TikTokでポイ活?ポイント制度を巧みに使った「TikTok Lite」の特徴
世界中の若者のあいだで人気のSNS「TikTok」。ここ数年で急速にユーザー数を伸ばした短尺動画の共有アプリであり、自分では使ったことがないという人でも、電車内などでTikTokを見ている若者を目にしたことはあるのではないでしょうか。
芸能人を含む大勢のインフルエンサーが日常的に利用し、広告などでも見かけるのが当たり前になったTikTokですが、最近になって登場した関連アプリの「TikTok Lite」が注目を集めていることはご存知でしょうか。
本記事では、従来のTikTokユーザーだけでなく、「ポイ活」の文脈でも広がりつつあるTikTok Liteについて解説します。
<この記事のポイント>
ポイント1 ポイントが貯まるTikTok Liteは、ただの「軽量版」ではない
- ポイント2 新規ユーザーの取り込みと、習慣化の定着を狙った「ポイント」活用
- ポイント3 サーバー負荷の削減にもつながり、事業者目線でもメリットがある
目次[非表示]
「TikTok Lite」とは?
2023年にリリースされた「TikTok Lite」は、その名の通り「軽量版TikTok」といえるアプリです。
決して怪しい偽アプリではなく、TikTokを運営するByteDance社が開発・提供する、れっきとした公式アプリ。動画を投稿することはできませんが、通常のTikTokよりも使用する通信量が小さく、ポイントを貯めて交換するいわゆる「ポイ活」ができるのが大きな特徴です。
TikTokはその手軽さと動画投稿の楽しさによって若者から人気を集めていますが、一方で誰もが「投稿者」として利用しているわけではありません。
その点、TikTok Liteは「投稿」機能はなく、「視聴」に特化したアプリ。視聴にあたっては、アプリ容量やデータ消費量が少ないという魅力があります。スマートフォンの容量を圧迫せず、通信量も節約しながら、低速のインターネット環境であってもサクサク動画を楽しむことができるのです。
アプリを使えば使うほどポイントが貯まる!
そしてもう一点、TikTok Liteの大きな特徴として挙げられるのが、この手のサービスとしては珍しく「ポイント」機能があること。
それも配信アプリなどで見られる「投げ銭ポイント」ではなく、いわゆる「ポイントサイト」と同じようにユーザーがアプリを使うことによってポイントを貯められ、貯まったポイントは電子マネーやギフトカードと交換することが可能です。
ポイントを貯める方法もさまざまあり、1日1回のチェックインや動画視聴、いいねや検索、広告視聴など、アプリを使えば使うほど貯まる仕組みになっています。また、新規ユーザー向けに設定されているポイントミッションもあり、使い始めてすぐにポイントを貯められるのも魅力だといえるでしょう。
TikTokはなぜ「Lite」をリリースしたのか?
すでに人気絶頂を極めているようにも見えるTikTokですが、なぜわざわざ軽量版をリリースしたのでしょうか。ここでは、2つのポイントからその理由を説明します。
1. 新規ユーザーの取り込みと、習慣化による定着
まず考えられるのが、新規ユーザーの獲得です。
若者から絶大な支持を集めているTikTokではありますが、それでもまだ誰もが日常的に使うような定番アプリとはいえません。YouTubeやInstagramなどライバルの存在もありますし、ショート動画はTikTok以外でも見ることができます。
そこで新規ユーザーに興味を持ってもらうフックとなるのが、「ポイント」機能。中年世代にはポイ活を趣味として楽しんでいる人も多く、電子マネーなどとも交換可能なポイントの存在は、広い世代に向けた有効なアプローチ手段といえます。
さらに、毎日の「タスク」としてポイントを付与することでユーザーの継続利用を促せるのも、サービス側としては大きなメリットです。それも、この手のアプリでありがちな「興味のない広告を見せられる」のではなく、「自分の好きな動画を見るだけでポイントが貯まる」というのも、ユーザー目線では魅力に映るのではないでしょうか。
新規ユーザーの取り込みと、毎日使ってもらうための習慣化の促進。ポイント制度の強みをうまく活用した施策だといえるでしょう。
2. サーバー負荷の削減
もう一点、サービス側の狙いとして考えられるのが、サーバー負荷の削減です。
近年、TikTokではユーザー数が急増したことで、地域によってはサーバーへの負荷が大きくなっている可能性が指摘されていました。そこで「軽量版」としてLiteをリリースすることでユーザーを分散させつつ、データの通信量自体を削減する狙いがあったのではないかと考えられています。自社事業者としては、軽量版のリリースによってサーバーの負荷の削減につなげつつ、ユーザー目線でも、データ消費量をおさえることができる。双方にとってメリットのあるサービス施策の好例だといえるのではないでしょうか。
まとめ
一見すると単なる「軽量版」に過ぎないTikTok Liteですが、ユーザーと事業者の双方にとってメリットのあるサービスとなっており、その根幹に「ポイント制度」の存在があることがおわかりいただけたのではないでしょうか。
このように、ユーザーの行動をポイントにするという付与のスタイルは、ポイント業界の定番になりつつあります。企業においても、自社独自のポイントがあれば、そのポイントを有効に活用してもらう方法を検討しやすいですが、「ポイントサービス自体を持っていない」という場合、「ユーザーの行動」に対してポイントを発行するという形で、ポイントマーケティングを展開することが可能です。
ジー・プランの「ポイント・コンセント」や「PCT LITE」といったソリューションを使えば、今回ご紹介したようにアプリ等のサービス利用とポイントの発行を紐づけることが可能になります。人気のポイント銘柄を中心に150社以上と提携しており、たとえ自社でポイントを運用していなくても、企業の商品やサービス、さらには利用するユーザーに合致したポイントを選んで発行することが可能になります。ポイントマーケティングを視野に入れるなら、この機会にぜひジー・プランのソリューション導入をご検討ください。
おすすめの資料はこちら
関連記事