました。その調査結果を、4回に渡ってご報告します。第4回となる今回は、ここまでご紹介した全体の調査に対し、特に特徴的なZ世代(20代)の回答との比較データをまとめました。全体回答との差異をご覧いただくことで、今後消費の中心になってくるZ世代の特徴をしっかり捉えることができる調査結果となっています。
詳細な調査結果は、下記より無料でダウンロードいただけます。
<この記事のポイント>
ポイント1 共通ポイントへの交換は利用済み&興味ありで約8割
- ポイント2 交換レートや手数料よりも、交換先の豊富さを重視
- ポイント3 ポイント運用・投資については認知不足がネックも、潜在層に厚さも
目次[非表示]
- 1.ポイントをやめた経験あり約4割 VS 全くない3割強
- 2.ポイントをやめた理由は還元率の低さ、生活圏や生活スタイルの変化が上位
- 3.共通ポイントへの交換はすでに利用+潜在意向者で約8割
- 4.ポイント交換においてはコストより交換できるポイントの種類の豊富さを重要視
- 5.ポイント運用・投資の利用経験者約3割で全体同様。非認知者も約3割
- 6.長期契約サービスにおけるポイントの存在は、約7割が後押し要因に
- 7.ポイントキャンペーンによる利用喚起は約半数が影響あり VS 全くなし約3割
- 8.7割以上がポイント一元化サービスの利用に前向き
- 9.パーソナライズされたお知らせや特典は約3人に2人が歓迎
- 10.企業からのパーソナライズ提案には約6割が期待感
- 11.ポイントデータの提供に対しては6割以上が協力意向
- 12.まとめ
ポイントをやめた経験あり約4割 VS 全くない3割強

ポイントに魅力を感じなくなり貯めなくなった経験は、 Z世代(20代)では、「たまにある」(27.5%)が最も多く、これに「よくある」(13.5%)を加えると、約4割が“貯めるのをやめたポイントがある”と回答しています。「よくある」が全体(7.4%)を大きく上回っているのが特徴で、特定のポイントに対して“やめた”経験を持つ人の割合が高い結果となっています。一方で「全くない」(33.0%)も全体(24.4%)より高く、継続的に貯め続ける層も多いことが分かります。Z世代は、離脱しやすい層と、全く離れない層の二極化が際立つ世代といえます。
ポイントをやめた理由は還元率の低さ、生活圏や生活スタイルの変化が上位

ポイントを貯めなくなった理由は、Z世代(20代)では、全体と同様に「還元率が悪く、思ったより貯まらなかった」がトップとなりましたが、全体よりも低くなっています(全体44.0% vs Z世代38.8%)。そのほか、「サービス利用機会が少ない」(全体30.3% vs Z世代20.1%)など、還元効率や利用頻度においては、全体より低くなっているのが目立ちます。
一方で、「生活圏や生活スタイルが変わった」(24.6%)が全体(16.9%)を上回っているのが特徴的です。これは進学や就職などのライフステージの変化による影響が大きいと考えられるでしょう。また「特に理由はない」が28.4%と全体(19.8%)よりも高く、明確な不満がなく自然に使わなくなるケースが比較的多いことも分かります。
共通ポイントへの交換はすでに利用+潜在意向者で約8割

共通ポイントへの交換サービスの利用状況は、Z世代(20代)では「すでに利用している」(44.5%)が最も多いですが、全体(48.5%)より低く、実際の利用率はやや控えめです。その一方で「ぜひ使ってみたい」(18.0%)は全体(13.3%)を上回り、潜在的な利用意欲が相対的に強いことが特徴です。「機会があれば使ってみたい」(15.5%)を合わせると3人に1人以上が潜在的な利用意向を示しており、サービス拡大の余地が大きいことがうかがえます。
ポイント交換においてはコストより交換できるポイントの種類の豊富さを重要視

ポイント交換をする際に重視することについては、全体で上位の「交換手数料がかからないこと」(全体54.1% vs Z世代39.0%)、「交換レートが良いこと」(全体52.0% vs Z世代342.5%)などは、Z世代(20代)がそれぞれ大幅に低くなっており、コストへの関心が比較的弱いのが特徴です。
Z世代では「交換できるポイントの種類が多いこと」(44.5%)が最も高く、種類や選択肢の多さを重視する姿勢が見られます。
ポイント運用・投資の利用経験者約3割で全体同様。非認知者も約3割

Z世代(20代)のポイント運用・ポイント投資の利用状況については、「すでに利用している」(29.5%)は全体(29.9%)とほぼ同水準となっています。「ぜひ使ってみたい」(9.0%)が全体(5.5%)をやや上回っていますが、「興味がある」は13.0%で、潜在的な関心層は全体同様2割程度です。
一方で「利用したいと思わない」(20.0%)は全体(30.1%)より低く、拒否的な層は少なめです。その代わりに「知らなかった」(28.5%)が全体(17.4%)より高く、Z世代は認知不足がネックとなっている一方で、知れば使ってみたいと考える潜在層が厚いといえるでしょう。
長期契約サービスにおけるポイントの存在は、約7割が後押し要因に

