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短期間でポイントシステム構築を実現!「VALUE KIT」について解説

ポイントサービスを導入する、あるいは、既存のシステムを改善する場合、「システム開発を専門とする企業に、ポイント管理システムのスクラッチ開発を依頼する」「月額料金制のサービスやパッケージソフトを利用する」といった選択肢があります。

スクラッチ開発を依頼すれば、自社の事業内容にカスタマイズされた形のシステムを構築することが可能になるでしょう。ただし、「費用が割高で開発期間が長くなる」という点がネックになります。

一方、月額料金制のサービスやパッケージソフトを利用すれば、低コストですぐに利用を開始できますが、「企業ごとに最適化できない」という問題があります。

こうしたなかにあって、「両者の中間的なシステム構築手段」を提供しているのが、サイバーウェーブ株式会社(本店所在地:東京都新宿区)です。発注した段階で7割が完成しているという「VALUE KIT」とは、果たしてどんなサービスなのでしょうか? 同社代表取締役・梨木繁幸氏にお話をおうかがいしました。


この記事のポイント

  • ポイント1 「VALUE KIT」なら、ポイントシステムを簡単に構築できる

  • ポイント2 「部品」を組み合わせることで、リーズナブルなコストと短納期を実現
  • ポイント3 ジー・プランの各種ソリューションを組み合わせることも検討しよう


目次[非表示]

  1. 1.ポイントシステムを導入する際にネックとなるシステム開発の「期間」と「コスト」
    1. 1.1.「VALUE KIT」誕生の背景
  2. 2.リーズナブルなコストと短納期を実現する「VALUE KIT」とは?
    1. 2.1.「VALUE KIT」の仕組み・メリット
    2. 2.2.「VALUE KIT」によるポイントシステム
    3. 2.3.「VALUE KIT」導入までの流れ
    4. 2.4.あらゆる困難に配慮し「小さなスタート」をサポート
    5. 2.5.システムも事業も。伴走しながら一緒にステップアップを。
  3. 3.ジー・プランの各種ソリューションを組み合わせることも検討しよう
  4. 4.まとめ
  5. 5.おすすめの資料はこちら


ポイントシステムを導入する際にネックとなるシステム開発の「期間」と「コスト」

「自社のオリジナルポイントや共通ポイントを導入する」あるいは「既存のポイント管理システムを改善する」という状況でネックとなるのが、システム開発の「期間」と「コスト」ではないでしょうか。

既製品(月額料金制のSaaSやパッケージソフト)」を利用する場合、すぐに運用を開始でき、また料金も割安ですが、自社のニーズに応じてカスタマイズすることは難しく、自由度に欠けます。

事業の実態に合ったシステムを構築したいのであれば、1から開発をスタートする「スクラッチ開発」のほうが適していることは事実です。ただし、開発期間が長く、コストも割高になります。また、ITベンダーへの発注においては、要件設計を踏まえた的確な発注スキルが要求されることも多く、専門知識のない担当者にとってのハードルが高くなることも否めません。

そのため、「なるべくコストを抑え短期間で、発注負荷をかけず、自社に適したシステムを構築するためにはどうすれば良いのだろうか」と悩むポイントサービス担当者も少なくないでしょう。このような課題を解決する方法のひとつが、サイバーウェーブ株式会社「VALUE KIT」です。


「VALUE KIT」誕生の背景

1999年7月8日創業のサイバーウェーブ株式会社は、25年近い社歴のなかで、多種多様なシステムの開発・保守運用に携わってきました。そして、これまでに経験したプロジェクトのノウハウをもとに梨木社長が創り出したのが、さまざまなITシステムを開発するための汎用キット「VALUE KIT」です。

これは、予め研究、開発されたさまざまなシステム部品(キット)をベースとして適宜組み合わせながら、クライアント企業に適したシステムを構築していくという新しい開発手法。

「最初から7割が完成しているため、お客様の望みをかなえる柔軟なシステム開発を、短納期高コストパフォーマンスで実現することが可能です。一見反対のように見える2つのテーマを共存させるサービスです」と梨木社長が語るように、同社では現在「VALUE KIT」を軸に、金融機関や大手企業など、さまざまな業界・業種の企業のシステム開発を手がけ、信頼と実績を積み重ねています。

次節以降で、VALUE KITの魅力をさらに詳しく紐解いていきましょう。


リーズナブルなコストと短納期を実現する「VALUE KIT」とは?

