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全国の交通系ICカード10選!それぞれの特徴とポイント制度をチェック

決済手段として利用頻度の高い、交通系ICカード

多くは鉄道会社が駅で発行しており、券売機であらかじめチャージしておけば、いちいち切符を買う必要なく改札を通って電車に乗ることができます。現在はアプリ版をリリースしているサービスも多く、スマートフォンやスマートウォッチでタッチして手軽に使えるようになりました。
交通系ICカードが使えるのは電車やバスだけではありません。コンビニやスーパーなどでの買い物に使えるほか、業種を問わず数多くの店舗やサービスが、交通系ICカードでの支払いに対応しています。

関東圏では「Suica」が有名ですが、交通系ICカードの種類もさまざま。全国各地の鉄道会社が交通系ICカードを発行しており、なかには独自色の強いカードもあります。ここでは、特にメジャーな10社のICカードを見ていきましょう。


この記事のポイント

  • ポイント1 交通系ICカードは電車やバスだけでなく普段の買い物にも使える

  • ポイント2 有名な「Suica」をはじめ、全国各地に交通系ICカードがある
  • ポイント3 主要10社の交通系ICカードと、ポイントの有無をチェック


すずしょうたくや


目次[非表示]

  1. 1.全国の交通系ICカードは相互利用できる
    1. 1.1.JR北海道「Kitaca(キタカ)」
    2. 1.2.JR東日本「Suica(スイカ)」
    3. 1.3.JR東海「TOICA(トイカ)」
    4. 1.4.名古屋市交通局・名古屋鉄道「manaca(マナカ)」
    5. 1.5.JR西日本「ICOCA(イコカ)」
    6. 1.6.西日本鉄道「nimoca(ニモカ)」
    7. 1.7.スルッとKANSAI「PiTaPa(ピタパ)」
    8. 1.8.JR九州「SUGOCA(スゴカ)」
    9. 1.9.福岡市地下鉄「はやかけん」
    10. 1.10.株式会社パスモ「PASMO(パスモ)」
  2. 2.ポイント制度を導入している交通系ICカード一覧
  3. 3.「エリアまたぎはできないが、相互利用が可能!」
  4. 4.「交通系ICカードはどれを選べばいいのか」
  5. 5.「ポイントが貯まらないケースがある」
  6. 6.まとめ
  7. 7.おすすめの資料はこちら


ポイントサービスに関する市場調査


全国の交通系ICカードは相互利用できる


全国各地の鉄道会社が発行している交通系ICカードですが、だからと言って、使える地域が限定されているわけではありません。
多くのICカードは全国各地で使うことができ、特に本記事でご紹介する10種類に関してはすべてが相互利用に対応しています。
ちなみに、交通系ICカードの相互利用が始まったのは、2013年3月のこと。10周年を迎えた2024年には、記念のセレモニーやキャンペーンが開催されました。


JR北海道「Kitaca(キタカ)」

引用元:https://www.jrhokkaido.co.jp/kitaca/index.html

Kitacaは、北海道旅客鉄道(JR北海道)が発行する交通系ICカード。

ソニーの非接触型ICカードFeliCaの技術を用いており、プリペイド方式の乗車券の機能に加えて、定期券や電子マネーとしての機能も搭載。エゾモモンガをモチーフにしたキャラクターが特徴的な交通系ICカードです。独自のポイントサービスは今のところありません。

また、2024年3月には利用エリアを拡大。函館エリアと札幌・旭川エリアでもKitacaを使えるようになり、記念のNFTも発行されました。

JR東日本「Suica(スイカ)」

引用元:https://www.jreast.co.jp/suica/whats/

Suicaは、東日本旅客鉄道(JR東日本)・東京モノレール・東京臨海高速鉄道が発行する交通系ICカード。仕組みはKitacaと同じです。2021年9月には発行累計2億枚を達成するなど、交通系ICカードの代表格として存在感を発揮し続けています。

ポイントサービスとしては、JR東日本の「JRE POINT」と連携。JR東日本の鉄道に乗車することで、モバイルSuicaでは50円ごとに1ポイント、カードタイプのSuicaでは200円ごとに1ポイント貯まるほか、駅ビルをはじめ数多くの店舗やサービスの利用でポイントが貯まります。
貯めたポイントは、Suicaへのチャージや買い物に利用できます。2024年5月には楽天銀行とのタッグで「JRE BANK」をスタートし、ポイント活用の幅もさらに広がりつつあります。詳しくは下記記事を参照ください。
https://www.g-plan.net/service/blog/c218


