
【独自調査データ】約4割がポイント貯めるのをやめた経験あり!顧客が求める「お得感」とは?データで解き明かすポイントの使い道と離脱要因を解説
ジー・プランでは、定期的に「ポイントサービスに関する市場調査」を実施しています。およそ年に一度公開している調査結果は、ポイントサービス施策者をはじめ、多くのみなさまに参考にしていただいております。
このたび、ご好評いただいている定期調査とは別に、みなさまに興味を持っていただけそうなテーマに絞って、オリジナル調査を実施いたしました。その調査結果を、4回に渡ってご報告します。第1回となる今回は、ポイントの使い道や魅力にまつわる設問を中心に、調査結果をまとめました。
詳細な調査結果は、下記より無料でダウンロードいただけます。
<この記事のポイント>
ポイント1 「ポイントだけで買えた時」や「お得に買えた時」にポイントによる「お得さ」を実感
- ポイント2 何らかの理由で「ポイントをやめた」経験のある人が約4割
- ポイント3 「ポイント運用・投資」については経験者と無関心層が拮抗
目次[非表示]
ポイントを使う時には、「ポイントだけで買えた時」が最もお得と実感

ポイントを使う時に『得した感』があるのは、「ポイントだけで買えた時」(76.8%)が最も高く、ポイントの利用によって金銭的な支払いを完全に回避できる体験が強い満足感につながっていることが分かります。次いで「通常よりお得に使えた時」(42.9%)、「欲しい商品を割引で買えた時」(41.9%)がほぼ同程度に並びました。一方、「特典に交換できた時」は26.8%に留まり、物品交換よりも「直接的な割引・購入」の方が得を実感しやすい傾向が見られます。
「損したくない」という気持ちで貯めるのは、ネットショッピングと日常消費が中心

「損したくない」気持ちでポイントを意識して貯めている場面については、「ネットショッピング」(41.4%)と「コンビニやスーパー」(38.0%)が上位を占め、日常的な買い物やオンライン購入でポイントを意識する人が多いことが分かります。次いで「家電など大きな買い物」(28.5%)が続き、高額支出時にもポイントを意識する傾向が見られました。「特になし」と答えた人が24.7%と全体の約4分の1を占めており、強く損得を意識することがないほど、ポイントを貯めることが日常化している様子が感じられます。
約4割が「ポイントを貯めるのをやめた経験あり」

ポイントに魅力を感じなくなり貯めなくなった経験は、 「たまにある」(36.2%)が最も多く、これに「よくある」(7.4%)を加えると、約4割の方が“貯めるのをやめたポイントがある”と回答しています。一方で「ほとんどない」(32.0%)と「全くない」(24.4%)で半数を超えており、やめた経験がある人とない人が拮抗する結果となりました。
ポイント還元率の低さが最大の離脱要因

ポイントを貯めなくなった理由は、「還元率が悪く、思ったより貯まらなかった」(44.0%)が最も多く、次いで「そのサービスを使用する機会が少なく、思ったより貯まらなかった」(30.3%)が続きました。つまり、「期待したほど貯まらない」ことが最大の理由となっています。また「有効期限が短く失効してしまう」(24.5%)、「使い道が限定的」(22.1%)など、制度面の不満も大きな要因です。一方で「特に理由はない」と回答した人も19.8%存在しており、積極的な不満ではなく自然に利用しなくなった層も一定数いることが分かります。
共通ポイントへの交換は約半数がすでに利用、未利用者も高い関心

共通ポイントへの交換サービスの利用状況は、「すでに利用している」が48.5%と最も多く、約半数が共通ポイントへの交換をすでに活用していることが分かります。一方で「まだ利用したことはないが、ぜひ使ってみたい」(13.3%)と「機会があれば使ってみたい」(21.2%)を合わせるとサービス拡大の余地が大きいことがうかがえます。対して「あまり利用したいと思わない」は17.0%と少数派にとどまりました。
共通ポイントに交換するのは、使い道の多さが最大の理由

