ポイントシステムのASPを導入するメリット・デメリットとは?具体的な内容を紹介!
ポイントシステムのASPは、従来のシステム導入よりも初期費用やサービス稼働までの時間を短くできる点が大きなメリットです。また、自社でメンテナンスや管理をしなくてもいい点は、リソースが限られた企業にとってはうれしいポイントといえるでしょう。
しかし、避けられないデメリットも存在するため、導入前に課題となる点がないか検討しておくと安心です。本記事では、ポイントシステムのASP導入におけるメリットとデメリットの詳しい内容について解説します。
この記事のポイント
ポイント1 企業がポイントシステムのASPを導入するメリットを理解できる
ポイント2 企業がポイントシステムのASPを導入するデメリットを理解できる
ポイント3 ポイントシステムのASPを導入するメリットとデメリットを比較できる
目次[非表示]
- 1.ポイントシステムのASP導入とは?
- 2.企業がポイントシステムのASPを導入する5つのメリット
- 2.1.1.システム導入におけるハードルが低い
- 2.2.2.初期費用を抑えやすい
- 2.3.3.導入までの期間が短い
- 2.4.4.本運用前に試用できるケースが多い
- 2.5.5.ネットワーク環境があればいつでも利用できる
- 3.企業がポイントシステムのASPを導入する5つのデメリット
- 3.1.1.機能の拡張やカスタマイズが難しい
- 3.2.2.月額費用がかかる
- 3.3.3.トラブル発生時の切り分けが難しい
- 3.4.4.セキュリティへの不安
- 3.5.5.システム連携への対応
- 4.まとめ
ポイントシステムのASP導入とは?
ASPとは、「アプリケーション・サービス・プロバイダー」の頭文字を取ったもので、インターネットを通じて利用するソフトウェアサービスです。
この提供方法を「クラウド型」と呼ぶケースもあります。ネットを通じて複数の企業が同じシステムを使用するため、自社開発よりも低コスト・短期間でサービスを開始できます。
一方、自社で開発するシステムは「オンプレミス型」と呼ばれます。サーバーやソフトウェアなどに初期投資がかかりますが、ランニングコストを抑えながら高いカスタマイズ性が魅力です。
これまで「オンプレミス型」が一般的なシステム構築でしたが、ASPサービスが普及したことから、多額の予算を準備できない企業でも、ポイントシステムを導入できるようになりました。
企業がポイントシステムのASPを導入する5つのメリット
企業がポイントシステムのASPを導入するメリットには、以下の5つが挙げられます。
- システム導入におけるハードルが低い
- 初期費用を抑えやすい
- 導入までの期間が短い
- 本運用前に試用できるケースが多い
- ネットワーク環境があればいつでも利用できる
導入にかけるリソースを最小限に抑えながら、サービスを展開できるのが大きなメリットです。ここではそれぞれに分けて解説します。
1.システム導入におけるハードルが低い
ポイントシステムに限らず従来のシステムでは、ハードウェアやサーバーの準備を自社で行なうことが一般的でした。
しかし、ポイントシステムASPの場合は、クラウド上ですべて管理されているため、自社がメンテナンスを行う必要がないなど、導入におけるハードルが低いケースがほとんどです。また、基本的には最初に定められた月額を支払うことで運用できます。
2.初期費用を抑えやすい
ASPの導入コストにはリーズナブルなものが多く、初期費用を抑えやすいのもメリットです。
インストールが必須となるタイプよりも導入費用が安く、社内でコストの高さを巡って議論になることも少ない傾向にあります。ポイントシステムを展開するシステムの初期費用は、数万円程度から始められるケースも少なくありません。
3.導入までの期間が短い
ポイントシステムASPは、自社でネットワーク構築や設備の調達をしなくてもよいため、短期間で導入できます。細かいカスタマイズにこだわらなければ、アカウント作成後すぐに使用できる場合もあるでしょう。
また、ほぼすべての導入手順をインターネット上で進められることも、導入を決めてからサービスを稼働させるまでの期間を短くできる要素です。
4.本運用前に試用できるケースが多い
ポイントシステムASPは、土台となるシステムがある程度構築されています。そのため、本運用前に試用できるケースが多いでしょう。
- 事前に社内で運用できるのか
- 自社が理想としているカスタマイズは可能なのか
- 費用対効果やコストはどれくらいかかるのか
上記のような不安要素を、実際にシステムを触りながら確かめられる点は大きなメリットです。
5.ネットワーク環境があればいつでも利用できる
ASPの場合は、個別のパソコンごとにソフトウェアをインストールする必要がなく、ネットワーク環境があればいつでも利用できます。
システムを管理するために専用パソコンを準備する必要もなく、既存の端末もスマートフォンやタブレットからアクセスできます。そのため、場所を問わずにシステムへアクセスできます。
企業がポイントシステムのASPを導入する5つのデメリット
企業がポイントASPを導入するデメリットには、以下の5つが挙げられます。
- 機能の拡張やカスタマイズが難しい
- 月額費用がかかる
- トラブル発生時の切り分けが難しい
- セキュリティへの不安
- システム連携への対応
システムを導入しやすい反面、避けられないデメリットもいくつか存在します。それぞれの詳しい内容を見ていきましょう。
1.機能の拡張やカスタマイズが難しい
ポイントシステムASPは、あらゆる企業・ユーザーが利用するのを前提に作られています。そのため、独自に機能の拡張やカスタマイズが難しい点はデメリットといえるでしょう。
機能の拡張やカスタマイズを希望する場合も、あらかじめ準備されたパッケージをオプションとして使用する以外の方法はありません。
2.月額費用がかかる
ポイントシステムASPは、導入費用を抑えられる反面、月額の固定費がかかります。提供している会社によって月に必要な費用はさまざまですが、顧客数に応じて変動する場合もあるため、注意が必要です。
目先のコストだけでなく、長い目で見たときの月額費用がどれくらい変動するのかも事前に確認しましょう。
3.トラブル発生時の切り分けが難しい
ポイントシステムに限らず、ネットワークやサーバー、システムトラブルなどは避けられません。万が一、トラブルが発生したときに自社・ASP提供会社の切り分けが難しい点はデメリットです。
サポート体制が不十分だと解決までに長い時間が必要な場合もあります。対応策として、システム導入前にはトラブル発生時のフローやサポート体制を確認しておくと安心です。
4.セキュリティへの不安
インターネット上で利用できるサービスなので、不正アクセスやサイバーアタックなどによる情報漏洩のリスクは絶対にないとは言い切れません。
パスワードの管理やアクセス端末の制限など充分な対策を心がけましょう
5.システム連携への対応
別に運用しているシステムがある場合は、事前に互換性を確認し、スムーズにデータを移行して連携できるよう準備が必要です。
もしも、移行や連携が難しい場合、オンプレミス型を組み合わせたサービスを提供しているか事前に確認するとよいでしょう。
まとめ
本記事では、ポイントシステムのASPを導入する場合のメリット・デメリットを解説しました。
ポイントシステムASPは、初期費用やランニングコストを抑えながらポイントシステムを導入できます。そのため、従来であればITシステムへ投資できなかった小〜中規模の企業でも、積極的に導入できる可能性があります。
なお、ポイントシステムを導入する場合は、獲得できるポイントが魅力的であることが重要です。ユーザーの満足度を上げるために、共通ポイントへの交換を検討してみてはいかがでしょうか。国内の大手企業を中心に流通系のポイントや主要電子マネー、航空マイルなど約140社と提携するポイント交換サービスの「Gポイント」も、おすすめの選択肢です。