LINEミニアプリでできることを紹介!企業目線で得られる3つのメリットと活用事例
日本で最も利用されているメッセージアプリ「LINE」。
通話やメッセージのやり取りができるだけでなく、LINE PayやLINEポイントなどの決済サービス、LINEスタンプやLINEマンガをはじめとするコンテンツサービスなど、多様なサービスを提供しています。
企業や店舗がビジネスシーンで使うことも多いLINEですが、その用途の1つに「LINEミニアプリ」の活用があります。今回はこのLINEミニアプリの概要と、企業が導入するメリットを解説します。
<この記事のポイント>
ポイント1 ユーザーと企業、双方にとって手軽で便利な「LINEミニアプリ」
- ポイント2 店舗やサービスの運営に役立つ機能をひと通り取り揃えた、かゆいところに手が届くアプリ
- ポイント3 既存の自社ポイントと連携して、LINEミニアプリ上でポイントを発行することも可能
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LINEミニアプリとは?導入することで企業が得られる3つのメリット
LINEミニアプリは、ライフスタイルのさまざまなニーズに応えるサービスをLINE上で提供できるウェブアプリケーション。
より具体的に説明すると、モバイルオーダーや会員証、予約フォームや順番待ちなどのシステムを実装し、LINEのサービス上で顧客に対して提供できるアプリケーションです。大手飲食チェーンなどでも活用されており、一見してそうとは気づかずにユーザーの立場で使ったことのある人もいるかもしれません。
同様のシステムを提供している企業やサービスは他にもありますが、LINEミニアプリは、何といってもそれが「LINE」のサービス上で動作することが大きな強みです。ほかにもさまざまな強みがありますが、ここでは3つのポイントに分けて主なメリットを見ていきましょう。
1. 慣れ親しんだLINEの画面上で動作し、ユーザー目線でも使いやすい
前述のとおり、LINEミニアプリの一番の強みは、それが「LINE」であることです。
LINEの画面上で動作し、LINEの友だちリストやトークルームから直接起動することが可能。会員登録のために新しくアプリをインストールする必要がないため、ユーザー目線では「簡単にアクセスできる」というメリットが、企業目線では「登録してもらいやすい」というメリットがあります。
また、LINEが持つほかのサービスや機能、情報と連携できるのも大きなメリット。
商品やサービスを購入する際にLINE PayやLINEポイントを決済手段として使えるほか、ポイントカードやクーポンなどを発行することも可能。LINEのタイムラインや公式アカウントなどと連携して、自社のサービスや商品を宣伝することもできます。
まずインストールしてもらうための施策を打つところから考えなければならない自社アプリとは異なり、大多数の人がすでに日常的に利用している「LINE」という巨大なプラットフォームに乗っかれること。それが、LINEミニアプリを企業が利用する第一のメリットです。
2. アプリの開発コストや、運用の手間を削減できる
第二のメリットは、開発のコストや手間を削減できること。
LINEミニアプリはLINE上で動作するため、自社で一からアプリを開発する必要がありません。ストアに登録する作業もなく、アップデートも自動で行われるため、運用の負担も軽減できます。また、iOSやAndroidアプリで売上が発生した際に差し引かれる手数料がなく、決済手段を自由に設定できるのも企業側の享受できるメリットといえるでしょう。
3. 自社アプリのようにさまざまな機能を使える
もちろん、機能面で優れている点も無視できません。
冒頭でふれたモバイルオーダー、会員証、予約フォーム、順番待ちといったシステムに加えて、プリペイド機能やクーポンの発行、さらには必要な機能を個別に開発することも可能。店舗の業務をサポートしてくれる機能を豊富に取り揃えています。
そのため、同様のアプリが以前から使われていた飲食店や小売店だけでなく、美容室や薬局といった幅広い分野でLINEミニアプリが導入されています。次の項目でも説明しますが、実際の活用事例はウェブ上でも共有されていますので、導入検討時に参考になるでしょう。
LINEミニアプリを使ったポイント施策の事例
店舗運営に役立つ基本的な機能を網羅しているLINEミニアプリですが、具体的にはどのような場面で使われているのでしょうか。さまざまな用途がありますが、ここでは特に「ポイント施策」に焦点を当てて見ていきましょう。
スシロー
大手外食チェーン店としては初めて、LINEミニアプリでサービスをスタートしたスシロー。LINE上で来店受付と予約ができるほか、ポイントも貯めることができます。
もともと自社アプリでも事前予約サービスを展開していたスシローですが、これによってLINE上でも予約が可能に。アプリのインストールなしで事前予約ができるようになっただけでなく、受付番号や呼び出し通知がLINEのトーク画面に届くため、「そのままLINE上で友達と受付情報を共有できる」という利便性も生み出しています。
さらに、スシローアプリの「まいどポイント」とも連携。LINE側でも会員登録不要でポイントを貯められるようになったことで、それまではたまにしか来店しなかった顧客のリピート意欲にも繋がっています。「既存のポイントと連携可能である」点は、企業としてはLINEミニアプリの導入を検討する1つの材料になるのではないでしょうか。
テイツー
古本市場などを運営するテイツーがLINEミニアプリを導入したのは、2021年5月。従来のプラスチック製の会員カードから移行する形で、「テイツー公式ポイントアプリ ふるいち」としてLINEミニアプリを使ったデジタル会員証を発行しています。
当初はネイティブアプリの開発も検討していたそうですが、「お客様の利用ハードルが低い」というメリットからLINEミニアプリを選択。導入後はLINE公式アカウントの友だちの数が急増し、なんと9ヶ月で32万人を突破したそうです(25万人増)。
また、LINEミニアプリの導入とあわせて、既存のポイントカードのシステムも刷新。仮会員・本登録会員・VIPの3つのランク制度を設けて、会員ごとにポイント数や購買履歴などのデータを収集しています。それによって配信するメッセージをパーソナライズしたり、デジタル会員には通常よりもおトクなクーポンを配信したりと、積極的にマーケティング施策に活用しています。
まとめ
LINEのシステム上で自社アプリに近い機能を持ったサービスを提供できる、LINEミニアプリ。アプリ開発のコストや手間を削減しつつ、LINEが持つ他のサービスや決済手段と連携できるため、自社アプリの開発を悩んでいる企業にとってはかゆいところに手が届くような選択肢だといえるでしょう。
特にポイント施策に関していえば、LINEユーザーの行動履歴や嗜好などを分析できるのも大きなメリット。独自のポイント制度を展開しつつ、しかし具体的なマーケティング施策に活かせていなかった企業や店舗にとっては、このアプリを使ってデータを収集することでユーザーの満足度の向上に繋げられます。
さらに「ポイントを活用して顧客ロイヤルティを高めたい」「ポイントの交換先の選択肢を増やしたい」という場合は、LINEミニアプリの導入とあわせてポイント交換ソリューションを導入するという方法もあります。
ジー・プランが提供する「ポイント・コンセント」は、自社のポイントサービスをお持ちでない場合でも、大手・共通ポイントを直接発行できる便利なソリューションです。150社以上の銘柄と提携しており、大手・共通ポイントはもちろん、地域独自ポイントの発行・交換など自由にカスタマイズ可能です。導入する際のコストも大幅に削減できるので、この機会に導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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