ここからは、サイバーウェーブ株式会社独自のシステム開発キット「VALUE KIT」について、順次説明していきます。


「VALUE KIT」の仕組み・メリット

VALUE KITは、下図に示すように会員系、決済系、コミュニティ系など、サービスシステムの代表的な機能を網羅した、8ジャンル25個の部品から構成される開発キットです。



これらの部品を、クライアント企業のニーズに応じて適宜組み合わせることにより、全体システムとしても「約7割が完成している状態」から開発をスタートすることが可能になります。

組み合わせ部分については、たとえば「BTOパソコン」をイメージすると理解しやすいかもしれません。BTOパソコンの場合、1から製造を行うのではなく、「メモリ」「CPU」「電源」「マザーボード」といったパーツを組み合わせて完成します。VALUE KITによるシステム開発も同様に、まずは「用意された部品」を組み合わせることになります。

ただし、BTOパソコンと異なり、VALUE KITによるシステム開発では、事前に用意された部品のみで100%完成するわけではありません。

「キットというと、簡易的なものを組み合わせて作るイメージを持つ方もいますが、あくまでも7割。残りの約3割はクライアント企業ごとにヒアリングと調整を重ね、ニーズに合わせてカスタマイズしながら構築していくことになります。たとえば、サーバーを3台構成にしたい、ログイン時に第二パスワードを設定したいなど。組み合わせパターンは有限でも、開発パターンはそれこそ無限にあるわけです」(梨木社長)

その言葉どおり、実際に納品されるシステムは、機能が共通であっても、それぞれ各社独自の仕様、外見となっています。

VALUE KITは、あくまでもサイバーウェーブ株式会社の「開発メソッド」であり、VALUE KIT自体を「売り物」として購入するわけではありません。

こうした点も、自社のオリジナルシステムを検討したい企業にとって、非常に魅力的な部分と言えるでしょう。

このような仕組みにより、「BtoBサービスのシステム」「BtoCサービスのシステム」「社内で利用する業務システム」など、業種業態に応じた幅広いシステムを柔軟に、リーズナブルかつ短期間で開発することが可能となっているのです。


「VALUE KIT」によるポイントシステム

では、VALUE KITを活用してのポイントシステムは、どういう形になるのでしょうか。「現在は、ニーズに応じてVALUE KITの部品を組み合わせることで、ポイントシステムを構築しています」と梨木社長。

「例えば、新規に会員システムを導入してポイントサービスをスタートする場合は、VALUE KITの『会員』という部品を利用します。また、すでに既存の会員システムがある場合は、既存会員データをインポートしたり、ポイント機能を後付けしてポイント管理できるようにしたりすることも可能です」


実は同社には、ジー・プランが提供するポイント交換サービスの導入実績があります。そのため、ポイントシステムの共通基盤となるAPIはすでに完成しており、すぐにでも連携可能。

「会員」などVALUE KITの部品を組み合わせ、必要な要素を付け加えることで、ポイントサービスだけではなく、そこにまつわるさまざまな施策が実施できるようになるのです。ロイヤルカスタマーを育成し、安定収益を確保するために、導入を検討する価値は十分にあると言えるでしょう。



「ポイント制度は、一人の消費者とのつながりを強化継続するための仕組みですから、少子高齢化を背景にこれからもっと重要になってくるでしょう。そうしたことからも、よりお客様に伝わりやすい形にしたいと考え、VALUE KITはバージョンアップを続けています」(梨木社長)とのことなので、今後のVALUE KITにも期待が高まります。


「VALUE KIT」導入までの流れ

では、実際にVALUE KITを導入するときは、どのような流れになるのでしょうか。

上で触れたとおり、システムを1から開発する場合には、担当者サイドにも一定の発注スキルが要求されることになります。しかし、VALUE KITを活用すれば、そのハードルは一気に下がります。準備された部品を組み合わせるというVALUE KITの仕組みが背景にあることはもちろんですが、それだけでなく、そこにはサイバーウェーブ社のサービススタイルが影響しているからです。

「弊社では、単に部品を組み合わせるだけではなく、見積もりの段階で先に要件定義を行ったうえで、データフロー図やモデル図を作成してプレゼンします。丁寧にヒアリングを行うと同時にどんどん作業を進め、提案段階からある程度の全体像が見えるようにしているんです」

こうした作業は、一般的には有料となる工程ですが、同社ではあくまでも見積もりの一貫として無料で提供。要件定義だけで時間もお金もかかる、という従来の常識を覆すスタイルだと言えるでしょう。システム設計の知識がなくても全体像が見えやすいため、発注側からすれば、非常にありがたい点ではないでしょうか。


ただし、技術的な側面はお任せするとしても、まずは自社内できちんと準備しておくべき点があります。それは、ポイント制度を使って、どういう課題をどう解決したいのか、という部分を整理しておくこと。

「システム開発の前に、一人一人の売上を増やしていきたいのか、新規会員を獲得して会員の母数を増やしたいのか、といった課題を相談し、明確にしていただくとよいと思います。それに応じてポイント付与はどの程度にするか、貯まったポイントをどう使ってもらうかなどの戦略を立てることになりますから」

これらの点を明確にして臨むことで、より具体的且つ実践的な提案を期待することができるでしょう。


あらゆる困難に配慮し「小さなスタート」をサポート

一方で、すでに既存のシステムがある場合は、少しややこしくなるケースも。

大手企業はもちろんのこと、中堅以上の企業では、従来より付き合いのあるベンダーが入っていて、基幹システムをいじることが難しいケースが少なくありません。特に、その基幹システムのなかにポイントサービスを組み込むとなると、「裏で動いているデータを上手く移行できない」などの問題から、時間的にも金銭的にも相当な負担となることがあります。

