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ビジネスに不可欠なビッグデータ!ポイントサービスの関係とは?

近年、ニュースやセミナーなどで見聞きする機会が増加している「ビッグデータ」。実はポイントサービスと密接な関係があることをご存知でしょうか。

本記事では、企業でポイント運用やマーケティングなどを担当している方に向けて、ビッグデータとポイントサービスの関係について詳しく解説します。ポイントサービスを導入する際には、ビッグデータの提供体制も考慮しながら、業者の選定を行いましょう。


この記事のポイント

  • ポイント1 ビジネスを展開するうえでビッグデータの活用が不可欠になりつつある

  • ポイント2 ポイントサービスの提供業者は、ビッグデータの分析も行っている
  • ポイント3 ポイントサービス導入に際して、ビッグデータの提供体制も確認しよう


目次[非表示]

  1. 1.これからの事業活動に欠かせない「ビッグデータ」とは?
  2. 2.ビッグデータのビジネスへの活用事例をご紹介
    1. 2.1.自動販売機への活用事例:ダイドードリンコ株式会社
    2. 2.2.製造現場での活用事例:熱田起業株式会社
    3. 2.3.小売業での活用事例:株式会社良品計画
  3. 3.ビッグデータとポイントサービスの関係
    1. 3.1.楽天グループ株式会社
    2. 3.2.カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社
  4. 4.まとめ


これからの事業活動に欠かせない「ビッグデータ」とは?

ビッグデータ(Big Data)とは、「日々生成される巨大なデータ群」を意味する用語です。

一般的には「Volume(量)」「Variety(多様性)」「Velocity(速度)」の3要素(3つのV)を備えていることが、ビッグデータの要件とされています。なお、どのくらいの規模から「ビッグ」と呼ぶのかについて、明確に定義されているわけではありません。

以下は、ビッグデータの具体的内容です。

  • 交通系ICカードと紐付いた乗車履歴
  • スマートフォンなどのGPS機能による位置情報
  • 電子メールSNSの送信・投稿内容
  • ポイントサービスクレジットカードなどの獲得・利用履歴
  • ECサイトにおける購入履歴

テキストや数値だけではなく、音声や画像、映像などの情報もビッグデータに含まれ、さまざまなシーンで活用されています。これからの時代は、ビジネスを展開するうえで、蓄積されたビッグデータの分析が不可欠になっていくでしょう。


ビッグデータのビジネスへの活用事例をご紹介

ここからは、ビッグデータのビジネスへの活用事例を3つご紹介します。

自動販売機への活用事例:ダイドードリンコ株式会社

飲料メーカーのダイドードリンコ株式会社では、「消費者が自動販売機で商品を購入する際に、どこを見ているのか」を示すデータ(アイトラッキング・データ)を分析し、商品の配置を改善しました。

従来、「消費者は、左上からZ字型に視線を動かす」というのが定説でしたが、ビッグデータの分析によって否定され、実際は一番下の段から商品を眺めていることが判明しています。分析結果に基づいて、主力製品を左上ではなく左下に配置したところ、売上の増加につながりました。


製造現場での活用事例:熱田起業株式会社

航空機用の部品などを製造している熱田起業株式会社では、IoT技術によって工作機械から得られたデータ(各種機器の稼働状況など)を活用。工具を探す時間を短縮する工夫を行ったり、作業者の配置を再検討したりすることで、稼働率・生産性を向上させることに成功しました。

ベテラン職人の技能も定量化・見える化されることになり、若手への伝承にも役立っています。


小売業での活用事例:株式会社良品計画

無印良品」を運営する株式会社良品計画では、実店舗やECサイトでの顧客の行動を収集・分析したところ、売上増加につながりました。具体的には、以下に示すデータを統合し、横断的に分析を行っています。

  • 実店舗のレジから得られるPOSデータ
  • スマートフォンアプリ「MUJI passport」から得られる各種データ
  • オンラインショップでの顧客の閲覧・購入履歴など
  • SNS(FacebookやTwitterなど)で流れている情報

蓄積されたビッグデータを分析した結果、消費者一人ひとりの姿が浮き彫りになり、効果的なマーケティング施策を打ち出すことに成功しました。


ビッグデータとポイントサービスの関係

さまざまな業種について、ビッグデータの活用事例をご紹介しました。しかしながら、「自社では、大規模なシステムを組んで、膨大な情報の収集・分析を行うことは困難」と感じる企業もあるでしょう。

その場合は、ポイントサービスを導入することも選択肢のひとつとしてご検討ください。ポイントサービス提供業者のなかには、「ビッグデータを活用したビジネスソリューション」を提供しているケースがあります。次節以降で、具体例を2つご紹介するので、ポイントサービスを導入する際の参考にしてください。


楽天グループ株式会社

楽天グループ株式会社(および、同社の子会社)では、楽天IDと紐付いたビッグデータ(楽天市場での検索・閲覧・購入履歴など)の収集・分析、および、事業者向けソリューションの販売を行っています。具体例は、楽天ポイントを導入している店舗向けの分析ツール「Marketing View Premium」です。

Marketing View Premiumは月額課金制のサービスで、消費者ニーズの分析に活かせます。ビッグデータを基にAIが顧客の家族構成や生活スタイルを推測し、他社の店舗での消費行動を可視化してくれるので、品揃えや価格設定の改善に役立つでしょう。


カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社

Tポイントの運営を行っているカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社では、加盟店向けに「顧客分析レポート」を提供しています。

蓄積されたビッグデータを基に、「顧客分析」「エリア分析」「業種比較」などのレポートを、MAPやグラフ付きで視覚的に分かりやすい形で作成してくれるので、「いつ、どこから、どのような人が利用しているのか」を簡単に把握することが可能になるでしょう。


まとめ

変化するビジネス環境のなかで売上を伸ばし続けていくためには、ビッグデータの活用が求められます。しかしながら、自社でシステムを整備し、膨大なデータの収集・分析を行うのは、容易なことではありません。

データサイエンスに関する専門知識を有する従業員が社内にいない場合は、ポイントサービスを導入したうえで、加入店向けに提供されているソリューションを活用することも選択肢のひとつです。ポイントサービスを選定する際には、ビッグデータを活用したツールの提供体制の有無・内容もチェックしましょう。

なお、「共通ポイントに対応するだけではなく、自社の独自ポイントも展開したい」とお考えの場合は、ジープランの「Gポイント」を導入することも有用です。自社ポイントを100種類以上の各種ポイント・電子マネー・マイルなどと交換することが可能になります。

また、約150社のポイントと提携した「ポイント・コンセント」なら、自社ポイントを複数の共通ポイントや大手ポイントへ直接交換できます。これらのサービスを導入すれば、他社ポイントを貯めている顧客を獲得しやすくなるでしょう。


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佐藤拓真
佐藤拓真
2018年頃からライターとして活動。「企業がポイントサービスを活用する方法」「ポイントを活用したビジネスのトレンド」「ポイントを活用したマーケティング手法」「ポイント制度やシステムに関する基礎知識」などについて、フラットな視点からレポートしています。私は「ポイント活動(ポイ活)」が注目されるようになる前から、さまざまなポイント(電子マネー、マイルなどを含む)を貯めてきました。自分自身の経験も踏まえて記事を執筆していくので、企業でポイント制度の導入・運用に携わっている方の参考になれば幸いです。

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