ポイント交換サービスの利用理由は、「交換先のポイントの方が使い道が多いから」(58.6%)が最も多く、交換後の利便性の高さが最大の理由となっています。次いで「普段よく利用するサービスで使えるポイントだから」(46.5%)、「複数のポイントを1つにまとめられて便利だから」(24.9%)が続きました。そのほか「少額のポイントでも有効活用できそうだから」(20.1%)、「ポイント活用の幅が広がるから」(19.8%)も2割前後を占め、利便性や活用範囲の拡大が利用意欲を高める要因であることが分かります。
ポイント交換時には手数料・レートが最重要

ポイント交換をする際に重視することについては、「交換手数料がかからないこと」(54.1%)が最も多く、次いで「交換レートが良いこと」(52.0%)が続きました。コスト面(手数料・レート)が最重要視されていることが明らかです。そのほか「交換できるポイントの種類が多いこと」(47.0%)、「交換にかかる手間や時間が少ないこと」(34.2%)、「リアルタイムで交換が完了すること」(29.7%)も3〜4割前後を占め、利便性も重要視されていることが分かります。
ポイント運用・投資サービスは利用経験者と無関心層が拮抗

ポイント運用・ポイント投資の利用状況については、「すでに利用している」(29.9%)が最も多く、約3割がすでにポイント運用・投資を体験済みであることがわかりました。一方で「まだ利用したことはないが、利用したいと思わない」(30.1%)も同程度存在し、二分している状況です。そのほか「興味がある」(17.1%)や「ぜひ使ってみたい」(5.5%)を合わせると約2割強が潜在的な関心層にあたり、「そもそも知らなかった」(17.4%)も一定数存在しています。利用経験者と関心のない層が拮抗しつつ、潜在関心層と認知不足層が同程度の状況といえます。
ポイント運用・投資サービスの魅力は「増える可能性」と「投資体験」

ポイント運用・投資サービスの魅力は、「ポイントが増える可能性がある」(35.6%)が最も多く、リターンを得られる期待感が最大の魅力となっています。次いで「お金を使わずに投資の体験ができる」(31.6%)が高く、学習や体験的な側面も支持されていることが分かります。一方で「特になし」(33.0%)が約3割で、現状では魅力を感じない層もある程度占めているのが特徴です。
まとめ
今回は、調査の中からポイントの使い道や魅力といった点に焦点を絞って結果をまとめ、ご紹介しました。
ポイントサービスの利用実態を見ると、最も「お得を実感」するのは「ポイントだけで支払いを完結できた時」であるなどといった結果から、金銭的にしっかりメリットを得られるかどうか、という点が満足度を左右しているといえるでしょう。貯める場面ではネットショッピングや日常の買い物が中心で、「損したくない」という意識が根底にあることが見えてきます。
一方で、還元率の低さなどにより約4割が「貯めるのをやめた経験」を持つなど、ポイントになんらかの不満を持つユーザーがいる結果も見えてきました。また、近年注目を集める「ポイント運用・投資」は、利用者と無関心層が拮抗し、ポイント以外においての「運用・投資」への興味関心と近い状態になっているといえるかもしれません。
今回の調査では、さまざまな観点からポイントへの考え方をユーザーに聞いており、このほか、「ポイントによる行動変容やエンゲージメント向上について」「ポイントのデータ活用について」といった内容でも記事にまとめています。
横断してご覧いただくことで新たに見えてくるものもあると考えられますので、ぜひこの機会にほかの記事もご覧ください。
ポイントサービスを運用するにあたっては、「貯めやすさ」と「使いやすさ」を両立させ、顧客満足度を高めるための戦略が必要です。しかし、そのための施策として代表的なものである多様な交換先の提供には、莫大なコストと時間がかかります。そこでご提案するのが、ジー・プランのポイント交換ソリューションです。たとえば「ポイント・コンセント」「PCT LITE」なら、自社ポイントから大手・共通ポイントへの交換を、短期間に、低コストで実現することができます。ポイント利用のその先にある「ポイント交換」を実現する施策を検討してみるのはいかがでしょうか。
今回記事でご紹介した調査結果は、資料をダウンロードしてご覧いただくことも可能です。無料でダウンロードできますので、この機会にぜひアクセスしてください。
冒頭でもご案内した、年1回の定期調査に感しまして、2025年版は調査結果を2回に分けて公開しました。下記よりご覧いただけます。
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