
ドコモとAmazonが協業!背景や両者のメリットを解説
2024年4月、ドコモとAmazonが協業を発表。Amazonがdポイント加盟店となり、ショッピングでdポイントを貯められるようになりました。これまでも支払い方法としての「d払い」を通じてdポイントを貯めることはできましたが、dポイントへの対応により、ほかの決済方法との組み合わせが可能になりました。
Amazonでは、2007年から日本独自の施策として自社ポイントサービスを導入していましたが、共通ポイントとの提携は進めてきませんでした。「パートナーポイントプログラム」として、JCBブランドのOki Dokiポイントや、リクルートポイントを支払いに使うことはできましたが、ショッピングに対してポイントが貯まるという形は今回のdポイントが初めてです。
この協業にはどのような背景があるのか気になっている人も多いでしょう。本記事では、ドコモとAmazonの協業の内容やその背景について解説していきます。
<この記事のポイント>
ポイント1 Amazonで5,000円以上の注文をするとdポイントが貯まる
- ポイント2 ドコモユーザーはさらにdポイントが貯まる
- ポイント3 ドコモもAmazonもお互いの弱点克服につなげられる
目次[非表示]
- 1.ドコモとAmazonの協業の内容
- 2.ドコモとAmazonが協業に至った背景
- 3.ドコモとAmazon双方にとってのメリット
- 3.1.ドコモ側のメリット
- 3.2.Amazon側のメリット
- 4.まとめ
- 5.おすすめの資料はこちら
ドコモとAmazonの協業の内容
ドコモとAmazonの協業の内容は、主に次のようなものです。
Amazonでdポイントの利用が可能に
Amazonで買い物をする際に、dポイントが貯まり、またdポイントを支払時に使えるようになりました。ポイント付与の対象となるのは、1回で5,000円(税込)以上の注文をした場合です。注文金額(税込)の1%分のdポイントが付与されます。
Amazonでdポイントを貯めたい場合には、あらかじめ有効なdアカウントと有効なクレジットカードを登録しておく必要があります。クレジットカードの種類には特に制限はありません。
支払い時も同様で、dアカウントとクレジットカードの両方が登録されていると、お支払い方法を選択する画面で「dポイント」が表示されます。
ただし、ギフトカードや定期おトク便、デジタルコンテンツなど一部の商品にはdポイントは使用できません。
ドコモ回線を契約していればさらにお得
ドコモ回線(eximo/ahamo/spモード)を契約中のユーザーが月間プランでAmazonプライムを利用する際に、毎月120ポイントのdポイントが付与されます。
また、ドコモ回線を契約中のユーザーはAmazonで買い物をするときに付与されるdポイントが1%上乗せされ、支払い方法で「d払い」を選択するともう0.5%上乗せされます。60歳以上ならさらに1%上乗せされ、最大で3.5%還元です。Amazonでの買い物に対して、ドコモ回線を契約しているユーザーがさらにお得にポイントを貯められる仕様です。
ドコモとAmazonが協業に至った背景
今回の協業はドコモとAmazonの双方が、サービスの付加価値を高めることを目的としていると考えられます。Amazonでの買い物にあたり支払い方法の選択肢が増え、dポイントも貯められるようになったことで、Amazonとdポイント・d払い双方のユーザーにとって利便性が向上しました。
また、ドコモは2012年にAmazonの電子書籍端末「Kindle」に回線を提供しています。2017年には電話料金合算払い「ドコモ払い」が、2018年には「d払い」がAmazonの決済方法として導入されました。企業としての提携はポイント以外のところですでに数年来続いており、このような関係性から、協業しやすかったことがうかがえます。
Amazonで他社ポイントを付与する取り組みは今回が初めてで、これまでは行われていませんでした。既にPayPayでの支払いに対応しており、PayPayでの支払いに対してはPayPayポイントが付きますが、実店舗などでのPayPay決済で付くポイントや、クレジットカード支払い時に付与されるポイントと同様のものです。
ドコモとAmazon双方にとってのメリット
今回の協業でドコモとAmazonそれぞれにとって次のようなメリットがあると考えられます。
ドコモ側のメリット
ドコモ回線を契約していれば、Amazonでの買い物でお得にdポイントが貯まるようになったことでドコモ側にとってはユーザー数の増加が期待できます。現在ではMNPで手軽に通信業者を乗り換えられる環境ですが、既存ユーザーの流出防止にもつながるでしょう。
また、ドコモ経済圏という視点で見ると「dショッピング」という通販サイトがあり、今回のAmazonとの提携で経済圏の拡大を狙えるのもメリットです。
Amazon側のメリット
Amazonは、これまでショッピングに対して共通ポイントの導入をしてきませんでした。今回のドコモとの提携で、ポイントを重視するユーザー層を取り込みやすくなるでしょう。
また、dポイントが貯まるのは5,000円以上という条件があることで、購入単価の増加が期待できることもメリットです。
まとめ
ドコモとAmazonは以前から協力関係にあり、お互いのサービスの付加価値を高めるため、今回の協業に至ったと考えられます。ドコモは経済圏の規模拡大が見込まれ、Amazonは今後、ポイント戦略で貯めたり使ったりできるポイントの種類が増えることは、ポイントを積極的に利用するユーザーが増えている昨今において、顧客満足度を上げるだけでなくユーザー層を拡大する上で有利に働きます。
ユーザー層が伸び悩んでいる商品やサービスは、ポイント戦略が鍵になっているかもしれません。ECサイトはもちろん、実店舗でもドラッグストアチェーンなどでは複数のポイントサービスに対応する「マルチポイント」サービスが多く見受けられます。ポイントを持っていなかったり、持っていても規模の大きくない自社ポイントのみだったりすると、顧客が商品やサービスを選ぶ際の決め手にはなりづらいでしょう。
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