公共料金等の長期契約サービスでポイントが継続利用の決め手になるか聞いてみると、Z世代(20代)では、「とてもなる」が23.0%と全体(17.5%)より高く、ポイントが継続利用の強い決め手になりやすい層が相対的に多いのが特徴です。
「ややなる」(44.4%)と合わせると、約7割が好意的な回答でした。
ポイントキャンペーンによる利用喚起は約半数が影響あり VS 全くなし約3割

ポイントキャンペーンに影響された経験については、Z世代(20代)では、「よくある」(16.5%)と「たまにある」(33.0%)を合わせて約半数が、ポイントキャンペーンをきっかけにその企業への関心が高まったり、より利用したくなった経験があると回答しています。
また、Z世代は「よくある」が全体(10.7%)を大きく上回り、若年層ほどキャンペーンによって強い動機づけを受けやすいことが分かります。
一方で「全くない」(28.0%)も全体(17.8%)を大きく上回り、Z世代はキャンペーンに影響されやすい層と全く響かない層が二極化しているのが特徴です。「たまにある」(33.0%)や「ほとんどない」(22.5%)は全体より低く、Z世代は“反応が強いか、全くしないか”に分かれやすい傾向が見て取れます。
7割以上がポイント一元化サービスの利用に前向き

貯めているポイントを合算してまとめて使えるサービスがあった場合、そのサービスを利用する企業の商品やサービスへの影響を聞いてみました。
Z世代(20代)では、「積極的に利用する」(30.5%)が全体(28.8%)よりやや高く、一方で「やや積極的に利用する」(42.0%)は全体(46.7%)より低めでしたが、全体同様に7割以上が利用意向を示す結果となりました。ポイントの一元化サービスは強いニーズがあることが分かります。
パーソナライズされたお知らせや特典は約3人に2人が歓迎

ポイント利用履歴や購買履歴をもとにしたお知らせ・特典については、Z世代(20代)では、「歓迎する」(20.5%)と「やや歓迎する」(45.0%)が合わせて65.5%で、3人に2人程度が歓迎と回答しています。全体(61.8%)よりも前向きな層がやや多い結果となりました。
企業からのパーソナライズ提案には約6割が期待感

ポイントサービスを通じて趣味や嗜好を理解した上でのパーソナライズされた提案については、Z世代(20代)では、「期待する」(18.0%)と「やや期待する」(45.0%)を合わせると63.0%となり、全体(53.7%)よりも前向き層が多いのが特徴です。
ポイントデータの提供に対しては6割以上が協力意向

サービスや商品開発に役立つとしたら、ポイントデータの提供に協力したいと思うかと聞いてみたところ、Z世代(20代)では、「協力しても良い」(41.0%)が最も多く、「積極的に協力したい」(22.5%)と合わせると6割以上が前向きな意向を示しています。また、「積極的に協力したい」が全体(15.3%)を大きく上回っており、Z世代はデータ提供に前向きな層が厚いことが分かります。
一方で、約4割は慎重または否定的であり、データ提供は賛否が分かれやすいテーマであることが分かります。
まとめ
今回は、調査の中から特に特徴的なZ世代(20代)の回答を抽出して、全体回答との差異をまとめました。
結果からは、Z世代はポイントサービスに対して「お得かどうか」だけでなく、自分の生活や価値観に合うかどうかを重視する傾向が明らかになりました。
還元率や交換コストへの関心は全体より低い一方で、交換できるポイントの種類や使い道が多いことを重視するなど、“自分で選べる”ことが重要な評価軸となっています。また、共通ポイントへの交換やポイント一元化サービスに対しては、利用率は高くないものの、潜在的な利用意向が相対的に高く、認知が進むことで利用が拡大する余地が大きいといえます。これは、ポイント運用・投資についても同じ傾向が見えると言っていいでしょう。加えて、パーソナライズされた特典・提案やポイントデータ提供に対しても、全体より前向きな層が多い点が特徴的です。
Z世代は、「自分に合うなら受け入れる」柔軟さを持つ一方、「自分には合わない」と判断するものには反応しない二極性も見られます。また、多くの設問で認知不足が全体回答との差異を見せる結果にもなりました。ポイントにまつわるさまざまな施策においては、Z世代への認知向上が今後の鍵になっていくとも考えられます。
今回記事でご紹介した調査結果は、資料をダウンロードしてご覧いただくことも可能です。無料でダウンロードできますので、この機会にぜひアクセスしてください。
冒頭でもご案内した、年1回の定期調査に関しまして、2025年版ではZ世代に特化した調査結果もまとめています。下記よりご覧いただけます。
▼Z世代(学生・社会人)のポイントサービス利用実態~ポイントサービスに関する市場調査【2025年版_Z世代編】~
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