
セミナーレポート|お客さまが参加したくなるキャンペーンのコツとは?抑えるべき2つのワード「デジタル化」と「電子ギフト」について考える
2023年2月10日、ジー・プラン株式会社は株式会社ディー・エム広告社と共同で「電子ギフトを活用したデジタルプロモーション成功のコツ大公開」と題するオンラインセミナーを開催しました。
イベントは二部構成。第一部ではDohboを提供するディー・エム広告社が「今話題のキャンペーンスキームの極意」とのタイトルで販促キャンペーンのトレンドや実例をもとにしたキャンペーン設計について、第二部ではGポイントギフトを提供するジー・プラン株式会社が「デジタルキャンペーンにおけるお客さまによろこばれる景品とは」というタイトルのもと、景品という観点から効果的な設計について解説しました。
この記事では、セミナーの内容を抜粋にてご紹介します。
※2023年2月時点
<企業プロフィール>
株式会社ディー・エム広告社
セールスプロモーション、ビジネス・プロセス・アウトソーシング、グローバルアテンダント事業を展開。物流からデジタルまでの幅広いリソースを活かし、販促の企画立案から景品の配送までワンストップで対応する。2024年に創業50周年を迎える。
ジー・プラン株式会社
2001年創業。コンシューマー向けには、さまざまなポイントや電子ギフト券と交換可能な「Gポイント」サービスを、法人向けにはポイントソリューション、ポイントマーケティングの切り口で課題解決のサポートをおこなうポイント業界の草分け的存在。
目次[非表示]
第一部「今話題のキャンペーンスキームの極意」
以前であれば、スーパーなどのサッカー台付近に吊り下げられた応募ハガキに、集めたシールを貼り付けて応募するといったキャンペーンが盛んに行われていましたが、最近ではその数が減ってきています。
企業キャンペーンは、どのような形にシフトしているのでしょうか。それは企業や顧客にとってどのようなメリットがあるのでしょうか。
ディー・エム広告社 営業部 髙橋(たかはし)氏が解説してくれました。
キャンペーン景品はモノからデジタルへ
今回は、次の3つのセクションでお話をしていきたいと考えています。
- 昨今の販促キャンペーンのトレンド
- 他社事例の紹介
- キャンペーンシステムの紹介
まずは、「昨今の販促キャンペーンのトレンド」からお話します。
弊社では20年以上にわたりキャンペーン事務局を運営してきました。その中で、以前は企業とユーザーのエンゲージメントを高めるオリジナルグッズが景品として主流だったものが、景気後退に伴い、ユーザーのニーズにダイレクトに刺さる商品券へと変わっていきました。
当選すれば、商品券は現金同様に使えます。そのため、応募率アップにつながりやすい景品として人気がありました。
昨今では、電子決済の普及など、ユーザーの決済手段の多様化に伴い、デジタルギフトをインセンティブとするキャンペーンが主流となっています。
一口に「デジタルギフト」といっても、「決済利用タイプ」と「ポイント交換タイプ」に分類できます。前者はAmazonギフトや楽天ポイントなど、買い物に利用できるものですね。後者はユーザーが普段利用している決済方法やECサービスのポイントに交換できるもので、利用先が限定されないため、より幅広いユーザーにアプローチできるタイプだといえます。また、カタログギフトのデジタル版であるデジタルカタログというジャンルもデジタルギフトに含まれています。
実は、デジタル化したのは景品だけではありません。応募から景品配布までがデジタル化し、最初から最後までWeb上で完結させられるシームレスなキャンペーンがトレンドとなっています。というのも、以前であれば応募はWebで、受け取りは店頭や配送で、といったデジタルとアナログの混在型が主流でしたが、デジタルギフトが景品になっていることもあり、画面上で景品を受け取れるという形へと変化してきています。
また、その場で当落の確認ができる「くじ抽選型」スキームも見かけることが増えました。
OCR技術の発達により、対象製品の購買有無が撮影したレシートだけで自動判定できるようになった、ということが影響しています。その場で当落がわかるため、再チャレンジしたいと思わせることができ、応募数アップが見込める、という形になっています。
