catch-img

teppay(テッペイ)が2026年10月20日開始|Suicaのコード決済の特徴とポイント還元を解説

東日本旅客鉄道株式会社(以下「JR東日本」)は2026年10月6日、モバイルSuicaで利用できる新しいコード決済サービス「teppay(テッペイ)」を2026年10月20日(火)に開始すると発表しました。モバイルPASMOでも、株式会社パスモとの提携により2027年春に利用開始が予定されています。

Suica・PASMOといえば改札や店舗での「タッチ決済」が定着していますが、teppayは「QR・バーコード決済(コード決済)」「残高の送受信」「オンライン決済」に対応し、これまでのSuicaの利用上限である2万円を超える支払いも可能にします。

本記事では、teppayの概要と機能、ポイントの仕組み、加盟店にとってのメリットを整理し、ポイント・決済業界にどのような影響があるのかを解説します。

<この記事のポイント>

  • ポイント1 teppayは2026年10月20日にモバイルSuicaで開始。本人確認後は最大30万円まで決済でき、Suicaの2万円上限を超える支払いに対応する
  • ポイント2 決済額に応じて「teppayポイント」が貯まり、teppayポイントはJRE POINTに交換できる
  • ポイント3 加盟店はQRコードを置くだけで導入でき、期間限定で決済手数料が最大12か月無料になる

監修者画像

目次[非表示]

  1. 1.teppay(テッペイ)とは
    1. 1.1.teppayの基本情報
    2. 1.2.交通系IC(Suica・PASMO)とteppayの違い
  2. 2.teppayの主な特徴と機能
    1. 2.1.2万円を超える支払いに対応
    2. 2.2.家族や友人との残高の送受信
    3. 2.3.オンライン決済と鉄道サービスでの利用
    4. 2.4.地域限定バリューやクーポンとの連携
  3. 3.teppayのポイントの仕組み
    1. 3.1.teppayポイントとJRE POINTの関係
    2. 3.2.ポイント設計から読み取れること
  4. 4.加盟店にとってのteppay導入メリット
    1. 4.1.初期負担を抑えた導入と手数料無料キャンペーン
    2. 4.2.モバイルSuicaユーザーへの接点
  5. 5.teppayのサービス開始記念キャンペーン
  6. 6.ポイント・コード決済業界における位置づけ
  7. 7.よくある質問(FAQ)
    1. 7.1.teppayはいつから使えますか?
    2. 7.2.teppayを使うには新しいアプリが必要ですか?
    3. 7.3.teppayで支払える上限額はいくらですか?
    4. 7.4.teppayポイントはJRE POINTに交換できますか?
    5. 7.5.店舗がteppayを導入するには何が必要ですか?
  8. 8.まとめ
  9. 9.おすすめの資料はこちら

teppay(テッペイ)とは

teppayは、JR東日本がモバイルSuicaのアプリ内で提供するコード決済サービスです。新しいアプリのインストールや会員登録は不要で、約4,500万枚以上発行されているモバイルSuicaのアプリユーザーにteppayの機能が自動的に追加されます。利用にあたっては、モバイルSuicaの改定後の利用規約とteppay会員規約への同意が必要です。

teppayの基本情報

項目

内容

サービス名

teppay(テッペイ)

提供会社

東日本旅客鉄道株式会社

開始日

2026年10月20日(火)11時以降、順次

利用できるアプリ

モバイルSuica(モバイルPASMOは2027年春開始予定)

主なチャージ方法

ビューカード、金融機関口座、現金(セブン銀行、ローソン銀行)など

主な決済の種類

コード決済、オンライン決済(teppay JCBプリカ)、モバイルSuicaへのチャージ、定期券・グリーン券・おトクなきっぷの購入

付与ポイント

teppay残高払い:支払額の0.5%分のteppayポイント/ビューカード連携払い:支払額の1%分のJRE POINT

交通系IC(Suica・PASMO)とteppayの違い

teppayとSuicaの交通系IC残高は、同じアプリ内にありながら別々に管理される点に注意が必要です。teppay残高からモバイルSuicaにチャージすることはできます。

項目

交通系IC(Suica、PASMO)

teppay

利用できる媒体

ICカード、モバイルアプリ

モバイルアプリのみ

決済方式

タッチ決済

QRコード・バーコード決済

チャージ方法

駅の券売機、コンビニ、クレジットカードによるオートチャージ等

ビューカード、金融機関口座、現金(セブン銀行、ローソン銀行)など

支払いの上限

残高上限2万円の範囲内

本人確認後は最大30万円(ビューカード連携時はクレジットカードの利用限度額まで)

