
高速道路の支払いでポイントが貯まるETCマイレージとは
各分野で導入と活用が進んでいる、「ポイント」を用いたサービス。
普段の買い物やサービス利用をはじめ、ポイントが付与されるシーンは多岐にわたりますが、「自動車」に関連したポイントサービスがあることはご存知でしょうか。普段は車を運転しない人でも「ETCカード」の存在はご存知かと思います。実はこのETCの利用でもポイントが貯まるのです。
今回は、高速道路の料金支払いでポイントが貯まる「ETCマイレージ」について紹介します。
<この記事のポイント>
ポイント1 通行料金の支払額に応じてポイントが付与されるETCマイレージ
- ポイント2 メリット「登録無料、会員費不要、割引制度の対象にもなる」
- ポイント3 デメリット「有効期限があり、手軽すぎておトク感が薄い」
目次[非表示]
- 1.ETCマイレージとは?
- 2.ETCマイレージのメリット
- 3.ETCマイレージのデメリット
- 4.ETCマイレージの利用手順
- 5.まとめ
- 6.おすすめの資料はこちら
ETCマイレージとは?
「ETCマイレージ」は、ETCカードでの通行料金の支払額に応じてポイントが付与されるサービス。貯まったポイントは通行料金の支払いに利用できます。
サービスへの登録は無料。年会費もかからないため、ETCカードの利用者はとりあえず登録しておいて損はありません。
長期間にわたって利用がないと登録が取り消されてしまいますが、期間は「730日」と長め。これだけ長ければそうそう取り消されることはありませんし、「高速道路を使うのは帰省時だけ」という人でも、それなりにサービスの恩恵を得られるでしょう。
ETCマイレージのメリット
ここからは、ETCマイレージのメリットとデメリットを整理していきましょう。まずメリットですが、一言で説明すると「手軽さ」と「おトクさ」が挙げられます。
- 登録無料で年会費も不要
- 貯まったポイントを使って交通料金を安くできる
- 「平日朝夕割引」の対象になる
メリット①「登録無料・年会費不要でポイントが貯まる」
ETCマイレージの1つ目のメリットは、「手軽に使える」こと。登録に際して費用は一切かかりませんし、会員になってしてしまえば、基本的に面倒な作業などはありません。
もちろん年会費もかからず、以降は高速道路に乗った分だけ自然にポイントが貯まっていきます。損することはありませんので、高速道路を使う機会が多い人ほどその恩恵を得られるサービスだと言えるでしょう。
メリット②「ポイントを使って交通料金を安くできる」
ETCマイレージで貯めたポイントは「還元額」と交換して、交通料金の支払いに使うことができます。
走れば走るほどおトクになるサービスですが、ポイントの貯まり方と交換単位は交通事業者によってさまざま。たとえば、NEXCO系の高速道路では10円ごとに1ポイントが貯まり、1,000ポイントを500円分の還元額に交換できます(3,000ポイントだと2,500円分、5,000ポイントだと5,000円分に)。
メリット③「『平日朝夕割引』の対象になる」
高速道路の利用時に貯まるポイント以外にも、ETCマイレージに登録しておけば、高速道路の「平日朝夕割引」の対象になるのも嬉しいポイント。
割引対象となる時間と区間は限られていますが、普段から高速道路を利用する機会が多いドライバーにとってはありがたいでしょう。平日朝夕割引の詳細については、各道路事業者のサイトをご確認ください。(NEXCO東日本 / NEXCO中日本 / NEXCO西日本 / 本州四国連絡高速道路株式会社 / 宮城県道路公社)
ETCマイレージのデメリット
続いて、ETCマイレージのデメリットも見ていきましょう。手軽に利用できるのがETCマイレージのメリットではありますが、強いていえばそれゆえに「おトク感が薄い」ことが、挙げられるデメリットです。
- 有効期限がある
- 貯まったポイントは交換する必要がある
- 手軽すぎておトク感が薄い
デメリット①「有効期限がある」
ETCマイレージを利用する際の注意点としては、前述の通り「有効期限がある」こと。長いとはいえ、無期限ではないことは意識しておく必要があります。
普段から高速道路を利用していれば気にする必要はありませんが、年に1回程度しか使わないような人は要注意です。
デメリット②「ポイントの交換に手続きが必要な場合がある」
また、貯まったポイントはそのまま使えるわけではなく、インターネットや電話で交換の手続きを しなければなりません。ただ、一定のポイントが貯まったら自動で交換されるサービスもありますので、そこまで手間ではないでしょう。
デメリット③「手軽すぎておトク感が薄い」
最後に、繰り返しになりますが、「手軽すぎておトク感が薄い」のもデメリットと言えるかもしれません。というよりも、「おトク感が薄いため、サービス自体の認知度が低い」ことがネックだといえるでしょうか。
また、見方を変えれば、意識せずとも自然に貯まってしまうため、ポイントを貯める楽しみや、還元時のおトク感が薄いともいえます。「手軽さ」はメリットではありますが、場合によっては逆にデメリットにもなるといえるでしょう。
ETCマイレージの利用手順
最後に、ETCマイレージの利用手順を紹介します。ここまでの説明にもあったように、手軽に使えるのがETCマイレージの特徴のひとつ。面倒な手続きはなく、以下の手順ですぐに利用を始めることができます。
- ETCカードとETC車載器を準備する
- インターネットから利用申込を行う
- 登録完了した当日からポイントが貯まる
1.ETCカードとETC車載器を準備する
まず、「ETCカード」と「ETC車載器」の2つを用意しましょう。ETCカードはクレジットカード会社などで申し込むことができ、ETC車載器はカー用品店やカーディーラーなどで購入できます。
2.インターネットから利用申込を行う
準備ができたら、インターネットから利用申込を進めます。ETCマイレージサービスの新規登録ページにアクセスし、画面の指示に従って手続きを行いましょう。
登録の際には、以下の情報が必要です。
- 名前
- 生年月日
- 郵便番号
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
- ETCカード番号及び有効期限
- 車両番号(ナンバープレートの4桁)
- 車載器管理番号(ETC車載器の19桁)
3.登録完了した当日からポイントが貯まる
登録が完了すると、マイレージIDがメールで送信されます。この時点でサービスの利用登録が終わっているので、当日からすぐにマイレージポイントが貯まります。
まとめ
手軽に使えて高速料金を安くできる、ETCマイレージ。
余計なことを考える必要がないのはメリットですが、一方では「手軽すぎる」ことで、存在感が薄まってしまう問題もあります。
最近は楽しみながら「ポイ活」をしている人が大勢いることからもわかるように、ポイントサービスの設計においては、「ユーザーにどのように感じてもらいたいか」が重要になってくるのかもしれません。ETCマイレージの事例からは、このような示唆を得られます。
ユーザーのポイ活の楽しみのひとつに挙げられるのが、自分の希望するポイントへの交換です。あちこちで貯めたポイントを、好きなポイントに集約することができれば、貯める楽しみはさらに広がるでしょう。
とはいえ多種多様なポイントがある現在、一口に交換といってもそう簡単ではありません。そういう場合におすすめなのが、ジー・プランの提供するサービスです。
自社ポイントを複数の共通ポイントや大手ポイントへ直接交換可能な「ポイント・コンセント」や「PCT LITE」は、ポイ活ユーザーには魅力的なソリューションとなるでしょう。一時的なインセンティブや謝礼などであれば、電子ギフトサービス「マルチバリューコード」もおすすめです。
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