
最も貯めているポイント1位は楽天ポイント、2位PayPayポイント、Vポイントは堅調 ポイントサービスのスマホアプリ利用率は約7割 【ポイントサービスに関する市場調査・2025年版_No.1】結果公開
ジー・プランでは、定期的に「ポイントサービスに関する市場調査」を実施しています。今回も前回と同様に調査結果を2回に分けて公開。第1弾「ポイントサービスの利用実態と意識」の結果では、「現在貯めているポイント」「最も貯めているポイント」で楽天ポイントがトップという結果となりました。
また、調査からはポイントが店舗やサービスの利用に好影響を与えていることや、年間で平均およそ25,000円分のポイントを貯めているという結果もみられ、ポイントが生活にポジティブに影響する勢いはとどまらないことを示しています。
これらの結果から、ポイントが「経済圏」としての広がりを見せ、ますます生活の一部へと広がっている現代のポイントマーケティングの実態が見えてきました。結果の一部をご紹介しますので、詳細はぜひ資料をダウンロードの上、ご覧ください。
調査期間:2024年12月24日~12月27日
調査方法:インターネット調査
(外部調査機関 株式会社マーケティングジャンクションに委託)
対象者数:6,000名(男性3,000名 女性3,000名)
年齢層:10代~20代、30代~40代、50代~60代
対象地域:全国
※本レポートでは小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計値は必ずしも 100%とならない場合があります。
<この記事のポイント>
ポイント1 最も貯めているポイントは今回も楽天ポイントがトップ。次いでPayPayポイント、リニューアルのVポイントが続く
- ポイント2 オンラインショッピングや金融サービスと合わせて「経済圏」への囲い込みが強力な後押しに
- ポイント3 4人に1人がポイント交換をよく利用している。ポイントを使う/貯めるだけの時代から、交換の時代へ
目次[非表示]
「貯めているポイント」1位は楽天が継続、PayPayは2位に躍進
現在貯めているポイントは「楽天ポイント」が65.3%で前回同様トップ。2位は前回3位の「PayPayポイント」が46.1%で躍進という結果に。
ただ、5大共通ポイントの中で、「PayPayポイント」は徐々にポイントを上げていますが、「楽天ポイント」「Vポイント(旧Tポイント)」「Pontaポイント」は下降傾向が見られています。「dポイント」は昨年の42.0%に対して41.9%と横ばいの結果でした。
最も貯めているポイント1位は楽天、2位PayPay、Vポイントは堅調
複数回答の「貯めているポイント」から一歩踏み込んだ「現在最も貯めているポイント」は、「楽天ポイント」が37.7%と圧倒的支持を継続しています。2位の「PayPayポイント」は前回に続きシェアを広げ15.7%、次いで「dポイント」が14.1%でした。昨年、Tポイントと統合した「Vポイント」は6.7%と、Tポイント単体だった前回の水準を維持しています。また、「Pontaポイント」の7.5%を含めると5大共通ポイントで全体の約8割を占めており、引き続き5共通ポイントのシェア集中が顕著に見られる結果となりました。
ポイントを選ぶ理由になるのは「日常生活で貯まる場所が多いから」が6割
最も貯めているポイントを貯めている理由については、「日常生活で貯まる場所が多いから」(60.6%)が前回同様に最も高くなりました。次いで「日常生活で使える場所が多いから」(41.1%)、「そのポイントが貯まるキャッシュレス決済を利用するから」(24.3%)と、上位の傾向およびその割合は前回とほぼ変わらない結果となっています。
オンラインショッピングや金融サービスで「楽天経済圏」へ囲い込みの様相
ポイントを貯めるために利用しているサービスについては、「オンラインショッピングやECサイト」が54.2%、「リアル店舗での買い物」53.5%で、上位となりました。
最も貯めているポイントサービスごとに見ると、「楽天ポイント」はオンラインショッピング(76.4%)の利用率が最も高く、加えて、そのポイントサービスのクレジットカード(44.9%)、銀行サービス(14.2%)、証券サービス(10.1%)の利用率も高いことが特徴的です。決済や金融サービスを通じてユーザーを楽天経済圏に囲い込んでいる様相が伺えます。
その他、「dポイント」(58.0%)や「Vポイント」(58.1%)はリアル店舗での買い物が主要な獲得手段となっており、特に、「dポイント」はキャッシュレス決済(39.8%)、携帯電話サービス(29.0%)でトップと、ドコモ経済圏としての特徴が見られました。
ポイントサービスのスマホアプリ利用率は約7割
リアル店舗でポイントを貯める際のポイントサービスのスマホアプリの利用については、「よく利用している」43.4%、「たまに利用している」29.5%で、利用率は約7割との結果となりました。
最も貯めているポイントサービスごとに見ると、「PayPayポイント」が最も高く、次いで「dポイント」「楽天ポイント」と、決済サービスと連携したポイントサービスで高い水準でした。これは、決済時にアプリを利用する機会が多いためと考えられます。さらに、これらのポイントサービスは、決済・EC・通信・金融など幅広いサービスと連携しており、アプリの利便性が高いことも、影響していると言えるでしょう。