JR東海「TOICA(トイカ)」

引用元:https://toica.jr-central.co.jp/

TOICAは、東海旅客鉄道(JR東海)が発行する交通系ICカード。

JR東海のエリア内で広く利用されています。2024年7月時点では独自のポイントサービスなどは存在していません。


名古屋市交通局・名古屋鉄道「manaca(マナカ)」

引用元:https://manaca.jp/

manacaは、エムアイシーと名古屋交通開発機構が発行する交通系ICカード。名古屋鉄道・名鉄バス・名古屋市交通局・名古屋臨海高速鉄道・名古屋ガイドウェイバス・豊橋鉄道・愛知高速交通で取り扱いがあります。

独自のポイントサービスとしては、市バス・地下鉄などの利用金額に応じてポイントが貯まる「マナカマイレージポイント」があります。また、エムアイシーが発行するmanacaなら「名鉄ミューズポイント」 という別のポイントを貯めることも可能です。


JR西日本「ICOCA(イコカ)」

引用元:https://www.jr-odekake.net/icoca/about/

ICOCAは、西日本旅客鉄道(JR西日本)が発行する交通系ICカード。西日本を中心に広い地域で利用されています。

2018年には独自のポイントサービス「ICOCAポイント」をスタート。西日本エリアで電車に乗ったり、対応店舗で買い物をしたりするとポイントが貯まります。また、AndroidスマートフォンでICOCAを使える専用アプリ「モバイルICOCA」もあります(※iPhoneの場合はApple Payで支払いができるICOCAアプリがあります)。


西日本鉄道「nimoca(ニモカ)」

引用元:https://www.nimoca.jp/

nimocaは、西日本鉄道(西鉄)の完全子会社である株式会社ニモカが発行する交通系ICカード。九州の広いエリアの鉄道・バス事業者で導入されているほか、北海道の函館地区でも使えます。

乗車や買い物で独自の「nimocaポイント」を貯めることができ、貯まったポイントはそのまま乗車や買い物に利用できます。ほかのポイントサービスの提携先も多く、ANAマイル、JALマイル、Gポイントなどをnimocaポイントに交換可能です。

加えて、LINE公式アカウントがあるのもnicmocaの特徴。アカウントを友だちに追加すると、キャンペーンなどの情報が直接届きます。


スルッとKANSAI「PiTaPa(ピタパ)」

引用元:https://www.pitapa.com/

PiTaPaは、スルッとKANSAI協議会が展開するICカード。交通カードとしては、近畿地方・東海地方・北陸地方の一部・岡山県などの鉄道・バス事業者が導入しています。

Suicaなどのプリペイド式ICカードとは異なり、PiTaPaはポストペイ式。いわゆる「後払い」タイプのカードであり、どちらかと言えばクレジットカードに分類されるサービスです。一方ではチャージ機能も搭載しており、事前にチャージしておけばPiTaPaの対応エリア外で利用することもできます。

加盟店での買い物で「ショップdeポイント」が貯まるほか、各社から発行されているクレジットカード一体型のPiTaPaにも、それぞれポイント制度があります。このショップdeポイントは、500ポイント貯まると自動で運賃から50円が差し引かれるほか、他社のポイントやマイルに移行することも可能。使い勝手の良いポイント制度だといえるでしょう。


JR九州「SUGOCA(スゴカ)」

引用元:https://www.jrkyushu.co.jp/sugoca/

SUGOCAは、九州旅客鉄道(JR九州)が発行する交通系ICカード。

独自のポイントサービスとして「JRキューポ」があり、SUGOCAを使って買い物をするとポイントが貯まります。また、JR筑肥線・唐津線と福岡市地下鉄を乗り継ぐ形で利用すると、乗車区間に関係なく10ポイントが付与されます。


福岡市地下鉄「はやかけん」

引用元:https://subway.city.fukuoka.lg.jp/hayakaken/

はやかけんは、福岡市交通局(福岡市地下鉄)が発行する交通系ICカード。福岡市地下鉄を対象エリアとしたシンプルなICカードですが、ほかのサービスと同様に全国の相互利用可能エリアでも使えます。

ポイントサービスとしては、1回の乗車で60ポイントが付与される「ひと駅ポイント」が特徴。1か月に10回までという制限はありますが、普段遣いでポイントが貯まります。


株式会社パスモ「PASMO(パスモ)」

引用元:https://www.pasmo.co.jp/

PASMOは、株式会社パスモが発行する交通系ICカード。2000年代に利用されていたプリペイドカード式の乗車カードシステム「パスネット」を前身とするサービスです。

関東地方・山梨県・静岡県の一部を除く鉄道・バス事業者等で取り扱いがあり、JR系列ではありませんがSuicaと相互利用が可能。もちろん、ほかの交通系ICカードと同じように対応店舗での支払いに使うこともできます。

PASMOは提携事業者が多く、路線ごとにさまざまなポイントが貯まるのが大きな特徴。たとえば、以下のようなポイントが貯まります。

  • 東京メトロ「メトポ(クレカ利用でメトロポイントPlus)」
  • 東京都交通局「ToKoPo」
  • 東急電鉄「TOKYU POINT(乗ってタッチTOKYU POINT)」
  • 小田急電鉄「小田急おでかけポイント(ONE)」