利用できる店舗

交通系電子マネー加盟店(全国約235万店舗以上)

teppayマークのある店舗、Smart Code™マークのある全国170万か所以上

付与されるポイント

JRE POINT(Suica)、メトポ(PASMO)など

teppayポイント(JRE POINTに交換可能)

ユーザー同士の残高の送受信

不可

可能

※交通系電子マネーが使える店舗とteppayが使える店舗は異なります。

teppayの主な特徴と機能

2万円を超える支払いに対応

マイナンバーカードによる本人確認を行うと、teppay残高で最大30万円まで決済できます。ビューカードを紐付けた場合は、事前チャージなしでクレジットカードの利用限度額まで支払いが可能です。これにより、ホテルや百貨店、家電量販店など、これまで交通系ICでは支払いにくかった高額の買い物にも使えるようになります。

家族や友人との残高の送受信

teppayでは、ユーザー同士でバリュー(残高)を送ったり受け取ったりできます。交通費やお小づかいの受け渡しなどが想定されています。2027年春にモバイルPASMOでteppayが始まると、モバイルSuicaとモバイルPASMOの間でも残高を送受信できるようになります。

オンライン決済と鉄道サービスでの利用

アプリ内で「teppay JCBプリカ」を発行すると、teppay残高を国内のJCBブランド加盟店でのネットショッピングに利用できます。また、teppay残高でえきねっとのチケットやモバイルSuica定期券を購入することもできます。

地域限定バリューやクーポンとの連携

特定のエリアや加盟店でのみ使える「地域限定バリュー(通称:バリチケ)」や、teppayポイントの付与、クーポンの発行を通じて、地域や加盟店への送客につなげる仕組みが用意されています。自治体のプレミアム商品券やキャッシュレス還元施策との組み合わせも期待されます。

teppayのポイントの仕組み

teppayのポイントは、支払い方法によって貯まるポイントが異なります。teppay残高で支払うと「teppayポイント」、ビューカード連携払いでは「JRE POINT」が付与されます。

teppayポイントとJRE POINTの関係

teppayポイントは、teppay残高での決済額の0.5%分が付与され、JRE POINTに交換できます。ビューカード連携払いでは、支払額の1%分のJRE POINTが直接付与されます。どちらの支払い方法でも、最終的にJR東日本グループの共通ポイントであるJRE POINTの経済圏にポイントが集まりやすい設計です。なお、ポイントが付与されない利用先もあります。

ポイント設計から読み取れること

teppayのポイント設計は、「決済サービス独自のポイント」と「グループの共通ポイント」を交換でつなぐ形になっています。決済手段を増やしながらも、ポイントを一つの経済圏に集めることで、利用者の囲い込みと継続利用を狙った設計といえます。自社ポイントと他社ポイントをどう連携させるかは、ポイント施策を行う多くの企業にとっても共通の課題です。

加盟店にとってのteppay導入メリット

加盟店は、新しい決済端末を購入しなくてもteppayを導入できます。teppayは、お店に掲示したQRコードを利用者が読み取る「ユーザースキャン方式(MPM方式)」に対応しているためです。

初期負担を抑えた導入と手数料無料キャンペーン

JR東日本は、2027年3月31日(水)までにユーザースキャン方式のteppay加盟店に申し込んだ店舗を対象に、加盟店契約日から最大12か月後の月末まで決済手数料を無料にするキャンペーンを実施しています。中小規模の店舗でも試しやすい条件です。

モバイルSuicaユーザーへの接点

JR東日本は、モバイルSuicaのアプリユーザーを2031年度に7,000万枚(現在約4,500万枚)まで増やすことを目標にしています。teppayを導入すると、この大規模なユーザー基盤に向けて、teppayポイントの付与やクーポンを使った集客施策を行えるようになります。

teppayのサービス開始記念キャンペーン

teppayの開始を記念し、2026年11月4日(水)から利用者向けのポイント還元キャンペーンが順次行われます。特典には条件があるため、詳細は公式サイトで確認が必要です。

キャンペーン

期間

主な特典

みんなでteppay!20%ポイント還元

2026/11/4〜12/25

エントリーの上、500円(税込)以上のコード決済で20%分のteppayポイント(期間限定ポイント。1人最大5,000ポイント)

通学定期券はteppayがラクトク!

