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「ポイ活プラン」「ペイトク」など大手キャリアからポイント還元プランが続々登場

近年、利用者が独自に行っていた、ポイントを貯めたり、貯まったポイントを活用したりする「ポイ活」を、企業側が積極的に支援する動きが活発化しています。その取り組みのひとつとして最近展開されているのが、大手キャリア各社が続々と発表するポイント還元に特化した料金プランです。代表的な例として、ドコモの「ポイ活プラン」、ソフトバンクの「ペイトク」、そしてauの「auマネ活プラン」が挙げられます。本記事では、これらのプランの概要やサービスの仕組みについて解説します。 


<この記事のポイント>

  • ポイント1    携帯各社が料金プランへの「ポイ活」「マネ活」の採用を積極的に行っている

  • ポイント2 「ポイ活」「マネ活」プランでは、キャッシュレス決済残高の還元やポイント還元率の優遇特典などが提供されている
  • ポイント3 「ポイ活」「マネ活」は個人の資産形成の一部を担っている


目次[非表示]

  1. 1.携帯各社から「ポイ活」に特化した料金プランが続々登場
  2. 2.キャリアのポイ活に特化した各料金プランの概要や仕組みを解説
    1. 2.1.NTTドコモ:ドコモポイ活プラン
    2. 2.2.ソフトバンク:ペイトク
    3. 2.3.au:auマネ活プラン
  3. 3.「ポイ活」や「マネ活」が個人の資産形成の一部を担いつつある
  4. 4.まとめ
  5. 5.おすすめの資料はこちら

携帯各社から「ポイ活」に特化した料金プランが続々登場

これまで「ポイ活」といえば、利用者自身が自発的に行うものでしたが、最近では大手キャリア各社が「ポイ活」を冠したプランを積極的に導入するようになりました。この背景には、キャッシュレス決済の普及や、ポイント経済圏の拡大が挙げられます。大手キャリアにとって、ポイント還元プランは利用者のロイヤルティを高めるだけでなく、自社のポイント経済圏を強化する重要な手段となっています。

さらに、若年層も含めた金融意識の高まりの影響を受けて、「ポイ活」からさらに一歩踏み込んだ「マネー活動」(将来の資産形成のために行われる活動。以下「マネ活」)に特化した料金プランも展開されています。スマホ金融サービスが徐々に加速していく中で、ポイ活やマネ活への意識がさらに高まっているわけです。


キャリアのポイ活に特化した各料金プランの概要や仕組みを解説

以下では、大手キャリアが展開するポイ活やマネ活に特化した料金プランについて解説します。


NTTドコモ:ドコモポイ活プラン

ドコモは、シンプルで低価格なスマホプラン「ahamo」や、データ消費量無制限に対応した「eximo」の料金プランを展開しており、それぞれの料金プランにdポイント還元を強化した「ポイ活オプション」を組み合わせ「ahamoポイ活」「eximoポイ活」の名称で、ドコモポイ活プランを提供しています(eximoは2024年夏~秋に提供開始予定)。

「ahamoポイ活プラン」は、ahamo20GBプランに、「大盛りオプション」「ポイ活オプション」の両方を追加したプランで、各オプションの加入が必須となっています。「ポイ活プラン」を利用することで、d払いで支払った金額の3%がdポイント(期間・用途限定)として還元されます。ドコモの発行するdカードゴールドを保有し、かつ定期クレジット設定をしていると還元率が5%にアップする、などの特典もあります。

さらに、キャンペーン期間中は、還元率が10%に優遇されます。ただし、d払いの支払い方法の設定が、電話料金合算払い、dカードでのお支払い、d払い残高に設定されたものに限定される、などの制約もあり、特典やキャンペーンの適用の条件が細かく指定されています。

d払いは、ドラッグストアやスーパーでも採用されており、加盟店も多数あります。スマホ決済に対してポイントが還元されるだけでなく、特定のキャンペーンや提携店舗での買い物でも追加ポイントが付与されるメリットもあります。

ドコモポイ活プランの利用と、キャッシュレス決済「d払い」を利用することにより、利用者は日常生活で自然にポイントを貯めることができ、貯まったポイントを携帯料金に充当できることから、よりお得にスマホを利用することができる仕組みです。

▶ドコモポイ活プランの詳細はこちら


ソフトバンク:ペイトク

ソフトバンクの新料金プラン「ペイトク」は、PayPayポイント還元に特化しており、ポイント付与率や容量が異なる三つのプラン(ペイトク30/ペイトク50/ペイトク無制限)から選択可能。「ペイトク無制限」プランは、PayPayでの支払いに対し、ポイント還元率が5%(上限4,000円/月相当まで)となっています。

