
会員ランク制度でポイントサービスの効果アップ!具体例もご紹介
ポイントサービスを実施している企業の中には、会員ランク制度を導入しているところもあります。ポイントサービスを実施しつつも、さらなる効果を求めるのであれば、会員ランク制度は実施を検討したいマーケティング施策のひとつです。本記事では会員ランク制度について詳しく解説していきます。
<この記事のポイント>
ポイント1 会員ランク制度は顧客の囲い込みなど多くの効果が期待できる
- ポイント2 期間を区切って累計購入金額を基準にランク設定するのがシンプル
- ポイント3 大手企業でも幅広く導入されている
目次[非表示]
- 1.会員ランク制度とは
- 2.会員ランク制度の導入で期待できる効果
- 3.会員ランクの設定方法
- 3.1.累計購入金額を基準にする
- 3.2.累計のポイント獲得数を基準にする
- 3.3.来店・利用頻度を基準にする
- 3.4.特定の行動やサービスの利用の有無を基準にする
- 4.会員ランク制度の具体例
- 5.まとめ
- 6.おすすめの資料はこちら
会員ランク制度とは
会員ランク制度というのは、会員に対して複数のランクを設定し、ランクごとに異なるサービスを提供する制度のことです。例えば、会員ランクごとに異なるポイント付与率を設定する、会員ランクアップに応じて商品やクーポンをプレゼントする、というような方法で行われています。異なるポイント付与率を設定するのであれば、通常会員なら0.5%で1つ上のランクなら1%、最上位のランクなら2%のような具合です。
顧客がより上位のランクになろうとすることで、売上アップなどさまざまなプラスの効果が期待できます。
会員ランク制度の導入で期待できる効果
会員ランク制度を導入することで、具体的にどのようなプラスの効果が期待できるのか見ていきましょう。
顧客単価アップ
会員ランク制度を導入していると、顧客はより多くの商品購入やサービスの利用をしてランクアップを目指します。あと少しでワンランク上の会員になれるような状態の顧客なら、普段よりも多く買い物をしてくれる可能性が高いです。これにより、顧客単価アップにつながります。
顧客の囲い込み
顧客にとっては、同じ店舗を継続的に利用する方が会員ランクを上げやすくなります。会員ランク制度を導入することで、これまで自社と競合他社の両方を利用していた顧客の中には、自社だけ利用するようになる顧客も出てくるでしょう。これが顧客の囲い込みにつながります。
また、上位の会員になった顧客にとっては、ポイント付与率のアップなどによりこれまでよりもお得に利用できます。この点も囲い込みできる理由のひとつです。
販促活動の効率化
会員ランクは販促活動を行う上でも活用できます。すべての顧客に対して、同じ方法で販促を行っても十分な効果は得られません。会員ランク制度があれば、ランクごとに異なる方法でのアプローチが可能です。会員ランクに年齢や性別などのデータを加えれば、さらに詳細なセグメント分けもできるでしょう。
会員ランク別に対象を限定したキャンペーンの実施なども効果的です。
会員ランクの設定方法
会員ランク制度を導入する際には、自社の業態に合ったランクの設定が重要です。では、どのような会員ランクの設定方法があるのか見ていきましょう。
累計購入金額を基準にする
もっともシンプルな方法は累計購入金額を基準にして会員ランクを設定する方法です。例えば、10万円未満なら通常ランク、10万円以上30万円未満なら1つ上のランク、30万円以上でさらに上のランクのように設定します。
過去1年間や1月から12月までのように期間を区切って判定するケースも多いです。
累計のポイント獲得数を基準にする
これまで獲得したポイントの累計数を基準にして会員ランクを設定することもできます。購入金額を基準にする場合と類似していますが、ポイント数は純粋な購入金額だけでなく、キャンペーンなどの利用も影響するので、キャンペーンなどを積極的に利用している顧客が上位ランクになりやすいのが特徴です。
また、購入金額を基準にする場合と同様に、期間を区切って判定することがよくあります。
来店・利用頻度を基準にする
店舗への来店回数やサービスの利用回数などを基準にして会員ランクを設定することもできます。1回の購入額や利用額が少額でも、高頻度で来店や利用をする顧客が上位ランクになりやすいのが特徴です。
累計購入額や累計ポイント数を基準にする方法との組み合わせで設定することもできます。
そうすれば、1回で高額利用する顧客が不利になることはありません。
特定の行動やサービスの利用の有無を基準にする
レビューの投稿や自社独自など特定のクレジットカードを保有していることなどを上位ランクの条件に設定することもできます。この基準を単独のものとはせず、主に購入金額やポイントの獲得数などの条件と組み合わせて設定されることが多いです。
会員ランク制度の具体例
会員ランク制度を導入している企業の具体例を紹介していきます。
楽天グループ
楽天では過去6ヶ月間で獲得した楽天ポイントのポイント数と獲得回数を基準にして、5段階の会員ランクが設定されています。最上位のダイヤモンドランクに関しては、楽天カードの保有も条件に加えられています。
ランクが上がった後は次の6ヶ月間のポイント獲得状況で再びランク決めが行われる仕組みです。
上位ランクしか参加できない特別優待セールや、毎月18日の「ご愛顧感謝デー」に付与されるポイントの倍率がアップするなどの特典があります。
無印良品
無印良品ではMUJIマイルサービスというポイントサービスの中でステージ制が導入されています。5段階のステージがあり、MUJIマイルの保有数を基準にしてステージアップする仕組みです。ステージアップするとステージに応じたMUJIショッピングポイントが付与されます。
また、毎年2月末日にMUJIマイルの保有数がリセットされる仕組みです。これに伴い、ステージも一番下のベーシックに戻されます。
ツルハドラッグ
ツルハドラッグでは独自のポイントサービスと会員ランク制が導入されています。会員ランクは3段階あり、1月1日から12月31日までの1年間の購入金額を基準にして決まる仕組みです。上位ランクの条件を満たすと、その翌日から翌々年の3月31日まで適用されます。
また、上位ランクの特典は、付与されるポイントの倍率がアップするというものです。
まとめ
会員ランク制度は、購入金額などにより会員を複数のランクに分ける制度のことです。上位ランクの会員にはポイントの付与率を高めに設定するなどの特典を設けます。
会員ランク制度を導入すると、顧客の囲い込みや購入単価アップなどの効果が期待できます。ランクごとの顧客の傾向を踏まえれば、販促活動にも役立てられるでしょう。
ただ、ポイントが自社ポイントの場合には使途が限定されてしまうため、効果は限定的なものになってしまいます。そこで、ジー・プランのサービスを利用してみてはいかがでしょうか。ポイント・コンセントなら自社ポイントを他のポイントに交換できます。交換先は自由にカスタマイズできて、共通ポイントや大手ポイントはもちろんのこと、地域ポイントなどとも交換可能です。交換先事業者との契約手続きやシステム連携などは必要ありません。
会員ランク制度を導入する際には、ポイント・コンセントの導入も併せて検討してみてください。
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