2026/11/4〜2027/1/29

teppay残高でのモバイルSuica通学定期券の購入、またはSuicaカードの通学定期券のモバイルSuicaへの取り込みで2,000teppayポイント(期間限定ポイント。1人1回限り)

teppay×ビックカメラSuicaカード 最大15%還元(仮)

2026年11月初旬以降

teppayにビックカメラSuicaカードを紐付け、ビックカメラで2万円以上の買い物をすると最大15%のビックポイント(実施予定)

ビューカード新規入会キャンペーン

2026/11/4〜2027/1/31(ビューカード スタンダードは2027/1/16まで)

新規入会の上、teppayへのチャージ・連携払いで10%分のJRE POINT(期間限定ポイント。上限5,000ポイント)

teppay×ビューカード 総額1億ポイント山分け

2026/11/4〜12/31

エントリーの上、チャージと連携払いの合計2万円(税込)以上で総額1億ポイント(JRE POINT)を山分け

大規模なポイント還元で新しい決済手段の利用を広げる手法は、新規サービスの立ち上げでよく見られます。ポイントが「利用のきっかけづくり」として重視されていることがわかる事例です。

ポイント・コード決済業界における位置づけ

teppayの最大の強みは、Suica・PASMOが持つ大規模なユーザー基盤です。毎日使う交通系アプリにコード決済を組み込むことで、新しい利用者を獲得するコストを抑えながら、利用シーンを広げられます。

JR東日本の2025年11月のプレスリリースによると、一都三県におけるSuica・PASMOの所有率は84.3%に上り、所有者の8割以上がSuica・PASMOブランドに馴染みや安心感、信頼感を抱いていると報告されています(一都三県の15〜69歳1,500人を対象としたインターネット調査)。これまでコード決済に抵抗があった層を取り込める可能性があるといえます。

出典:Suica・PASMOのコード決済サービス「teppay」を2026年秋より提供開始

JR東日本は2028年度に「Suicaアプリ(仮称)」を提供する予定で、teppayはその世界観の一部を先取りして体験できるサービスとされています。Suicaを「移動と少額決済のデバイス」から「生活のデバイス」へ広げる取り組みとして、今後もサービスの拡大が見込まれます。

よくある質問(FAQ)

teppayはいつから使えますか?

モバイルSuicaでは2026年10月20日(火)11時以降、順次利用できます。モバイルPASMOでは2027年春に開始予定です。

teppayを使うには新しいアプリが必要ですか?

不要です。モバイルSuicaのアプリにteppayの機能が自動的に追加されます。利用には、改定後の利用規約とteppay会員規約への同意が必要です。

teppayで支払える上限額はいくらですか?

マイナンバーカードで本人確認を行うと、teppay残高で最大30万円まで支払えます。ビューカードを紐付けた場合は、クレジットカードの利用限度額まで利用できます。

teppayポイントはJRE POINTに交換できますか?

はい、teppayポイントはJRE POINTに交換できます。teppay残高払いでは支払額の0.5%分のteppayポイントが、ビューカード連携払いでは支払額の1%分のJRE POINTが付与されます。

店舗がteppayを導入するには何が必要ですか?

店舗にQRコードを掲示する「ユーザースキャン方式」なら、新しい決済端末は不要です。2027年3月31日までに申し込むと、決済手数料が最大12か月無料になるキャンペーンが実施されています。

まとめ

2026年10月20日に開始するteppayは、Suicaの2万円上限を超える決済、残高の送受信、オンライン決済に対応した、モバイルSuicaの新しいコード決済サービスです。交通系アプリに支払い手段をまとめられるため、利用者の手間を減らしつつ、キャッシュレス決済のさらなる普及が期待されます。

また、teppayポイントをJRE POINTに交換できる設計や、開始直後の大規模なポイント還元キャンペーンからは、決済サービスとポイントが一体となって利用者を囲い込む流れがより強まっていることがわかります。

コード決済をはじめとするキャッシュレス決済が広がるなか、決済手段と結びついた大手・共通ポイントの存在感も増しています。自社独自のポイントを運用する企業にとって、他社ポイントとの交換手段を持つことは、ポイントの魅力を高めるうえで重要な選択肢です。一方で、ポイント交換の仕組みを自社で一から構築するには、大きなコストと時間がかかります。

ジー・プランでは、自社ポイントと他社ポイントの間で「交換・流入・付与」ができるポイント交換プラットフォーム「ポイント・コンセント」を提供しています。約150銘柄に対応し、大手共通ポイントだけでなく地域に根ざしたポイントへの新規接続も可能です。ポイントサービスの導入や拡充をお考えの場合は、ぜひご相談ください。

お問い合わせ

おすすめの資料はこちら

ポイント交換ソリューション紹介資料はこちら

関連記事


中野友希
中野友希
大学院で租税法を専攻し法学修士を取得。税理士補助・社労士補助、衛生管理者などを経て、フリーライターに。ビジネス、ガジェット、ヘルスケア、ペットなどのWEBメディアを中心に『読むサプリ』をモットーに執筆中。

ポイントマーケティングでお悩みの企業様
私たちジー・プランにご相談ください!

お役立ち資料は
こちらから
ご不明な点はお気軽に
お問い合わせください
ポイントサービスに関する市場調査資料をプレゼント