PayPayは、ドラッグストアやコンビニ、スーパーなどで採用されており、多数の加盟店があります。スマホ決済に対してポイントが還元されるだけでなく、特定のキャンペーンで追加ポイントが付与されたり、アプリ内のクーポンの獲得で自動的に割引クーポンが適用されるメリットもあります。

「ペイトク」プランの特典で得たPayPayポイントは、スマホの月額料金支払いにも利用可能です。例えば、「ペイトク無制限」に加入し、家族割や光セット割を適用した場合、月額料金が大幅に割引され、実質的な負担額が減少します。日常的にPayPayを利用する利用者にとって、ポイント還元で実質的な支払額が減る仕組みです。

▶ソフトバンク・ペイトクの詳細はこちら


au:auマネ活プラン

KDDIと沖縄セルラーは、データ使い放題の「auマネ活プラン」を提供しています。「auマネ活プラン」は、金融サービスの利用で特典が上乗せされる、といった新しい形態の料金プラン。auのクレジットカード「au PAYゴールドカード」やキャッシュレス決済「au PAY」、「じぶん銀行」などの金融サービスをセットで利用すると、au PAY残高の還元やポイント還元率の優遇など、最大20%の還元特典が得られる、というものです。ただし、特典ごとに適用額や還元額の上限が設けられています。

au PAYはドラッグストアやコンビニなどで導入されています。スマホ決済に対してポイントが還元され、ポイントが抽選で当選するキャンペーンや、該当店舗で期間限定の割引クーポンを配布するキャンペーンなども実施しています。

また、「Amazonプライム」や「Netflix」などがセットのプラン「auマネ活プラン5G with Amazonプライム」「auマネ活プラン5G/4G Netflixパック(P)」も提供されており、金融とエンタメを融合したプランを提供しています。「auマネ活プラン」は、通信と金融の両面から利用者に貯蓄や投資の機会を提供する新たな試みとなっています。これにより、個人の金融資産の形成の選択肢がより幅広くなります。

▶auマネ活プランの詳細はこちら


「ポイ活」や「マネ活」が個人の資産形成の一部を担いつつある

このように、ポイ活(ポイント活動)とマネ活(マネー活動)が個人の資産形成において重要な役割を果たしています。例えば、ポイ活は、日常の買い物や支払いでポイントを貯める活動で、これらのポイントを現金同様に使うことで、利用者は実質的な支出を抑えることができます。

一方、マネ活は、金融サービスやキャッシュレス決済を活用し、資産の運用や増加を図る活動です。銀行預金や投資信託に連動したポイント還元サービスが広がり、利用者は貯蓄や投資の利益を得やすくなっています。

これらの活動は、スマホアプリやオンラインサービスと連携して提供され、若年層を中心に資産形成のひとつとして支持されています。さらに、通信業界や金融業界が競ってポイント還元や特典を充実させ、利用者の経済活動を促進する傾向が見られます。主要携帯各社も、ポイ活やマネ活を通じた自社ポイントや自社サービスの利用拡大を狙った料金プランを打ち出していることが伺えます。


まとめ

ポイ活やマネ活に特化した携帯料金プランは、キャッシュレス決済や特定の金融サービス利用でポイントを還元し、利用者は日常の支払いを通じて自然にポイントを貯め、資産形成に役立てることができます。また、通信業界がポイント還元や特典を充実させることで、自社が展開するポイントサービス事業の利用を促進し、顧客ロイヤリティを高めることができます。

ジー・プランが提供する「ポイント・コンセント」は、自社の独自ポイントを大手・共通ポイントへ交換したり、他社ポイントを直接発行したりできるソリューションです。自社ポイントの価値を高めることができるので、既存顧客の維持や新規顧客の獲得が容易になります。

ポイント・コンセント」は150以上の銘柄と提携しているため、より顧客のニーズに合ったポイントサービスの展開が可能です。ポイントサービスの利用拡大や顧客ロイヤリティを高める施策のひとつとして、これらのソリューションは有力な選択肢となるはずです。


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中野友希
中野友希
大学院で租税法を専攻し法学修士を取得。税理士補助・社労士補助、衛生管理者などを経て、フリーライターに。ビジネス、ガジェット、ヘルスケア、ペットなどのWEBメディアを中心に『読むサプリ』をモットーに執筆中。

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