このようなシームレスなキャンペーンのスキームは、食品、飲料、小売など幅広い業種・業態の企業様で実施されています。弊社でも、実績が増えている傾向にあります。
デジタルギフトを使った“シームレスなキャンペーン”実施事例
その実績の1つについてお話しします。大手石油元売り企業様の事例です。
どのようなものかというと、対象のガソリンスタンドで2,000円以上の給油をしていただいたうえで、併設のコンビニエンスストアでお買い物していただくことで、もれなくデジタルギフト100ポイントをプレゼントするというキャンペーンです。さらにダブルチャンスで抽選により高額なデジタルポイントが当選するというスキームをプラスしました。
実は、過去のキャンペーンでは、条件を達成したかどうかを店舗スタッフがレシートチェックするという形で判断し、引換券を配布するという形を取っていました。これにより、キャンペーン中にスタッフにかかる負荷が相当なものとなってしまっていました。
また、引換券が特定景品となっていたため、ターゲットユーザーが限定されてしまい、幅広いユーザーに刺さらないという課題もありました。
そこで今夏ご要望いただいたのが
- キャンペーン実施によるオペレーションへの負荷を軽減すること
- ユーザー属性を問わない景品の選定をすること
という2点になります。
これらを踏まえ、弊社から提案したのが次の解決策となります。
- 応募方法と景品を全てデジタル化すること
- 景品をデジタルギフトであるGポイントギフトにすること
応募からレシートチェック、景品配布までデジタル化することにより、キャンペーン期間中でもスタッフの稼働や負担を減らすことができます。
またGポイントであれば、ユーザーが普段利用しているポイントに交換可能なのでより広範囲のユーザーから関心を寄せてもらうことができます。
その結果、過去のキャンペーンと比べてスタッフの満足度は110%、ギフト交換率も115%アップするというポジティブな数値の変化を確認することができました。
景品をGポイントギフトに切り替えることで、景品周りのコスト削減も実現できました。というのも、過去のキャンペーンでは想定していた応募数と実際の応募数に差が生じていたため、景品が余ってしまい、それだけ無駄なコストがかかってしまっていたのです。
しかし、デジタルギフトを使ったキャンペーンでは、API連携で在庫を持つことなく、ポイント発行分だけの費用で済みます。これによりコストの最適化が図れ、浮いたコストを別の施策に回すこともでき、無駄なく効率的な施策実行が可能になってきます。
デジタルギフト活用のキャンペーンにありがちな課題に対処する
ここまででキャンペーンの景品にデジタルギフトを使うことのメリットについてご理解いただけたかと思いますが、課題もあります。
まずは、キャンペーンサイトの制作コストがかかること。サイト制作のための時間がかかることから準備期間を潤沢に設けないといけないこと、最後にキャンペーンシステム開発の専門知識が必要であるということです。
「デジタルギフトを使ったキャンペーンなら、うちでもすぐにできそうなのに、できないのか……」とあきらめる必要はありません。
弊社が展開している応募フォーム制作サービス「Dohbo」(ドーボ)であれば、低コスト、短納期でキャンペーンの実施が可能となっているからです。また、完成されたキャンペーンサイトをご提供しますので、クライアントさま側にキャンペーンの知識やノウハウは必要ありません。
では、どのようなキャンペーンを実施できるでしょうか。
たとえば、商品を購入し、応募フォームに必要事項を入力することで、その場でギフトをもらえる、というスキームを組むことができます。デジタルギフトのAPI連携も機能化しているので、景品代の最適化も行なえます。
また、LINEとの連携にも対応しているので、LINEを挟んだキャンペーンをおこなうことも可能です。
Dohboには、抽選機能、認証機能、デジタルギフト発行、フォーム制作、LP設置、ローコードツール連携といった機能がそろっており、オープンキャンペーン、Webアンケートなどさまざまなシーンで活用していただけます。
