最も貯めているポイント1位は楽天、PayPayが2位へ。 ポイントサービスが商品やサービスに好影響との結果【ポイントサービスに関する市場調査・2024年版_No.1】結果公開
ジー・プランでは、毎年定期的に「ポイントサービスに関する市場調査」を実施しています。4回目となる今回は調査結果を2回に分けて公開。第1弾「ポイントを貯めることに対する実態と意識」の結果では、昨年に引き続き「現在貯めているポイント」「最も貯めているポイント」で楽天ポイントがトップを走り、旧Tポイント(2024年4月にVポイントに統合)やPayPayポイントが続いています。
調査からは多くのユーザーが、貯めているポイントに満足していることや、ポイントが店舗やサービスの利用に好影響を与えていることなど、ポジティブな印象がうかがえます。
また、どんなポイントが魅力的か、どんなときにポイントがもらえたら嬉しいかといった、ユーザーのポイントに対する要望の部分も調査しています。
これらの結果から、多くのユーザーに定着し、好印象を与えている現代のポイントマーケティングの実態が見えてきました。結果の一部をご紹介しますので、詳細はぜひ資料をダウンロードの上、ご覧ください。
調査期間:2024年3月6日~3月10日
調査方法:インターネット調査
(外部調査機関 株式会社マーケティングジャンクションに委託)
対象者数:6,000名(男性3,000名 女性3,000名)
年齢層:10代~20代、30代~40代、50代~60代
対象地域:全国
※本レポートでは小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計値は必ずしも 100%とならない場合があります。
<この記事のポイント>
ポイント1 最も貯めているポイントは引き続き楽天ポイントがトップ独走。PayPayポイントも好調でついに2位へ。
- ポイント2 約9割がポイントは店舗やサービス利用に好影響、約7割が企業への興味を促進と回答。
- ポイント3 魅力的なのは還元率が高いポイント、使いやすいポイント。複数ポイントも歓迎の傾向。
目次[非表示]
貯めているポイントは「楽天ポイント」が約7割で変わらずトップ
現在貯めているポイントは、「楽天ポイント」が68.3%と3年連続でトップ。相変わらずの強さを見せています。2位は「Tポイント」ですが「Vポイント」との統合で今後の動向が注目されるところです。3位の「PayPayポイント」は44.9%で昨年の5位よりランクアップ。以下「Pontaポイント」「dポイント」はそれぞれ約4割ですが、経年変化を見るとほぼ横ばいという状況です。
最も貯めているポイントで「PayPayポイント」がついに2位へ。「楽天ポイント」は1位を維持。
最も貯めているポイントでも「楽天ポイント」がトップで39.4%。昨年からほぼ横ばいという状況です。2位は「PayPayポイント」で15.1%、昨年の3位から2位へとランクアップを果たしました。この3年で徐々に順位を上げており、一昨年と比較すると約2倍と躍進が続いています。
約9割が最も貯めているポイントに満足
最も貯めているポイントについての満足度を聞いた結果では、「満足」が38.9%、「やや満足」50.9%で、約9割が満足と回答しました。
約7割が積極的にポイントを貯めている
ポイントの貯め方については、積極的にポイントを貯めているユーザーが約7割を占め、前回と同様の結果でした。
1年間に貯めたポイントの価値は平均22,150円
2023年の1年間に貯めたポイントで、ユーザーはどのくらい得をしたと感じているのでしょうか。金額に換算して回答してもらった結果、平均値は22,150円でした。前回よりもやや下がっていますが大きな変化は見られません。PayPayポイントの自治体キャンペーンの落ち着きなどが影響していると推察されるため、今後の動向が注目されます。
約9割がポイントは店舗やサービス利用に好影響
ポイントが貯まることが、買い物やサービス利用における行動や選択にどの程度影響があるのかを聞いてみると、「影響されることはない」との回答が14.1%に留まり、約9割の人にとって「ポイントは店舗やサービス利用に好影響」との結果となりました。中でも、6割強が「ポイントを意識して店舗やサービスを選ぶ」と回答し、「ポイントが貯まると嬉しい」と回答した人も2割強。ポイントサービスの有無は、ユーザーからの選ばれる理由となっているといっても過言ではないようです。
約7割がポイントは企業への興味を促進
ポイントが貯まることにより、その企業の情報やサービスが気になったり、興味が高まるとした人は74.2%で、約7割がポイントは企業への興味を促進するとの結果となりました。ポイントサービスの有無が企業に与える影響は非常に強く、自社に適したポイント施策が望まれます。
魅力的なポイントサービスは還元率の高さ、使いやすさ
