海外でもポイントサービスやポイ活ってある?
個人商店がお店ごとに発行する紙のポイントカードに始まり、クレジットカード利用やアプリ払いで貯まるポイントなど、私たちにとっては当たり前の存在であるポイントサービス。
近年は「ポイ活」がたびたび話題になるなど、日本国内においてはすっかり市民権を得ているポイントサービスですが、意外と知らないのが海外事情です。このページでは、海外におけるポイントサービス事情を解説します。
<この記事のポイント>
ポイント1 ポイントサービスは各国に存在するが、日本ほど複雑ではない
- ポイント2 海外にもポイ活をする人はいるが、日本ほど共通ポイントの種類は多くない
- ポイント3 近年は顧客のエンゲージメント強化に注力したポイントアプリの活用が進んでいる
ポイントが身近な日本人と、海外のポイントサービス事情
ポイントを積極的に貯める人、その活動を指して「ポイ活」という言葉が生まれるほど、日常的にポイントサービスと親しんでいる日本人。
少しでもおトクに買い物をするため、なるべく還元率の高いクレジットカードを使用し、新しいサービスが登場すれば、ポイント還元キャンペーンを活用する。複数のポイントサイトでスキマ時間にコツコツとポイントを貯めている人も多く、日本人にとって「ポイント」は比較的身近な存在だと言えるでしょう。
では、海外の「ポイント」事情はどうなっているのでしょうか。もちろん地域ごとに事情は異なりますが、一言でまとめると「同様のポイントサービスは各国にもあるが、日本ほど複雑ではない」と言えそうです。
個人商店で発行される紙のポイントカードは多くの国で見かけるものですし、クレジットカード利用で付与されるポイントもあります。いわゆる「ポイントサイト」も日本同様に存在しているほか、特に日常的に長距離を移動する人は、マイルやホテルのポイントを効率的に貯めるべく、ポイ活に励んでいるそうです。
ただし、日本ではおなじみの「共通ポイント」のような存在は、あったとしてもそこまで種類が多いわけではない様子。
Vポイント(旧Tポイント)や楽天ポイント、dポイントなど、さまざまな店舗やサービスで利用できる、共通ポイント。複数の種類の共通ポイントが日本では普及しており、全国各地のどこでも使うことができますが、これは世界的に見れば稀との話。国ごとに事情は異なるため一概には言えませんが、「小さなポイント経済圏が併存している」ようなケースが多いといえそうです。
アプリとポイントの活用によって、顧客のエンゲージメント強化を狙う欧米
諸外国における「ポイント」といえば、クレジットカードのポイントや航空会社のマイレージ、ホテルの宿泊で貯まるポイントが主流。ポイントの用途も、貯めたマイルを使って旅行を楽しんだり、商品と交換したりといった使い方が多いようです。
その一方で、近年はポイントアプリを独自に導入する企業も増えています。特に小売業界ではポイントアプリを用いたDXが数年前から加速しており、顧客のエンゲージメントを高めることを目的としたアプリとポイントシステムの活用が進んでいます。
ここで注意したいのが、海外、とりわけ欧米では「顧客のエンゲージメント強化」に注力した施策が中心であり、ポイントサービスはあくまでもその要素の1つに過ぎない、ということ。
「どこでも使えるおトクな共通ポイント」としてポイントを一律に付与するのではなく、顧客の一人ひとりに最適化されたクーポンや情報をアプリ上で配信することでエンゲージメントを強化することが最大の狙いであり、「ポイント」はその目的を達成するための複数の手段のうちの1つに過ぎません。
顧客が欲しい商品を欲しいタイミングでおすすめし、必要な情報を必要な場面で通知し、ユーザーの属性に合わせて特別価格を案内することで再来店を促す。日本のポイントサービスやアプリでも同様の仕組みや施策は取り入れられつつありますが、海外ではより「顧客中心」の戦略に注力している。そのようなイメージです。
まとめ
以上のような背景と現状を考慮すると、海外のポイントとの提携を検討中の事業者が留意しておきたいことも見えてきます。
まず何より、顧客中心であること。自社のターゲット顧客と合致したポイントサービスを探して、双方にメリットのある施策を提案する必要があります。そのうえで、必ずしも「ポイント」にとらわれるのではなく、ポイントを活用することによって顧客エンゲージメントを高めることが肝要です。
ポイントを活用して顧客満足度を高める方法にもさまざまありますが、ポイント交換ソリューションの導入も検討してみてはいかがでしょうか。150社以上の銘柄と提携している「ポイント・コンセント」は、大手・共通ポイントはもちろん、地域独自ポイントの発行・交換など自由にカスタマイズ可能です。ぜひこの機会にご検討ください。
おすすめの資料はこちら
関連記事