ポイントサービスに関する市場調査


ポイント制度を導入している交通系ICカード一覧


ご紹介した10社の交通系ICカードは、すべてでポイント制度が付帯しているわけではありません。
2024年7月現在、ポイント制度を導入している交通系ICカードは下記の8種です。

  • Suica:JRE POINT
  • manaca:マナカマイレージポイント、名鉄ミューズポイント
  • ICOCA:ICOCAポイント
  • nimoca:nimocaポイント
  • PiTaPa:ショップdeポイント
  • SUGOCA:JRキューポ
  • はやかけん:ひと駅ポイント
  • PASMO:路線ごとにさまざま


「エリアまたぎはできないが、相互利用が可能!」


ここまでに挙げた交通系ICカードは複数の地域に対応しており、対応エリアであれば出張先や旅行先でも同じように使うことができます。
ただし、いわゆる「エリアまたぎ」ができない点には要注意。対応している地域同士であっても、複数のエリアをまたいで使うことはできません。
たとえば、SuicaはTOICAのエリアでも使うことができますが、Suicaエリアである小田原から、TOICAエリアの沼津までまたがって利用することはできません。エリアをまたぐ場合は、基本的にきっぷの購入が必要です。ちなみに、TOICAエリアに一度入って改札を出てしまえば、その後は同エリア内をSuicaで移動することができます。


「交通系ICカードはどれを選べばいいのか」


一口に「交通系ICカード」と言ってもこれだけたくさんの種類があるため、どれを選ぶべきか悩んだことのある人もいらっしゃるのではないでしょうか。
せっかくなら、なるべくおトクなカードを選びたくなるところですが、そこまで難しく考える必要はありません。何か理由やこだわりでもなければ、シンプルに「自分の住んでいるエリア内で発行されている交通系ICカード」を選びましょう。
やはりその地域で発行されているカードの使い勝手が一番良いですし、ポイント還元などのサービスも提供されているため、なんだかんだで最もおトクだといえます。ただし「特定の地域への出張の機会が多い」「2拠点生活をしている」というケースもあるかと思いますので、ご自身の生活スタイルに適したカードを選ぶようにしましょう。


「ポイントが貯まらないケースがある」


近年、各社が「電車移動でポイントが貯まる!」ことを大きく打ち出している、交通系ICカード。日常的に電車を利用する人にとっては無視できない乗車ポイントですが、交通系ICカードのポイントシステムは、通常のお買い物とは少々異なる場合があります。
たとえば、最もメジャーな交通系ICカードともいえるSuicaの場合、ポイントを貯めるためには、事前にJRE POINTのWEBサイトでカードを登録する必要があります。その上で、「Suicaの入金残高で在来線に乗車する」「Suicaグリーン券を購入する」などで乗車ポイントが貯まるほか、お買い物でもポイントが貯まります。
Suicaの例のように事前に専用のWebサイトやアプリで登録をする必要があったり、キャンペーンにエントリーしなければならなかったり、ただ乗車するのではなく、特定の時間に乗ることで付与されたり。各社のサービスごとに仕組みが若干異なりますので、詳しくは公式サイトをご確認ください。


まとめ

出張や旅行の機会でもなければあまり意識することはありませんが、実は全国各地にこれだけさまざまな種類の交通系ICカードがあります。

ほとんどのカードは同じ仕組みで運用されていますし、メジャーなカードは乗車券機能以外なら全国で相互利用できるため、基本的には大きな違いはありません。ただ、ポイント制度や提携先で独自色を打ち出しているカードもありますので、気になった方は詳しく調べてみると良いでしょう。

交通系ICカードといえど、いまは交通料金だけでなく、利用時にポイントが貯まるサービスも増えつつあります。今後はポイントサービスを巡る動きがますます活発化するでしょう。ポイント交換ニーズも、それにつれて高まることが予想されます。ポイント交換に関してはジー・プランでも広く取り扱っていますので、ぜひ検討してみてください。

たとえば、約150社のポイントと提携した「ポイント・コンセント」なら、自社ポイントを複数の共通ポイントや大手ポイントへ直接交換することができるので、ポイント運営の負担も大きく軽減するでしょう。キャンペーンのインセンティブや謝礼などで便利な電子ギフトサービスなら「マルチバリューコード」もおすすめです。


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けいろー
けいろー
インターネットが大好きなゆとり世代のフリーライター。大手ニュースサイトやポータルサイトでの執筆・寄稿、オウンドメディア運営、雑誌の特集、パンフレット編集等実績多数。取材・インタビュー・レビュー・コラムなどの記事を通して、幅広い意味での「コンテンツ」の魅力を発信するべく活動中。2020年以降はVTuber・VR・メタバース系の案件も多く担当。

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