鉄道グループ初のネット銀行「京王NEOBANK」の3つの特徴
2023年9月より、京王グループが鉄道グループとして初めてネット銀行サービスの提供を開始しました。
サービスの名前は、京王NEOBANK。京王パスポートカード会員を対象にした、住信SBIネット銀行と京王パスポートクラブが共同で展開するサービスです。
京王NEOBANKでは、銀行商品の利用に応じて京王ポイントが貯まるほか、京王グループのお店や京王沿線の約750店舗でのポイント利用も可能。また、スマートフォンアプリを使えば、キャッシュカード不要でATMを利用できたり、スマホでタッチ決済ができたりします。
銀行利用でポイントが貯まるタイプのサービスはほかにもありますが、京王NEOBANKならではの特徴や魅力はあるのでしょうか。今回はこの京王NEOBANKについて紹介します。
<この記事のポイント>
ポイント1 京王グループや京王沿線の店舗で使える京王ポイントが貯まる
- ポイント2 スマホアプリを使って、キャッシュカード不要でATMが利用できる
- ポイント3 スマホデビットのタッチ決済にも対応しており、普段遣いにもぴったり
目次[非表示]
京王NEOBANKの3つの特徴
公式サイトではいくつかのメリットが挙げられている京王NEOBANKですが、その特徴を整理すると、以下の3点にまとめられます。
- 京王ポイントが貯まる
キャッシュカード不要でATMが利用できる
- スマホでタッチ決済ができる
1. 京王ポイントが貯まる
京王NEOBANKでは、預金や住宅ローン、給与・年金の受け取りなど、銀行商品の利用に応じて京王ポイントが貯まります。
前提として、京王ポイントは、京王パスポートカード会員になると貯めることができます。京王パスポートカードはクレジットカード機能が付帯したタイプと、ポイント専用カードがあり、京王NEOBANKはどちらでも利用可能です。
具体的には、以下のようなサービス利用をすると京王ポイントが貯まります。
- 円預金:月末の残高に応じて、3~100ポイント/月
- 外貨預金:月末の残高に応じて、10~300ポイント/月
- 口座振替:口座振替の利用で、5ポイント/件
- 給与・年金受取:月間1件以上利用すると、30ポイント/月
- 京王NEOBANKデビット:月間利用総額の0.5%
- 住宅ローン:借入金額に応じて、10,000~120,000ポイント
さらに、公共料金の口座振替でもポイントが貯まったり、指定する不動産会社で申し込んだ住宅ローンを契約すると、上記の住宅ローンポイントに加えて10,000ポイントがプレゼントされたりと、ポイントを貯められる場面もさまざま。
貯まった京王ポイントは1ポイント=1円として、京王グループの店舗や京王沿線の約750もの店舗で使うことができます。
2. キャッシュカード不要でATMが利用できる
キャッシュカードの代わりにスマートフォンアプリを使ってATMを利用できるのも、京王NEOBANKの特徴の1つ。
この「アプリでATM」を利用すれば、全国のセブン銀行やローソン銀行ATMで、現金の預け入れ、引き出し、カードローンの借入・返済ができます。利用方法は以下の通り。
- アプリ「京王NEOBANK」を起動し、「アプリでATM」をタップ
- 利用したいサービスを選択し、必要な情報を入力
- ATMの画面に表示されたQRコードをスマートフォンで読み取る
- ATMの画面に従って操作を進める
「アプリでATM」を使ったATM利用は、月5回まで手数料が無料。それ以上使うと、1回につき110円(税込)の手数料が発生します。
3. スマホでタッチ決済ができる
口座を開設すると全員にスマホデビットが発行されるのも、京王NEOBANKの特徴の1つ。また、希望者にはオリジナルデザインの京王NEOBANKデビット(Mastercard)も無料で発行されます。
このスマホデビットをApple PayやGoogle Payに設定すれば、スマホのタッチ決済で店舗での支払いが可能に。スマホデビットは以下の手順で利用できます。
- アプリ「京王NEOBANK」を起動し、「スマホデビット」をタップ
- 使いたいサービス(Apple PayやGoogle Pay)を選択し、必要な情報を入力
- スマホデビットをサービスに登録
- 店舗での支払い時に、スマートフォンをタッチ決済端末にかざす
ネット銀行との連携によって、京王ポイントの活用シーンが広がる
ここまで京王NEOBANKの特徴を見てきましたが、「銀行利用でポイントが貯まるサービス」それ自体は決して珍しいものではありません。たとえば、Pontaポイントが貯まる三菱UFJ銀行、Vポイントが貯まる三井住友銀行、そして楽天ポイントが貯まる楽天銀行がすでに展開されています。
では、そのような既存のサービスと比べた時に、京王NEOBANKならではの特色はどこにあるのでしょうか。いくつかの観点で考えられますが、何よりも大きいのは京王NEOBANKが「京王グループ」のサービスであることでしょう。
特に京王沿線に住んでいる人にとっては、このことが京王パスポートカードを使う大きな動機づけになります。それまではカードを持っていなかった人も、一応持っていたけれどあまり積極的には使っていなかった人も「ネット銀行の利用でもポイントが貯まる」となれば話は別。貯まったポイントは日常での利用が多い京王グループのサービスや店舗で使えるため、生活と紐づいたポイ活ができます。
つまり、京王NEOBANKの登場によって「京王ポイント」自体の付加価値が高まる可能性がある、とも言い換えられます。活用シーンが広がったことによって、各種ポイントの交換先として京王ポイントが選ばれる場面も今後増えていくのかもしれません。
まとめ
本記事では、鉄道グループとして初めて提供するネット銀行サービス「京王NEOBANK」について紹介しました。
銀行商品の利用に応じて京王ポイントが貯まり、そのポイントは京王グループの店舗や沿線の約750店舗で利用可能。また、スマートフォンアプリを使えばキャッシュカード不要でATM利用やタッチ決済ができるなど、普段遣いにも適したサービスだといえるでしょう。
銀行商品の利用でポイントが貯まるということは、積極的な行動をせずとも、ユーザーの日常的な行動によって「自然」にポイントが貯まるということでもあります。今後、このようにユーザーの行動とポイントが紐づくケースが増えてくると予想されます。そんななか、企業ができる施策を考えていきましょう。
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