導入前の課題 |
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導入の決め手 |
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得られた効果 |
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iBankマーケティング株式会社様は、2016年の設立当時から銀行公式アプリ「Wallet+」ユーザー向けにポイントサービス「myCoin」を提供していました。加えて2019年4月、FFG傘下の福岡銀行・熊本銀行・親和銀行(現:十八親和銀行)において新しいロイヤルティプログラムをリニューアルする際に新しいロイヤルティプログラム「mybank+」向けにもポイントサービス「myCoin」を提供開始しました。
これにより「myCoin」利用者は、「Wallet+」会員だけでなく、当時260万の「mybank+」会員が加わり、顧客層も若年層を中心としたアプリユーザーだけでなく、幅広い年代の顧客に広がりました。また、銀行公式アプリ「Wallet+」がFFG傘下の銀行以外にも全国の地方銀行に広がったことで、「myCoin」利用者の居住エリアも全国に広がっていきました。
ポイントサービス「myCoin」が拡大していくなか、さらなる成長を促進するうえで、ある課題があったそうです。
「iBankマーケティング(以下、iBank)では、FFGのポイントサービス「mybank+」向けにサービス提供を開始し始めた当初から『ポイント事業者を効率的に増やす』ことが課題でした。
ポイントの交換先を早期に拡大したい、そのためにさまざまなポイント事業者さんと個別にお話をさせていただきましたが、思うように広がりを持てない状況にありました。
そこで、こういったビジネスを専門的に展開されている業者さんを調べ始め、ジー・プランさんの『ポイント・コンセント』を知りました。」(對馬氏)
あらかじめ明確な目的意識と構想を持ち、ニーズに合った事業者を検討していたため、
導入の意思決定前後もスムーズに進行できたといいます。
「短期間で複数のポイント事業者さんとつながれる点と、豊富な実績をお持ちであった点が決め手となりました。また、他のサービスなどを介さずにポイントの直接交換を実現する独自のシステムを構築できるという使い勝手の良さも魅力でした。
運用についても我々の構想を軸にじっくりと考えていただけて、ジー・プランさんのポイント交換サービスを経由することなく導入できる点も大きなメリットであり、決め手の一つになったといえます。
導入するまでもスムーズで、検討を開始してから意思決定まで約2カ月、初回の商談からリリースまでも1年足らずだったと記憶しています。」(對馬氏)
ポイント事業者のスピーディな拡充を課題としながらも、ただポイントの交換先を増やせれば良いわけではありませんでした。
選定にあたり、重視したことがあったそうです。
「当初、FFG傘下にある銀行の顧客が大半を占めているので 、やはり地場の銀行や企業で利用できるポイントが付くという部分がメインになると考えていました。ですが銀行公式アプリ『Wallet+』で他の地方銀行さんとも連携が広がり、アプリユーザーが利用する『myCoin』も地域の垣根なく利用が進んでいるものもあることから、全国共通で使えるポイントを必要としていました。そういったポイント交換の可能な事業者さんとまとめて提携し、事業展開できる点も重要でした。」(對馬氏)
『ポイント・コンセント』の運用をスタートしてからというもの、導入前に描いていた構想を着実に実現しつつ、より大きな効果も実感しているそうです。
「まずシンプルに、当初の目的通り『ポイント事業者を効率的に増やす』ことができています。ポイント事業者と銘柄、利用数・利用者数が圧倒的に増えており、ポイントの交換数も順調に増加し続けています。
大手通信事業者さんのキャンペーンに相乗りする形で、利用数の積み上げやサービス利用の活性化ができたことも『ポイント・コンセント』を導入した成果だと考えています。
また当初、我々がポイント事業者1社1社に営業をかけて交渉し、導入していたことを考えると、業務負荷や工数、時間的・金銭的なコストを削減できている点も非常に大きなメリットだといえます。」(對馬氏)
短期間で成果を出せた理由として、導入時からのサポートが挙げられるといいます。
「企画を担当する立場からは、ポイント事業者や銘柄の選定を行う際に、業界のトレンドを踏まえた合理的なアドバイスをいただけたことが大きかったです。流行り廃りの早い業界ですし、右も左も分からない状況でしたから、追加するポイントの銘柄をどう見るべきか、何が大事かといったビジネス上の観点の部分までサポートしていただけてありがたかったです。
地方銀行や地場のポイント事業者さんに展開する際にも、同じ目線・同じ方向性を持って一緒に営業していただけて、心強さを感じました。
運用にあたってはマニュアルのようなものがありましたので、必要な手順をすぐに理解でき、非常にやりやすかったです。当初は我々も分からないことばかりでしたから、ある程度パッケージ化された状態で導入できて助かりました。」(對馬氏)
「システム運用・保守の観点からも、高い費用対効果を感じています。ジー・プランさんとiBank が一つにつながることで、保守やメンテナンスにおいても効率的なシステム連携ができています。
インターフェースの項目などもシンプルで分かりやすく、いざ障害が起きた場合にも素早く対応することができます。」(合田氏)
今後は、ポイント事業自体を他の事業に活用する構想も描いているそうです。
「今後は、ポイントを活用して 『Wallet+』アプリの利用活性化を図りたいと考えています。例えば、アプリ内のお取引をされたお客様に対してポイントを付与することで『Wallet+』アプリを使っていただくきっかけを提供できるので、このポイント自体をツールとして役立てていきたいです。
『Wallet+』は色々な地方銀行様に参画していただいています。各地の企業様 と連携し、地域活性化につながる地元に根ざしたポイントサービスを目指すという方向性は、当初から一貫しています。
一方で、アプリの利用者であるお客様のニーズや効率化という観点では、全国で使えるいわゆるメジャー銘柄の重要性も感じています。『ポイント・コンセント』を活用し、地域ごとのポイント事業者を増やしていくとともに、共通ポイントを充実させていくことにも取り組んでいきたいと考えています。 」(對馬氏)