
【2024年最新】ファミレス業界のポイント白書 ~大手ファミレスチェーン編~
ファミレス業界では、さまざまなポイントサービスが導入されています。クーポンなどの特典を設ける店舗は多々ありますが、「独自ポイント」を導入している店舗はそう多くはありません。
また、ほとんどのファミレスチェーン店では、dポイントや楽天ポイントなどの共通ポイントと連携しており、顧客満足度の向上や、継続利用の促進につながっています。
本記事では、独自ポイントを展開するファミレスチェーン店をいくつかピックアップしてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
※記事内の情報はすべて2024年2月現在のものです
この記事のポイント
ポイント1 ファミレス業界では共通ポイントとの連携が多いものの、独自ポイントの展開は比較的少ない
ポイント2 ファミレス業界は公式アプリや紙のスタンプ台紙を活用した独自ポイント展開が多い
ポイント3 独自ポイントと共通ポイントを併用できることで集客効果が高まる
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ファミレス業界では共通ポイントとの連携が多い
ファミレスチェーン店では、さまざまなポイントマーケティングの施策を導入しています。電子クーポンの配布、公式アプリの導入、紙のポイントカードやクーポンの配布など、顧客のニーズにマッチした複数の施策を同時に設けています。
独自ポイントを設けているファミレスチェーン店はそう多くはありませんが、ほとんどの大手ファミレスチェーン店では、dポイントや楽天ポイントなどの共通ポイントと連携しており、顧客満足度の向上や、継続利用の促進に繋がっていると考えられます。
また、共通ポイントと連携することで、ファミレスチェーン店の利用で共通ポイントがためられるだけでなく、ポイントを料金に充当する形で利用できるため、集客効果が高まるというメリットもあります。
共通ポイントと平行して、独自ポイントサービスを展開することができれば、顧客は二重のメリットが得られるため、さらなる顧客満足度や継続利用の促進につながるというわけです。
独自ポイントを展開しているファミレスチェーン事業者の例
ポイントサービスを実施しているファミレス業界の中でも、独自ポイントを展開している事業者をいくつかピックアップしてご紹介します。共通ポイントと連携していないファミレスチェーン店もありますが、独自ポイントや共通ポイントの施策を、どのように展開しているのか参考になります。
デニーズ(株式会社セブン&アイ・フードシステムズ)
株式会社セブン&アイ・フードシステムズ の展開するファミレスチェーン「デニーズ」では、公式アプリ「デニーズアプリ」で、独自ポイント「ぷに」をためることが可能。獲得ポイント数によって、会員ランクが「ブロンズ」から「ダイヤモンド」の5ランクに分けられ、ポイントが増えることによりランクアップする仕組みになっています。
200円(税抜)ごとに「1ぷに」が加算されることに加え、決済時にアプリバーコードを1スキャンすると「1ぷに」がたまる仕様となっています。
さらに、デニーズアプリでは、電子決済サービス「nanaco」とセブン&アイグループ共通のID「7id」の会員登録を紐付けることで、「nanacoポイント」と「7iD(セブンマイル)」を同時にためることができます。また、デニーズは共通ポイント「dポイント」がたまる・使える店舗でもあります。
ココス:株式会社ココスジャパン
ゼンショーグループが展開するファミレスチェーン「ココス」では、ココス直営店で利用できるポイントサービス「ココスマイレージ」が展開されています。100円(税込)ごとに100ポイントたまり、たまったポイントに合わせて無料クーポンや1年間有効割引パスポートなどの特典が得られる仕組み。
ポイント有効期限は1年間となっており、ポイントは最初の取得日から1年ごとにリセットされ、リセット時には3,000ポイントが付与されます。また、ココスは共通ポイント「楽天ポイント」がたまる・使える店舗となっています。
ジョイフル:株式会社ジョイフル
株式会社ジョイフルの展開する「ジョイフル」では、ジョイフル公式アプリ「ジョイフルアプリ」でスタンプカード機能を採用しています。来店ごとにアプリ内のスタンプカードにスタンプが1つずつたまり、ランクやスタンプ数に応じた特典と交換することが可能。ジョイフルでは、現在のところ共通ポイントとの連携はありません。
ガスト:すかいらーくグループ
「ガスト」や「バーミヤン」など、多くのファミレスブランドを展開するすかいらーくグループでは、キッズ・家族連れ向け限定にはなりますが、独自ポイントとして、「アンパンマンクラブ」を展開しています。キッズメニューで配布される、紙のポイントカードを必要な枚数集めると、アンパンマンのグッズに交換可能。ガストの他、バーミヤン、夢庵、ステーキガスト、グラッチェガーデンズで導入されています。
また、すかいらーくグループでは共通ポイントTポイント、dポイント、楽天ポイントと連携しており、各共通ポイントがたまる・使えるお店となっています。
フォルクス:株式会社アークミール
安楽亭傘下のファミリーレストランチェーン、株式会社アークミールが手がける「フォルクス」では、小学生以下を対象とした「キッズカード」を配布しており、来店に応じてポイントがためられます。スタンプ6個を集めると子供用メニューがプレゼントされる、という仕組みになっています。フォルクスでは、共通ポイントとの連携はありません。
和食さと:SRSホールディングスグループ
SRSホールディングスグループの展開するファミレスチェーン「和食さと」では、65歳以上を対象とした「さとシニアくらぶ」、小学生以下を対象とした「さとキッズクラブ」という独自ポイントを展開しています。それぞれ、専用のスタンプカード台紙が配布され、来店ごとに1スタンプをためることができ、スタンプ数に応じて割引やプレゼントなどと交換可能。
和食さとでは、関西エリアの共通ポイント「Sポイント」と連携しており、Sポイントがたまる・使えるお店となっています。
まとめ
ファミレス業界は、独自ポイントの展開はそれほど主流ではないものの、大手チェーン展開が多いということもあり、共通ポイントとの連携が強くなっています。
また、今回のレポートから、ファミレスは子どもと一緒に訪れるファミリー層が多いことから、キッズ対応のポイントサービスが充実していることがおわかりいただけたかと思います。少子高齢化の実情も踏まえて、「和食さと」のようなシニア向け独自ポイントサービスの展開は、今後も増えていくでしょう。
ファミレス業界では全年齢向けの独自ポイント展開は決して多いとはいえませんが、大手チェーンを中心に各共通ポイントと連携しているところが多く、幅広い顧客層の満足度向上や、継続利用の促進につながっています。独自ポイントと共通ポイントを平行して導入することはもちろん、独自ポイントを共通ポイントに交換することができれば、さらなる顧客満足度向上につながることでしょう。
「自社の独自ポイントを、共通ポイントなどに交換する仕組みを構築したい」とお考えであれば、ジー・プランが提供するソリューション「ポイント・コンセント」を導入することも選択肢のひとつです。
150社以上の銘柄と提携しており、大手・共通ポイントはもちろん、地域独自のポイントへの交換など自由にカスタマイズできるため、ユーザーの利便性を損なうことなく、独自ポイントの価値も向上することが可能となります。
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