ポイントの使い道に「寄付」はいかが?「ポイントを使った社会貢献」という選択肢
今やあらゆる商品やサービスの購入につきもののポイントサービス。普段の買い物やサービス利用によって貯めることができ、次回の買い物の際に割引で使えたり、限定グッズと交換したりすることで、顧客の囲い込みや満足度向上に一役買っています。。
最近はその交換先のバリエーションも増えつつありますが、その選択肢の1つにあるのが「寄付」。ユーザーは、大きな災害時はもちろん、平時に社会貢献活動をしている団体などに対しても、現金ではなくポイントを使って寄付をすることができます。
この記事では、そのような寄付や社会貢献ができるポイントについてご紹介。現金ではなく、ポイントを使って寄付を行うメリットや注意点についても説明します。
<この記事のポイント>
ポイント1 ポイントを使った寄付・社会貢献の方法は大きく分けて2種類ある
- ポイント2 「寄付」という選択肢があればポイントを無駄にせず、有効活用できる
- ポイント3 ポイントを使った寄付に関しては、基本的に寄附金控除が受けられない
目次[非表示]
ポイントを使った寄付や社会貢献の2つの方法
ユーザーが買い物やサービスの利用によって貯めることのできる、さまざまな「ポイント」。現在は多くの企業がポイント制度を導入していますが、そのポイントの使い道として「寄付」や「社会貢献」のカテゴリーを設けているところが増えつつあります。
ポイントを使った寄付や社会貢献の方法としては、大きく以下の2つに分類できます。
A.ポイントを直接寄付する
B.ポイントを共通ポイントに交換して寄付する
それぞれにどのようなポイントやサービスがあるのか、具体例を挙げながら見ていきましょう。
A. ポイントを直接寄付する
最も手軽なのが、ポイントを直接寄付することのできるサービスです。
貯まったポイントを管理しているサイトやアプリから、寄付先の団体やプロジェクトを選択。指定したポイントを直接寄付できます。大きな災害の発生時に、Yahoo!ネット募金からTポイントを寄付したというユーザーの投稿を、SNSなどでも多く目にすることがあります。災害発生時に活発にされるポイント消費行動ですが、日常的に行動しているユーザーも少なくありません。
Yahoo!ネット募金のほかにも、以下のようなポイントをそれぞれの対応サービスを通して寄付することができます。
- Tポイント(Yahoo!ネット基金、Tポイント募金)
- dポイント(dポイントクラブ)
- 楽天ポイント(楽天クラッチ募金)
- Pontaポイント(ポントク)
- LINEポイント(LINE Pay)
- クレジットカードのポイント(日本赤十字社、ユニセフなど)
寄付先としては前述のような災害支援のほかにも、子どもの貧困対策、環境保全や動物福祉といった、さまざまな活動をしている団体やプロジェクトから選べます。サービスにもよりますが、1ポイント=1円相当として寄付できるケースが多いようです。
B. ポイントを共通ポイントに交換して寄付する
Aで挙げたような共通ポイントとは別に、独自にポイント制度を設けている企業も少なくありません。独自ポイントはそのままでは寄付などのシステムをもっていないことが多く、「独自ポイントを共通ポイントに交換して寄付する」のが、2つ目の方法です。
独自ポイントを共通ポイントに交換して寄付できるサービスなら、貯まったポイントを共通ポイントに交換した上で、寄付や社会貢献に使うことができます。
最近は交換先のカテゴリーに「社会貢献」を設けている独自ポイントも増えつつありますが、サービスによっては寄付先が特定の団体に限定されていることもあるのが現状。ですが、上記のようなサービスを使って独自ポイントを共通ポイントに交換すれば、寄付できるポイントの種類や寄付先の団体が増えるというメリットがあります。
ポイントで寄付するメリットや注意点
ここまで、貯まったポイントを寄付や社会貢献に使う方法を説明してきました。最後に、上記の方法で寄付を行うことでユーザーの得られるメリットと、注意すべき点をチェックしておきましょう。
ポイントを使って寄付するメリット
- 現金や物品の寄付と比べて手間がかからず、簡単にできる
- 有効期限や使い道に困っているポイントを無駄にせず、有効活用できる
- 寄付先の団体やプロジェクトを自分で選べる
一言でまとめるなら、「手軽に寄付できる」ことが何よりも大きなメリットだといえるでしょう。現金を手元に準備したり、口座やクレジットカードの情報を入力したりする手間がなく、それまでに貯めたポイントを使って簡単に寄付ができます。
また、しばらく利用していなかったポイントや、使い道のなかったポイント、有効期限が迫っているポイントなどを有効活用できるのもメリットの1つ。「寄付」という選択肢を知っていればポイントを無駄にすることもありませんし、普段からポイントを貯めるモチベーションにもなります。個別のポイントに限ってではなく、「ポイントを貯める」という行動に前向きになれると考えられます。
ポイントを使って寄付する際の注意点
- ポイントの交換レート、手数料、最低寄付額によって、寄付できる金額が変わる
- 現金や物品の寄付と同様に、寄付先の団体やプロジェクトの信頼性や透明性を確認する必要がある
- 通常、ポイントの寄付は所得税の控除対象にならない
注意点としては、特に上で挙げたBの方法において金額が変わるケースがあることがまず考えられます。貯めたポイントを一度別のものに交換してから寄付するため、その際に手数料が発生したり、交換レートによって金額が変わったりする可能性があります。
また、現金で寄付を行うと「寄附金控除」という所得控除を受けることができますが、ポイントを使った寄付ではこの控除が受けられません。特例として認められる場合もあるようですが、「基本的には控除対象にならない」と覚えておきましょう。
まとめ
以上、寄付や社会貢献ができるポイントとサービス、その方法と注意点を紹介してきました。
「社会貢献」というイメージの強い寄付ですが、ポイントマーケティングの観点で見ればポイントによる寄付は「交換先の選択肢の1つ」であり、また「使い道がない場合の有効活用方法」という見方もできます。ユーザーにとっては「寄付」という選択肢があることで、ポイントを貯めるモチベーションにもなる場合もあるのではないでしょうか。
ただ、多くの場合、独自ポイントから直接の寄付は難しく、交換するといっても交換先が限られるケースもあります。
ジー・プランのポイント交換ソリューションである「ポイント・コンセント」なら、自社のサービス上で共通ポイントを直接寄付することもできます。「ポイント・コンセント」では共通ポイントを直接発行したり、顧客が独自ポイントを共通ポイントなどに交換したりすることが可能になりますが、その際に交換先の1つとして直接寄付を選択することができるのです。ポイントを寄付することで社会貢献したいと考えているユーザーの満足度向上を視野に、この機会に導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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