事前の準備、キャンペーン期間中の問い合わせ対応、景品発送までキャンペーンに必要な工程すべてをサポートしており、ワンストップで対応可能。「デジタルキャンペーンを検討していた」「今すぐおこなうわけではないけれど詳しい話を聞きたい」といったご要望がありましたら、ぜひともお気軽にご相談いただければと思います。
ご清聴くださりありがとうございました。
【Dohboに関するお問い合わせはこちら】
WEB応募サイト作成サービス Dohbo|ディー・エム広告社|株式会社ディー・エム広告社 (exc-dmk.co.jp)
第二部「デジタルキャンペーンにおけるお客さまによろこばれる景品とは」
第一部では、応募から景品配布までのキャンペーンにおける全工程をデジタルで実施できる「デジタルキャンペーン」が、昨今のキャンペーン界隈のトレンドだということを知ることができました。
では、よろこばれる≒応募率の高い景品にはどのようなものがあるのでしょうか。また、その景品を活用するうえでどのようなコツがあるのでしょうか。
ジー・プラン Gポイントビジネス部 ユニットリーダー 西田 氏が解説してくれました。
キャンペーンのデジタルシフトがお客様によろこばれるカギ
私自身、キャンペーンや景品に約20年間携わってきました。その経験をもとに、第二部ではお客さま目線でよろこばれる景品について、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
ところで、皆さんの会社ではお客さまがよろこぶ景品を選べているでしょうか。多分、試行錯誤しながら悩んでいるのではないかと思います。調査によれば、政府、行政がDXを主導していることもあり、電子ギフト市場が拡大傾向にあります。皆さんも、ここ5年、10年ほどで日常生活にデジタル化が浸透したという実感をお持ちかもしれません。
ジー・プラン入社当時は、店頭などリアルでのポイントを絡めた施策の相談をいただくことが多かったのですが、最近ではデジタルを中心に電子ギフトを活用したいという相談が増えており、今後も増えていくだろうというふうに感じています。
では、電子ギフトとは一体何でしょうか。
これは、法人様からお客さまへ、URLやデジタルコードの形で簡単に送れ、お客さまがご自分で自由に選んで使えるギフトサービスのことを指します。たとえば、LINEを使ったプロモーションでもらったLINEポイント。これが電子ギフトというわけです。
デジタル化が進んでいるという話をしましたが、お客さま調査でも、約90%がオンライン経由で参加されているという結果が出ています。知るきっかけもオンライン化しています。店頭やチラシではなく、Webサイト経由が6割以上となっています。以上のことから、告知、参加いずれもデジタル対応がキャンペーン設計に欠かせないということがわかります。
一番人気の高かったのは共通ポイント、ついでキャッシュバック、ギフトカードとなりました。共通ポイントというのは、dポイントやTポイント(4月22日より「青と黄色のVポイント」)のような汎用性の高い使い道のあるポイントのこと。このことから、応募方法や告知方法だけでなく、お客さまが期待されている、つまりよろこばれる景品でもデジタルシフトが進んでいるということが明らかになりました。
景品を考えるうえで重要なのは、キャンペーン設計時に見られる「よくある悩み」が何であるのかということです。
代表的なもののひとつが「ターゲットが幅広い景品をひとつに絞るのが難しい」ということです。キャンペーン施策では、ターゲットを広く設定することもあれば、絞ることもあります。いずれにしても、どのような景品を選ぶかが課題に挙がります。
次いで、有形のものを景品にしようとする場合、法人側のコストがかさむといった課題があります。準備調整の時間、管理、配送のコストが挙げられます。オリジナルグッズでは、お客さまとのエンゲージメントを高められますが、お客さま側からすると、受け取りが面倒である、モノの用途が限られるといったデメリットを感じられるかもしれません。
これらの悩みを解決するのも電子ギフトです。では実際にどのようなメリットがあるでしょうか。お客さま、法人それぞれの視点で考えます。
手軽で便利──お客さま側のメリット