魅力に感じるポイントサービスは「還元率が高い」が59.7%で最も高く、次いで「貯まったポイントを使いやすい」が47.3%。以下それぞれ2割~3割の意見が続いていますが、「貯まったポイントの使い道が豊富」26.9%、「他ポイントへ交換できる」15.7%など、還元率だけでなく、使い道が選べる、様々なポイントへ交換できるといった使い勝手の良さもポイントサービスにとって重要なことがわかります。
誕生日や記念日にポイントがもらえたら嬉しい
こんなことでポイントがもらえたら嬉しいと思うアクションポイントについては、「誕生日や記念日のプレゼント」が37.9%で最も高く、「実店舗への来店」37.0%、「オンラインサービスへのログイン」33.7%と続きます。誕生日や記念日のポイントプレゼントを用意することで、ユーザーがポイントサービスへ登録する際、属性の入力促進にもつながります。ぜひ取り入れたい施策といえるでしょう。
複数ポイントが貯まるのはウェルカム
自社ポイントと合わせて共通ポイントが貯まるケースも増えている状況の中で、一度に複数のポイントが貯まることについてユーザーはどう感じているのでしょうか。結果は、「お得に感じてうれしい」との回答が67.4%と圧倒的に高く、好意的な選択肢が上位を占めました。煩わしさなどネガティブな印象よりも、お得感を感じて楽しんでいる様子がうかがえます。
まとめ
以上、ジー・プランで実施した「ポイントサービスに関する市場調査・2024年版_No.1 ~ポイントを貯めることに対する実態と意識~」の結果を一部ご紹介しました。
今回の結果からは、多くのユーザーがポイントサービスの存在によって企業の商品やサービスの利用が増えたり、企業への興味が促進されることが確認できました。ポイントを利用する人がごく一般的になっている昨今、ポイントサービスはユーザーへのメリットはもちろんのこと、企業にもメリットをもたらしていることが明確に伝わります。
また、魅力的に感じるポイントサービスについては「還元率が高い」ことが最も高い回答となる一方、「貯まったポイントの使い道が豊富」「他ポイントへ交換できる」といった回答も少なくありませんでした。貯めたポイントの「使い勝手の良さ」はユーザーの大きな関心事となっています。そういった意味で、「楽天ポイント」が引き続き支持されていることも納得といえるでしょう。
この現状を踏まえると、自社ポイントを持っていてもそのポイントをユーザーが活用できていないことで、ポジティブな印象につながっていない可能性も考えられます。ポイント交換を自社で構築するのは大きなコストと時間がかかりますが、ポイント交換ソリューションを活用してみるのも一手です。たとえば、ジー・プランの「ポイント・コンセント」なら、自社ポイントから大手・共通ポイントへの交換を、短期間、且つ、低コストで実現することができます。また、交換元となるポイントサービスを持っていなくても、ユーザーの行動に対して人気のポイントを直接発行することも可能です。ユーザーが必要と考えている「貯めたポイントの使い勝手の良さ」につながる施策を検討してみるのはいかがでしょうか。
詳細な資料では、以下の情報を全てご覧いただけます。グラフと集計表および分析コメントをまとめた調査結果レポートです。ダウンロードの上、ぜひご覧ください。また、調査結果の第2弾「ポイントの利用や活用に対する実態と意識」は来月公開予定です。どうぞお楽しみに。
詳細資料内容
・調査概要
・調査結果サマリー
▼調査結果詳細(全体集計/性別集計/年代別集計)
・現在貯めているポイント(MA)
・現在最も貯めているポイント(SA)
・貯めているポイントの数(SA)※選択肢数を元に集計
・最も貯めているポイントの満足度(SA)※全体および銘柄別集計
・ポイントを貯めている理由(MA)※全体および銘柄別集計
・ポイントを貯めることに対する意識(SA)
・1年間で貯めたポイントの価値(金額に換算して自由回答)
※平均値および選択肢化した集計
・ポイントによる行動や選択の変化(SA)
・ポイントによる企業・サービスへの興味(SA)
・魅力的に感じるポイントサービス(MA)
・ポイントサービスの不満点(MA)
・ポイントがもらえたら嬉しい行動(アクションポイント)(MA)
・複数ポイントが貯まることについて(MA)
・ポイントの利用方法(MA)
・ポイントの利用スタイル(MA)
・ポイント利用時の不満点(MA)
・ポイントサービスの利用度変化(SA)
・ポイントサービスの利用が増えた理由(MA)
・ポイント交換経験(SA)
・ポイント交換のきっかけ(MA)
・交換できると嬉しいポイント交換先(500ポイント/2000ポイントの場合)(SA)
・ポイント交換時の他社サービスへの登録について(MA)
・電子ギフト利用経験(SA)
・対象者属性(性別/年代/職業/婚姻状況/居住エリア)
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