「そういった場合、弊社では、システムのベンダーさんと直接コミュニケーションさせていただいて、問題解決を図ることもあります。技術的な問題がネックになっているのであれば、社内で調整するよりも、技術者同士で話した方が早かったりすることもありますから」

また、事業部門はポイントシステムを導入したいと考えていても、基盤システムを管理・運用している部門では難色を示す、というケースもよくあると梨木社長は言います。こうした場面でも、部品を組み合わせて作るVALUE KITのメリットが生きてきます。

「いきなり基幹部分をいじるような大掛かりなシステム開発をするのではなく、とりあえず事業セクションの一部分、たとえば会員管理部分だけを実験的に導入してみよう、といったことができるわけです。小さくスタートして、数値は小さくともまず実績を作る。そのファクトデータをもとに次のステップへ進む、ということが可能になる点も、VALUE KITの強みと言えるのではないでしょうか」

ちなみに、既存のシステムと連携させない場合、VALUE KITによる開発期間は3ヶ月程度。既存システムと連携させる場合は、管理・運用しているベンダーの対応にもよりますが、開発期間はおおよそ5~6ヶ月程度になるとのことです。


システムも事業も。伴走しながら一緒にステップアップを。

ポイントシステム担当者として気にかかるのは、開発や導入部分だけではありません。実際に運用が始まったあと、時間とともにシステムは古くなりメンテナンスを要しますし、実際の顧客の動きや反応に応じて、改良やバージョンアップも必要になってきます。


「ですから、弊社では売り切りという対応はしていません。初期はなるべくリーズナブルに立ち上げ、伴走しながら一緒に成長していきたいと考えています」


VALUE KIT導入当初、それほど多くの部品を利用しなかった企業も、時間の経過に伴って新しいシステム、サービスの導入を検討することはよくあります。そうした際には「新しい開発部品の導入を提案しながら、事業の成長とともにステップアップしていきたい」と梨木社長。

こうした顧客に寄り添う姿勢は、同社の提案するサービスの各工程、またはそのフレキシブルな対応のなかで、如実に感じ取ることができるでしょう。それは、梨木社長自身が、技術畑を歩いてきた生粋の技術者であるためかもしれません。


「技術とは、それ自体で独立するものではなく、お客様を喜ばせるための手段でしかないと思うのです。大切なのは、人と人との信頼関係をどう作るか。だから社内の全員に、一行一行のソースコードにもこだわってほしいと常々話しています。お客様には見えない部分ですが、それでもきちんとこだわること。内も外も陰日向なく誠実によいものを作ることが、信頼関係の基盤になると思っています」



ジー・プランの各種ソリューションを組み合わせることも検討しよう

ここまで見てきたとおり、自社の独自ポイントを導入する際、サイバーウェーブ株式会社に、リーズナブルかつ短納期でシステムを構築してもらう、という方法は、十分に選択肢となり得るでしょう。そのうえで、ジー・プランの各種ソリューションを導入すれば、さらに活用範囲が広がるのではないでしょうか。

例えば、「Gポイント交換」なら、独自ポイントを共通ポイントなどに交換することが可能になるため、さらに集客しやすくなるでしょう。自社のオリジナルポイントを導入せず、共通ポイントのみを導入した場合であっても、「Gポイント交換」によって他社ポイントに交換できることは、集客にプラスの効果があります。

前述のように、サイバーウェーブ株式会社はジー・プランと協業し、クライアント企業のポイント管理システムとジー・プランのポイント交換サービスをAPIで接続した実績があります。

そのため、サイバーウェーブ株式会社に社内システムの構築を依頼したうえで、ジー・プラン株式会社に各種ソリューションの提供を依頼すれば、スムーズに連携できるでしょう。


まとめ

昨今、LTVが重視され、「長くサービスを提供し続ける信頼感」が大切な時代になりました。ある日突然、システム・サービスが稼働しなくなり、「お客様のポイントが失効します」などとアナウンスする事態は避けたいもの。

実は、サイバーウェーブ株式会社とジー・プラン株式会社は創業時期が近く、そうしたことから梨木社長はGポイントを高く評価していると言います。

「ポイントシステムは、一度始めたらユーザーのために長く稼働させなくてはなりません。ジー・プランさんは、まだインターネットがそれほど一般的ではない時代からGポイントという独自ポイントを提供し、何か問題が起こってもそのたび誠実に対処しながらサービスを続けてきました。その歴史に裏打ちされた社内風土と安心感は、信頼に値すると思います」

「末永くポイントサービスを運営し続けたい」とお考えであれば、サイバーウェーブ株式会社およびジー・プランに相談することも選択肢のひとつとして検討してはいかがでしょうか。


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佐藤拓真
佐藤拓真
2018年頃からライターとして活動。「企業がポイントサービスを活用する方法」「ポイントを活用したビジネスのトレンド」「ポイントを活用したマーケティング手法」「ポイント制度やシステムに関する基礎知識」などについて、フラットな視点からレポートしています。私は「ポイント活動(ポイ活)」が注目されるようになる前から、さまざまなポイント(電子マネー、マイルなどを含む)を貯めてきました。自分自身の経験も踏まえて記事を執筆していくので、企業でポイント制度の導入・運用に携わっている方の参考になれば幸いです。

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