1年間に貯めたポイントの価値は平均25,087円
1年間に貯めたポイントでどのくらい得をしたと思うか、という設問で金額に換算して自由回答で聞いた結果を集計すると、平均値は25,087円という結果に。若干の低下傾向にあった前回よりもやや上がり、前々回と近い数値となりました。
「ポイントは店舗やサービス利用に好影響」約9割
ポイントが貯まることが、買い物やサービス利用における行動や選択にどの程度影響があるかという質問に対しては、「ポイントが貯まる店舗やサービスを積極的に選ぶ」という積極派が、37.8%と前回(27.9%)より約1割も増加しました。
その他、「ポイントの影響で店舗やサービスを選ぶことがある」25.7%、「ポイントの有無はあまり気にしないが、ポイントが貯まると嬉しい」22.9%と合わせて、約9割の人にとってポイントは店舗やサービス利用に好影響を与えていることがわかる結果になっています。
4人に1人がポイント交換をよく利用している
貯めたポイントを他のポイントに交換するポイント交換の利用状況は、「よく利用している」が25.8%と前回(20.0%)よりも増えていました。年々、ポイント交換の利用度が上がっていると考えられます。
また、「たまに利用している」39.8%を合わせると、7割近くがポイント交換を利用している状況です。「よく利用している」という回答について、年代によっての差はあまり大きくありませんでした。年代問わず、幅広いユーザーがポイント交換を利用していると言えるでしょう。
まとめ
以上、ジー・プランで実施した「ポイントサービスに関する市場調査・2025年版_No.1~ポイントサービスの利用実態と意識~」の結果を一部ご紹介しました。
今回の結果から、ポイントサービスが多くのユーザーにとって、自身の生活に身近な存在として溶け込んでいることが確認できました。ポイントサービスを選ぶ理由として「日常生活で貯まる/使える場所が多い」ことを選んだ方がもっとも多く、次点に「そのポイントが貯まるキャッシュレス決済を利用するから」が続くことからも、それぞれの生活をベースにポイントサービスが選ばれていることがわかります。
また、今年も「最も貯めているポイント」でトップとなった楽天ポイントにおいては、オンラインショッピングの利用率が高いことに加え、クレジットカード、銀行サービス、証券サービスの利用率も高く、「楽天経済圏」への囲い込みも顕著に見える結果となりました。
さらに、4人に1人が「ポイント交換」をよく利用しているという結果は、ポイントを貯める/使うだけでなく、そこから先に「交換する」という可能性が開かれていることを強く感じさせるものです。大手・共通ポイントをさまざまなオンラインショップや店舗、サービスで利用するだけでなく、自分のもっとも使いやすい形に「交換」していくということが、今後よりポイントサービスの市場を大きくしていく上でも欠かせない行動になっていくと考えられます。
ポイント交換を自社システムで構築するのは大きなコストと時間がかかりますが、ポイント交換ソリューションを活用するという方法もあります。たとえば、ジー・プランの「ポイント・コンセント」「PCT LITE」なら、自社ポイントから大手・共通ポイントへの交換を、短期間、且つ、低コストで実現することができます。さらに同サービスでは、交換元となるポイントサービスを持っていなくても、ユーザーの行動に対して人気のポイントを直接発行することも可能です。ポイント利用のその先にある「ポイント交換」を実現する施策を検討してみるのはいかがでしょうか。
詳細な資料では、以下の情報を全てご覧いただけます。グラフと集計表および分析コメントをまとめた調査結果レポートです。ダウンロードの上、ぜひご覧ください。また、調査結果の第2弾は来月公開予定です。どうぞお楽しみに。
詳細資料内容
・調査概要
・調査結果サマリー
▼調査結果詳細(全体集計/性別集計/年代別集計/最も貯めているポイントサービス別<一部>)
・貯めているポイント(MA)
・最も貯めているポイント(SA)
・貯めているポイントの数(SA)※選択肢数を元に集計
・最も貯めているポイントを貯めている理由(MA)
・最も貯めているポイントを貯めるために利用しているサービス(MA)
・最も貯めているポイントをリアル店舗で貯める際のアプリの利用頻度(SA)
・1年間で貯めたポイントの価値(金額に換算して自由回答)
※平均値および選択肢化した集計
・ポイントによる行動や選択の変化(SA)
・ポイント交換サービスの利用経験(SA)
・各共通ポイントに対するイメージや印象(各MA)
※Vポイント、楽天ポイント、Pontaポイント、dポイント、PayPayポイントを対象
・ポイントについての自由意見(FA)
・最も利用しているキャッシュレス決済(SA)
・最も利用しているキャッシュレス決済を利用する理由(MA)
・キャッシュレス決済を利用する際のポイントサービスに対する意識(SA)
・キャッシュレス決済を利用する際のポイントサービスの利用方法(MA)
・対象者属性(性別/年代/婚姻状況/職業/居住エリア)
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