一言で言えば、手軽さと便利さを併せ持っているということになります。昨今ではSNSを絡め、当落線の結果がすぐにわかる、ショートメッセージですぐに景品をもらえるといったキャンペーンへの人気が高まっています。
また、電子ギフトは交換先の数やバリエーションが豊富といったメリットがあります。共通ポイント、キャッシュレスサービス、飲食店で使えるクーポンといった形をとることができるからです。
顧客満足度アップと業務効率アップ──法人側のメリット
では、法人側にはどのようなメリットがあるでしょうか。それは、顧客満足度アップと業務効率アップです。
電子ギフトには交換先がたくさんあり、これひとつあればお客さまの幅広いニーズを満たせます。デジタルなので、手軽に導入できコストは削減。利用状況が可視化されるため、効果検証につながり、PDCAを回してキャンペーンの成果、精度を高める効果が期待できます。
景品とする電子ギフトの金額設定はどうすればいいか
電子ギフトを景品として活用することのメリットについて説明してきましたが、次に考えたいのは「金額設定をどうするか」ということです。これは、キャンペーンの成否を分ける重要なファクターになるからです。自分がキャンペーンに応募する側になったときのことをイメージしてみてください。応募条件のハードルがさほど高くなく、かつもらえる景品が1万円のような高額であれば、応募しようかなと思うことでしょう。
逆に、指定商品の購入が応募条件で、もらえる景品が数十円では、わざわざキャンペーンに参加しようと思わないでしょう。このような施策を打ったところで、残念な結果になると考えられます。
つまり、参加アクションの難易度に合わせた金額設計が、キャンペーンの成否にかかわるというわけです。その点、電子ギフトであれば金額設定を1円単位から行えるので設計の自由度が高まります。
では、電子ギフトの金額設定に指標はあるのでしょうか。ジー・プランのGポイントギフトでは、利用状況を可視化しており、どの金額から利用率が高まるのかといった検証もおこななっています。詳細を知りたいと思われましたら、ぜひともお問い合わせいただけますと幸いです。
よろこばれるデジタルキャンペーンの景品は「電子ギフト」
ここまで「デジタルキャンペーンにおけるお客さまによろこばれる景品とは」というテーマでお話してきましたが、その答えは「電子ギフト」であり、キャンペーン景品の活用にオススメです。
なぜなら、使い道が豊富でお客さまの幅広いニーズを満たし、便利だからです。また法人にとっては業務効率アップ、コスト削減が期待できます。
便利な電子ギフトですが、景品として活用する際には金額設計が重要である点についてもご理解いただけたかと思います。とはいえ、発行、発注をライトにおこななえますので、ABtestのような形で効果検証を行い、キャンペーンを重ねながら最適解を探っていくという手法も取れるかと思います。
弊社の扱う電子ギフトGポイントギフトは、20年以上ポイントサービスを運営してきたジー・プランの顔のようなサービスとなっています。
Gポイントは、電子マネー、共通ポイント、航空マイル、現金など100種類以上の交換先で利用できます。ポイ活ブームもあり、“お得”や“便利”に敏感な層を中心に530万人のお客さまにご利用いただいています。
そして、Gポイントギフトは、このGポイントを電子化したギフトサービスとなっています。第一部でご紹介いただいた石油元売企業さまのほか、大手自動車メーカーさま、通信回線企業さまなど幅広い業種企業のキャンペーンでお使いいただいています。
「どのようなポイントに交換できるのか」といったお客さま側の不安に対しては、関連の人気ロゴを使って展開することで、解消することもできます。どのようなサービスが人気なのか、オススメなのかについてはご案内できますので、お気軽にご相談くださいませ。
最後に、お知らせをさせてください。
弊社Gポイントギフトとディー・エム広告社のDohboが2023年2月に連携機能を開始しました。これにより、キャンペーンを垂直立ち上げできるようになりました。キャンペーンの全体設計をディー・エム広告社へ、電子ギフトについては弊社へご相談いただければ、魅力的なキャンペーンを実現できるかと思います。
ご清聴くださりありがとうございました。